Unseasonable Shore

映画の感想を中心に、普通の生活をおくる30代ゲイの日々感じるできごと。

The Lady アウンサンスーチーひき裂かれた愛

2012-07-26 10:05:41 | 映画
今回は映画「The Lady アウンサンスーチーひき裂かれた愛」について。

リュックベッソンが監督した、事実に基づいた映画ってことでも興味があったし、今現役の人を描くっていうのにも興味があったのので観に行ってきました。





ここで内容を・・・


ビルマ(現ミャンマー)建国の勇士として亡き後も国民から敬愛されている将軍を父に持つ、アウンサンスーチー(ミシェル・ヨー)。1988年、母の看病のためにイギリスから祖国のビルマへと戻った彼女は、軍事政権が若者たちの民主主義運動を弾圧するのを目の当たりにしてショックを受ける。そんな中、民主主義運動家たちが彼女の帰国を知って選挙への出馬を訴える。彼らの切実な思いを知って立候補を決意し、民衆の前に立つスーチーだが、それを機に軍事独裁政権から想像を絶する圧力をかけられ……。

と書いてあります(笑)。

この映画を観ていて、あまりにビルマの情勢について知らなさ過ぎる自分に驚きました。僕が物心ついたときから、スーチーさんは軟禁状態だったのですが、なぜそうなのかということを詳しくしることがなかったからなんです。つい最近になってようやく開放され選挙で議席を与えられたのですが、それまでの道のりがこんなに激しいとは思いませんでした。

独裁軍事政権ってこんなにバカの集まりって、どういうこと?銃をもっている兵士はきっと無教養で(映画の中で音楽を知らないという場面が出てきます)銃を使えばみんなを服従させられることだけを教えられ、何が良いことで悪いことなのかもわかっていないというのが実情なのだと思いました。そして、独裁者も自分の判断を占い師に決めさせていて、うまくいかなきゃその占い師も殺してしまうって、バカの極み。こんな人達に国を運営なんてできるわけないでしょう。




ビルマは仏教の国なはずなのに、お坊さん達にまで銃を向けて。こんなことが今現在も行われていることに驚きます。
シリアもそうですが、こんな時代なのに、まだ何も知らず自分の利権だけを求めるために国民を殺している人達がいることが不思議です。でも日本ももし戦争に勝っていたら、こんな人達が横行していたのでしょうか。日本は民主化がうまくいって本当に良かったとおもわずにはいられません。


スーチーさんを支えた家族もすごいと思いました。僕は彼女にイギリス人の旦那さんがいて子供も二人いてということを最近になって知りました。僕もほんと無知なんです(笑)。ノーベル平和賞の受賞シーン。軟禁状態のスーチーさんが電気を切られてポータブルのラジオから自分の息子がスピーチしているのを聞くシーンは感動しました。そして、旦那さんの死を軟禁状態で知るのです。もしイギリスに戻ったら、二度と祖国にはもどれないというところから、苦渋の選択をするのですが、これも胸が熱くなるシーンです。

僕が歳をとったということもあると思いますが、こういった映画を観ることがいかに大切かということを痛感しています。
リュックベッソンのことも、ちょっと見直しました(笑)。昔は良い作品が多かった彼ですが、最近はどうも(笑)。でもこれでまた彼の作品にも興味がわきました。

興味がおありになる方にはオススメします。ごらんになってみてください。

今後の本物のスーチーさんにも注目したいです。

崖っぷちの男(ネタバレ注意)

2012-07-24 10:50:12 | Weblog
今回は映画「崖っぷちの男」について。



これ、実際にサムワーシントンはホテルの縁に立って演技したって何かで言ってました(笑)。NYが舞台だし、ちょっと気になって観にいきました。

ここで内容を・・・


元ニューヨーク市警の警察官ニック(サム・ワーシントン)は、30億円のダイヤモンド強盗の罪で投獄されていたが脱走。ニューヨークの高層ホテルで投身自殺を図ろうとしていたところを発見される。次々と野次馬たちが集まって来る中、彼は最近失敗をやらかしたばかりの女性刑事リディア(エリザベス・バンクス)を交渉人に指名する。


