Unseasonable Shore

映画の感想を中心に、普通の生活をおくる30代ゲイの日々感じるできごと。

トータルリコール(2012)

2012-08-31 13:19:33 | 映画
今回は2012年版のトータルリコールについて。


これ、1990年にシュワちゃんで映画化されたフィリップ・K・ディック原作のリメイクです。当時映画館で観てとてもおもしろくてインパクトがある映画でした。さぁ、リメイク版はどうでしょうか(笑)。

ここで内容を・・・


容易に記憶を金で手に入れることができるようになった近未来、人類は世界規模の戦争後にブリテン連邦とコロニーの二つの地域で生活していた。ある日、工場で働くダグラス(コリン・ファレル)は、記憶を買うために人工記憶センター「リコール」社に出向く。ところが彼はいきなり連邦警察官から攻撃されてしまう。そして自分の知り得なかった戦闘能力に気付き、戸惑いながらも家に帰ると妻のローリー(ケイト・ベッキンセイル)が襲ってきて……。



と書いてあります(笑)。



以前の映画では、火星が舞台でしたが、今回は地球の裏側どうしという設定で物語が進みます。面白かったのが、地球の核を貫くトンネルを使ってたった17分でコロニーから裏のブリテン連邦にいけちゃうこと。以前テレビで科学者が近未来では可能になるかもと言っていたのを観たので、あながち間違いじゃないのかなって思いましたけど、これがなかなかよかった。映像的にはコロニーはアジアの雰囲気で「ブレードランナー風」そして、ブリテン連邦は「フィフスエレメント風」という感じ。どちらにしても新しい感じじゃないなぁと思いました。

ストーリーは火星をブリテン連邦におきかえると、だいたい一緒(笑)。でも、シュワちゃんより、コリンファレルの方がアクションのキレがあって、そこはおもしろかったですね。冒頭ででてくるパンツ1枚のコリンファレルはゲイにはたまりません(笑)。シュワちゃん版の奥さんはシャロンストーンでしたが、今回はケイトベッキンセールなんです。やはりこちらもアンダーワールドのイメージから、アクションはお手の物(笑)。かなり最後までがんばってますね(笑)。シャロンストーンは映画の中盤くらいで殺されてしまいますが、ほんと今回は最後の最後までねばっております(笑)。

前作を見てると、にやりとする場面がけっこう出てくるのも楽しめるポイントかもしれません。例えば、おっぱいが3つある娼婦とか、入国審査で「2週間」っていうおばさんとか(笑)。

シュワちゃん版では、鼻から追跡の機械を取り出すシーンが、今回は手の甲に埋められた携帯電話(これもなんかの番組で将来は実現されるって言ってた)を取り出すように変わっていたり。時代が変化していることも感じます。

アクションと映像のすごさはやはり前作をしのいでいますが、前作の監督ポールバーホーベンのグロい演出ほどのインパクトは無いなと個人的には感じました。でも、この手のSFがお好きな方にはオススメします。劇場で観た方が、おもしろいと思いますよ。
それなりに、楽しめます。

遊星からの物体Xファーストコンタクト

2012-08-26 10:20:43 | Weblog
今回は映画「遊星からの物体Xファーストコンタクト」について。



この作品、リメイクということではなく、前段階のお話し。ジョンカーペンター監督の1982年版が僕は大好きなので、これは観にいかないとと思って(笑)。そもそも1982年版も1960年代の作品のリメイクですが。

ここで内容を・・・


ノルウェーの南極観測隊が、氷の中に閉じ込められた未知の生命体を発見。古代の生物ではないかと推測され、その調査のために考古生物学者ケイト(メアリー・エリザベス・ウィンステッド)が彼らの基地に向かう。だが、生命体は解凍されて長い眠りから覚醒。しかも、それはほかの生物の体内に侵入しては、細胞を同化して宿主そのものに擬態する、宇宙からやって来た生命体だったのだ。突如として宿主の肉体を破壊するように変形しては襲い掛かる生命体によって、彼らは誰が同化されているのか判断できない状況になっていき……。

と書いてあります(笑)。


全体的には、ほぼ、1982年版のとおりに進んでいきます(笑)。でもあの宇宙船が氷の下にあるのが「前だからかぁ」となる訳で(笑)。でも最後にちゃんと氷から出ている理由がわかるのですが。

で、いちばん楽しみにしていたのが、クリーチャーの造形(笑)。昔はCGではなかったけど、子供の時に観て、強烈だったんですよね。今回はやはりCGで描かれていて、ちょっと、インパクトがなかったと思いました。やはり、前作のインパクトには負けますねぇ(笑)。特にこういう映画を見慣れてしまったからなのか、面白さがちょっと少なかったように思いました。前作は今観ても面白いし、造形もすごいと思うのです。

あと、前作と違うのが宇宙船の中での話し。ラスト近くになって宇宙船の内部がでてくるのですが、これは前作にはなかったところなので、なかなかでした。でも、この手のSFものに割りとよくある感じだとは思いましたが。ドキドキはしますよ(笑)。

前作を観ていない方でも、十分楽しめる作品だと思いますので、B級のSFホラーが好きな方にはオススメします。DVDでもいいと思います。そして、ぜひ前作も観てもらうといいかなと思います。前作を観た方には、「あっ、これ知ってる」的な映像も出てくるので、ここも楽しめるところだと思います。

ちなみに、この作品にスターウォーズのエピソード2で出てきたオーエンおじさんを演じた俳優さんがでてきています(笑)。

ダークナイトライジング(ネタバレ注意)

