Unseasonable Shore

映画の感想を中心に、普通の生活をおくる30代ゲイの日々感じるできごと。

運命のボタン(ネタバレ注意)

2010-05-26 10:04:37 | 映画
今回は今公開している映画「運命のボタン」について。

これ予告編を観た時から、観たかった作品です。

内容を少しだけ・・

NASAに勤めているアーサー(ジェームズ・マースデン)と学校で文学を教えている妻のノーマ(キャメロン・ディアス)。一人息子も元気に育っていて、つつましくも幸せに暮らしていたのですが、ノーマの学校から子供に対する手当ての支給を打ち切るとの通告。それに、夫が宇宙飛行士の試験に落ち、夫婦にはちょっとした問題がおきます。そこへ、顔の半分が無い(事故によって)不思議な男が、謎の箱を持って、現れます。「この箱についているボタンを押すと、100万ドルがタダでもらえます。でも、あなた達の知らないところで、知らない人が一人死ぬことになる。」と告げるのです。夫婦は当然葛藤することになります。今の家計は余裕があるとは、いえません。でも、誰かが死ぬのも嫌です。
この夫婦はどちらを選ぶのか?そして、その後に待っている運命は・・・


これ、あんま内容を知って見ないほうが断然良いです(笑)。だから、内容はここまで。
なかなかもおもしろかったですよ。でも、DVDで観ても良いかもしれません(笑)。1970年代のファッションやインテリアも良いし、「人間っていう生き物」についても考えさせられる内容です。派手なアクションや、演出は少ないのですが、迫ってくる「何か」はあります。

ここからはネタバレになりますので、ご覧になってない方は読まないでくださいね。








でね、結局ボタンをおしてしまうわけ(笑)。
ここから、悲劇が始まっていくんです。このボタンは「人間という存在を試す」機械だったのです。この顔が半分無い男は、宇宙人が操作している男(主人公がNASAで働いていることも納得)、人間を将来起こる絶滅から救う価値があるかを試していたんです。キャメロンディアスがボタンを押したその瞬間、別の夫婦(ボタンを押してしまった)に「自分の子供を救いたければ、妻を殺せ」とあの男が銃を渡し、結局妻を撃ち殺してしまいます。これで「知らないところで、誰かが死ぬ」ことになるというわけ。でもね、途中で「あっ、ひょっとして助かるのかな」なんて思わせる場面もあるのですが、最後は妻を殺してしまうしか息子を救う手がなくなってしまいます。で、おもしろいのが、ボタンを押すのがたいてい「妻」ということ。いざとなると決断するのは女性ってことでしょうか(笑)。


人間も所詮動物。その遺伝子は利己的だということ。でも、人間は他の動物に無い「創造する、想像する、脳」を持っています。
この「脳」に期待して、少しでも、自分のためだけではないことをしていきたいと考えさせられました。

結構、深い映画ですよ(笑)。

銀座!(パート1)

2010-05-07 15:38:32 | ゲイ
今回は、映画ではなく旅のお話し(笑)。この連休中に友人の結婚式があって、東京に行ってきました。って、僕は地方に住んでおります(笑)。しかも海外なんです。といっても日本。だいたいわかりますね(笑)。


で、ゲイだったら行かないといけない(笑)、アバ○ロンビーへ行ってまいりました。僕はアメリカにいた時にはお店で購入、こっちではネットで直接アメリカから買っていたんです。

はじめて買ったのは、今から8年くらい前。研修で行っていた大学の近くにあるショッピングモールの中にありました。大学生のバイトですが、みんなカッコイイし、女の子もかわいい(笑)。しかも、男の子はみんなガタイがいい(笑)。服もかわいいので、けっこう気に入って買ってました。

こっちに戻ってからは、ネットで購入していました。その間にもNYやハワイなんかに行ったときは、ちょくちょく買っていたんですよね。
で、日本にも旗艦店ができたということで、気にはなっていました。
ようやく、行くことができました。

そしたら・・・(笑)。アメリカの大学の町にあった普通のお店って感じじゃないんですよね。もう、報道とかでは言われていましたが、あれほどとは(笑)。

上半身裸のお兄ちゃん(もちろん白人)が浮かれたおねえちゃんと写真とかとったり、クラブミュージックがガンガンながれていたりと、これでもかっていう演出(笑)。しかも、1階から11階まで、階段で上ったり降りたり(笑)。

上半身裸の良いからだのおにいちゃんはいいんだけど(笑)、周りの店員達も踊っているし(笑)、本土にある普通のアバクロとは全く違う感じでした。調べたら、NYやミラノにも同様のタイプのお店があるようですが(笑)。僕がNYで行ったところは、普通でしたから(笑)。

まぁ、目の保養はしましたが、なにせGWの最中、僕のようなおのぼりさんばかりで、すごい人(笑)。あと、お兄ちゃんも身体はいいけど、顔が・・みたいな人もいたし(笑)。ディズニーランドみたいな白人至上主義的な雰囲気も(笑)。