と書いてあります(笑)。

まぁ、どうして自殺をしようとしてるのか?そこに作為があるのはわかるけど、なんのため?っていうのがすごく気になりますよね。(笑)そこがこの映画の狙いなんでしょうけど。ご覧になるとわかりますが、ストーリーはけっこう単純なので、一気にスカッと終わっていきますよ(笑)。個人的には弟役のジェイミーベルが大人になって、カッコ良いなぁってこの映画を観ていました(笑)。あと、エドハリスも出ていますが(重要な役で)、すごくおじいちゃんになってしまっていて(笑)。もっと体格のよい人だったのに、やせて(役作り?)老けてしまってました(笑)。

まったく予備知識無く観れば、楽しめる映画だと思います。サムワーシントンって演技がうまくないのですが、この映画では他に見所がたくさんあるので、大丈夫です(笑)。

DVDでも良いので観てみてください。


ここからはネタバレになりますから、ご覧になっていない方は絶対に読まないでくださいね。













そう、やはり気になるのが、「どうして、偽装自殺をするのか?」ってところ。

このニックは実は無実の罪で投獄されていたのです。アルバイトで警護していたダイヤモンドが盗まれたということで。でもそれはダイヤモンドを所有してるエドハリス演じる男が保険金を騙し取るために。リーマンショックで失ったものを取り返して、さらに新しい投資ビジネスを行うため。まぁこのあたりのストーリー展開はイマドキですね(笑)。そして、自分に罪をかぶせた警官達にも復讐するためでもあったんです。相棒だった警官も関与していて、それもニックはわかっていたようです。

で、このことを証明しないといけないニックは1年をかけて(って劇中では言ってますが、どうもそこまで練った計画って感じしないんです)作戦を立て、弟夫婦(正確には彼女)に手伝ってもらって、ダイヤモンドを奪還して無実を証明するっていう話なんですよ(笑)。この弟を演じるジェイミーベルと彼女がミッションインッポシブル顔負けのことをビルの中で行います。このビルの前にあるホテルで飛び降りを演じるので、みんなホテルに釘付けでそのビルには感心がいかないようにしていたというのがことの真相。

この弟夫婦、すごいんですよ(笑)。どこでそんなことできるようになったのか(これが1年練習した成果?)って思うくらいにすごい(笑)。ダイヤモンドが隠されているっていう金庫に近づいて、そこから奪うという作業が(笑)。

でも、いろいろ手はずどおりには行かず、その度に「運」が助けてくれるのはまぁ映画だからってことにしておきましょう(笑)。

ラストは、みなさんの予想通りに進んでいきますよ(笑)。ハラハラするところもありますが、結局はニックの無実は証明され、弟夫婦も正式に結婚し、ニックと公証人のリディアも良い仲になって、脱獄するために死んだことになっていた父親がきちんと協力していたこともわかり、めでたしめでたしです(笑)。

僕はNYが好きなので、景色が見れるのも楽しいですし、ちょっとドキドキして、ツッコミも入れて、観るにはちょうど良い作品だと思います。

ゲイ的には、ベル君の下着がズボンからチラッと見えるところ、「おっ!」って思ってしまいました(笑)


アメージングスパイダーマン

2012-07-23 16:30:08 | 映画
今回は映画「アメージングスパイダーマン」について。


前のシリーズ(といっても、僕にとっては最近ですが)から監督も主人公もすべて変わったこの作品。主演のアンドリューガーフィールド君の演技がうまいので、どんな作品になっているのかが楽しみでした。ちなみにIMAX3Dで観にいってきました。

ここで内容を・・・


高校生のピーター・パーカー(アンドリュー・ガーフィールド)は両親が失踪した8歳のときから伯父夫婦のもとで暮らしていた。ある日、ピーターは父リチャード(キャンベル・スコット)の共同研究者だったコナーズ博士(リス・エヴァンス)のもとを訪れ、研究室で特殊なクモにかまれてしまう。その直後、ピーターの体には異変が起き……。

と書いてあります(笑)。

ピーターがスパイダーマンになっていくくだりは、前作とほぼ一緒なのですが、両親の話がでてくるのが今回の新しいところのようです。なぜおじさんの家に預けられたのか、っていうところ(笑)。でも、これがこんかい明らかになることは無いんですよ(笑)。なので、きっとこの後のシリーズにつながっていくんでしょうね。糸が出てくる仕組みを自分で考えていくあたりは目新しいですよ(笑)