2012-08-02 17:11:41 | 映画
今回は映画「ダークナイトライジング」について。




これ、やはり予告編を観てこの映画のシリーズも終わりになるんだなぁと思って観にいくことにしました。前作のダークナイトは
ヒーズレジャーの遺作になったのと、リアルな世界のバットマンということが話題となってすごくブームになりましたが、僕個人的には前のシリーズのコミックチックな感じが好きだったので、ここまでリアルにするならバットマンの衣装もリアルになったら良いのにと思っていて、どうもなぁと感じていたのです。

でも、今回の映画を観て前作よりはるかに面白いと感じました(笑)。

ここで内容を・・・
ジョーカーがゴッサム・シティーを襲撃するものの、ダークナイトが死闘を繰り広げ彼を撃破してから8年後。再びゴッサム・シティの破壊をもくろむベイン(トム・ハーディ)が現われ……。


もうこのくらいのことだけで、観に行ってください(笑)。余計な情報はいりません(笑)。ラスト近くの事実がわかってくるあたりの衝撃が薄れてしまいます(笑)。
キャットウーマン(今作では、この名前でよばれませんが)のアンハサウエイが個人的には良かったです。コソドロをするのも、金持ちからだけで、でもコソドロしないと生きていけない理由があって。そのあたりとてもうまい設定だと思います。このゴーグルを頭にのっけると、ネコの耳みたいになるのが、なんともかわいい(笑)。




熱血警官を演じるジョセフ・ゴードン=レヴィット(長い)も今回かなり重要な役割です。彼はインセプションでもクリストファーノーラン監督と組んでますね。彼はヒースレジャーと顔つきが似てるから(笑)、監督も気に入っているのかな?演技も500日のサマーや50/50なんかでもうまいのは証明されてますから。




あと僕の好きなマリオン・コティヤールが出ています。フランスの女優さんですが、インセプションでもディカプリオの奥さんを演じていたので、こちらも監督が気に入っているのでしょうか。この女優さん、きっとどの監督さんも使いたいと思っていると思います。だって美しいし、演技もうまいし、英語もフランス語も大丈夫だし(笑)。今回もよい役どころです。

ぜひ、劇場の大きなスクリーンで観てください。そのほうがぜったいおもしろいです。あと。バットマンビギンズを見返しておくことも強くオススメします(笑)。忘れているとおもしろさが減ってしまう場面がありますから(笑)。


ここからはネタバレですから、絶対にご覧になってない方は読まないでください。





















今回の話、これで最後だと思ったら!新しいシリーズに続くっていう終わり方なんです。そもそも今回の敵役のベインはみてくれはすごいし、かなり強いし「なんだこいつ?」って思うんですけど、この敵役がビギンズでリーアムニーソンが演じていた、ラーアルグールと関係があるっていうところからこの物語がどんどん加速していくんですよ。だから、ビギンズを見直しておく方がいいんですよね(笑)。影の同盟の首謀者のラーズをバットマンが倒して、彼の野望が崩れたからその復讐と、野望(ゴッサムを破壊する)を成し遂げようとする話なんです。で、バットマンはベインの策略によってつかまってしまうのですが、そのときにベインがラーズの子供だと思うんです。まぁ、それはごく自然な流れなんですけど(笑)。

でも、ここでマリオンコティヤール扮するミランダという人物がすごく重要になってきます。そもそもこのミランダはウエイン企業がやっているエコビジネスのクリーンエネルギーに興味があって、そこに投資をしたいと申し出ていたんです。でもこれ核エネルギーなんですよね(笑)。きっと、福島の原発事故の前に話しができあがったのでしょうね。今だったら核を使って安定したクリーンエネルギーを作るっていうのは時代にそぐわないと思うのです。

で、このミランダとブルースは良い仲になっていくんですよ。当然ですよね、マリオンコティヤールですし(笑)。このキャスティングがすごくうまくいったと思います。なぜって、彼女が悪い人だった全然思わないから(笑)。今までの彼女の役ってたいがい「良い人」ですからね(笑)。イメージがそうさせるんでしょうけど、そこをうまく利用したんだなぁって思いました。で、このミランダこそがラーズの子供で、牢屋から自力で脱出した本人だったんです。でバットマンに父親が殺されて、その復讐と父親の野望達成のために、自分のことを牢屋で面倒をみてくれたベイン(彼はミランダのことが好きになってしまったので、父親のところから破門されてしまった)と共に計画をしたというわけでした。最後はこの核兵器をつかってゴッサムを吹っ飛ばすという計画でしたが、それはやはりバットマン(笑)。きっちり仕事してくれます。

そして、今回のみどころはまだあって(笑)。バットマンが死んだことになるんですけど、実は生きていて(ってこれみんなそう思うでしょ)、しかもあの熱血警官の本名が「ロビン」とくれば(笑)。なんで本名をなのっていないのかは明らかじゃないけど(孤児院にいたことと関係してるのか)、最後に、ロビンが警官をやめてバットケイブに案内されるシーンとキャットウーマンであるアンハサウエイとブルースがイタリアでお酒飲んでるシーンがあるから、3人で今度は事件を解決するんだねぇ的なエンディング(笑)。

今回はビギンズで出てきたあの科学者(だったけ?変な薬をかがせて幻覚をみせる悪者)もちょっとした役で登場するし、前作を観ていたほうが楽しめる演出もたくさんあります。

僕はIMAXで観たんですが、音がすごいです(笑)。そうじゃなくても絶対劇場の大きなスクリーンで観るほうが良いです。