あと、価格も本土に比べると高いような感じだし。これにあわせてネットの価格も上がってますし。

きっと、もう行かないだろうなぁって思いながらの買い物でした(笑)。相方にポロシャツをお土産で買いました。自分にも(もちろん)。

この、お店の中、ゲイ率はかなり高かったと思いますよ(笑)。まぁ、でも新宿伊勢丹のメンズ館の下着売り場よりは、少ないかも(笑)。

銀座の話はもう少し、つづきます。

プレシャス

2010-05-03 16:07:30 | 映画
今回は今公開している映画「プレシャス」について。

これ、すごく観たかったんですよね。アカデミー賞にノミネートされる以前から話題になっていたし。

ここで、内容を少し。
自分のお父さん(正確には、お母さんの恋人)の子供を2回も妊娠し、生活保護を当てにして生活している母親からは、毎日、毎日、こき使われ、罵声をあびせられるプレシャス。彼女が普通の高校を妊娠を理由に退学させられ、EOTOという、代替学校に通うようになり、自分のことを親身になって心配してくれる教師と出会っていくことから、自分にかけていた、「知識」を学んでいきます。そして、出産。不幸な毎日からほんの少し、抜けたかと思った矢先、思いもしないことが、プレシャスにおこるのですが・・・。



この作品。1980年代が舞台なんですが、この時代、ドラッグ、エイズなどが蔓延していった時代ですよね。これもこの物語には重要な要素になります。

話は暗いのですが、プレシャスが想像する、世界が映画の中にたくさん出てくるので、ここは、少しほっとするところです。これはプレシャスが現実逃避する場面ですが、観ている側にもプレシャスが直面する過酷な現実から目をそらさせてくれます。

なんといっても、アカデミーの助演女優賞を獲った、モニークの演技がすごいです。鬼のような母親を序盤では演じていますが、映画のラスト、そんな彼女にもそうならざるを得ない理由(彼女なりの理由)を語るシーンは、ほんと、鳥肌ものでした。

主演のガボレイ・シディベも、初の演技とは思えないほど、プレシャス抱える悩み、次第に感じていく喜び、強い意志、なんかをうまく表現していました。

この作品には、原作にほれ込んだマライヤキャリーが髪を黒く染めて、ノーメークでプレシャスを担当する、ソーシャルワーカーの役で登場します。これもかなりよかったです。年とった感がまた、「普通の人」を感じさせ、こんな姿をスクリーンに登場させるなんて、スターなら躊躇するとことだと思うけど、それでも、この作品に出たかったという彼女をなんだか見直してしまいました。

あと、プレシャスが出産する病院の看護士の役に、レニークラヴィッツが出ています。これもすごく自然でカッコイイし、かなり好感がもてます。

とにかく、この映画を観てもらいたいです。暗くて、つらいストーリーだけど、心に残る作品です。

オススメします!

タイタンの戦い

2010-05-02 09:57:21 | 映画
今回は今公開している映画「タイタンの戦い」について。

これ、僕は1981年のバージョンを子供頃に観ているんですよね。ですから、その比較も楽しみしていました。主演はアバターのサムワーシントン。彼はこの頃活躍してますよね。ターミネーター4でも出てたし。ワイルドな感じがいいのでしょうか。僕はそんなにタイプじゃないですが(笑)。

ここで、お話しを・・・。

まだ、神と人間とか混在している時代。人間が神に挑戦状を突きつけます。それは人間が神を超えようとしていたから。神も人間に対して、暴挙をおこしていたのも事実。全能の神ゼウスの弟、ハデスはその兄により、地下で人の恐怖を糧に力をつけ、人間そして、ゼウスに対しても、挑戦しようとしていました。そのハデスによって、育ての親を殺されたペルセウス(彼は、ゼウスと人間の間に産まれたデミゴッド)が神に復讐するために、兵に加わります。ハデスがしかけてくる、様々な困難に彼らは、戦っていくのですが・・。


という感じ(笑)。

でね、どうしても旧作と比べてしまうわけなんですよ。旧作の監督はレイ・ハリーハウゼン。かれは特撮、特に人形アニメーションでその高い技術を披露しています。僕は小さい頃に彼の作品をテレビで観ていたんですよね。「アルゴ探検隊」の骸骨の兵士とか、今回のタイタンのたたきのメデューサとか、すごく印象に残っています。それがCGとなってどういう感じになるのかを、楽しみにしていたんです。で、もちろん3Dで観ました(笑)。

旧作の雰囲気は無く(笑)、新しい映画として生まれ変わっていました。特にサソリと戦うシーンは、旧作よりはるかにでかく、数も多い(笑)。そして、メデューサはとにかく、早い早い(笑)。人形では出せないあのスピード!(笑)。たしかに、迫力はあるけど、味わいみたいなのは、旧作の方があったかもしれません。

最初の方で、旧作に出てきたブリキのふくろうが登場しますが、「そんなものは置いていけ」って言われて(笑)、結局そのまま。これで、旧作とは違うってこと示したのかもしれません。

最新の技術で、体感するジェットコースタームービーとなったこの作品。なんにも考えずに、目の前で起きることに身を任せていれば、きっと楽しめます(笑)。

個人的には、もっとサムワーシントンが裸になってくれるとよかったなぁって思いました。旧作では、上半身裸の主人公ですから(笑)。