アンドリュー君は背が高くて、痩せ型だから、ピーターの役に合っていると思います。なんとなく「オタク的」で(笑)。


それに、今回の主人公が好きになる女の子がかわいいというのも、良いところかと(笑)。前作のキルスティンダンストはかわいくなかったから(笑)。

あと、敵になっていくコナーズ博士が、返信したあとの姿。これがあんまり良くないというか(笑)。トカゲの遺伝子が入ったからだけど、もっとスタイリッシュだったら良いのにと個人的には思いました。

おばさん役にサリーフィールドが出ているのも、画面が安心します(笑)。

ストーリー的には、すごく目新しい感じは無いものの、3Dを意識した演出だし、見せ方だし、なので、これはぜひとも3Dで観た方が良いと思います。しかもIMAXであればなお良し(笑)。

劇場の大画面でなんにも考えずに、ただただ、その世界にはまることができれば、最高に楽しめると思います。
エンドロールは最後まで観てくださいね。途中で次につながるシーンが出てきます。

キック・アス

2012-07-10 10:46:01 | 映画
今回は映画「キック・アス」について。


これ、公開したときには観ることができなかったのですが、ケーブルでやっているのを偶然見ることができました(笑)。観たかったから、ラッキーでした(笑)。

ここで内容を・・・


コミックオタクでスーパーヒーローにあこがれる高校生デイヴ(アーロン・ジョンソン)は、ある日、インターネットで買ったスーツとマスクで、ヒーローとして街で活動を始める。何の能力も持たない彼はあっさり犯罪者にやられるも、捨て身の活動がネット上に動画で流され、“キック・アス”の名で一躍有名になってしまう。


と書いてあります(笑)。

このキックアスは、実は全然強くない、コミックオタク少年なんですが、ここに本物の(というか、復讐のためにそうなった)ヒーローのビッグダディとヒットガールが出てきて、話はどんどんすごいことになって行きます(笑)。とくにこのビッグダディを演じているのがニコラスケイジがなんとも良い(笑)。最近はちょっとおかしな方向に行っている彼ですが、この作品ではすごくい一環時の脇役になっています。この路線、彼にあっているかもしれません(笑)。
そして、なんと言ってもヒットガールのクロエモレッツちゃんがかわいいですよ(笑)。当時はまだ中学生くらいだったのか、幼いの残るかわいさがありながら、とにかくどんどん人を殺す、殺す(笑)。お父さんであるビッグダディはある事件がきっかけで刑事をやめ、服役するのですが、その事件で妻は自殺し、お腹にいた娘(ヒットガール)は助かります。そこから彼はその事件の黒幕である、ギャングのボスに復讐をしようとして、娘にあらゆる武器の使い方を教えていくんですよ。ここら辺、ちょっと切ないのですが、映画はとてもおもしろくて痛快に進んでいきます。

また、このデイヴが好きな女の子に「ゲイ」と思われて、友達になりましょうって言われるあたり、すごくおもしろいです(笑


現実には有り得ない話ですが、そのフィクションを大いに楽しんで観るのはとても快感でした。

ぜひ、ご覧になってもらいたいです。

スノーホワイト

2012-07-05 10:56:56 | 映画
今回は映画「スノーホワイト」について。



この映画、特に観たいと思っていたわけではないけど(笑)、無料の券をいただいたので軽い気持ちで観にいきました。そしたら、けっこうおもしろくて(笑)。なかなか楽しめる映画でした。

ここで内容を・・・

とある王国の王と王妃の間に生まれ、肌の白さがまるで雪のような美しさを持つスノーホワイト(クリステン・スチュワート)は、一家で仲むつまじく生活していた。ところが、スノーホワイトが幼いころに王妃が事故によってこの世を去ってしまう。大きなショックを受けた王だったが、ラヴェンナ(シャーリーズ・セロン)という美女に一目ぼれし、彼女を王妃として迎えることを決める。しかし結婚式の夜に、王はラヴェンナによって殺されてしまい……。


と書いてありますが(笑)、物語の進行は白雪姫なのでみなさんよくご存知ですよね。でも、考えてみたらディズニーの白雪姫の最後って結局、王子様が魔女を倒しておしまいでしたよね(笑)。この映画では、白雪姫自身が戦っていくというラストなんです。ちょっとジャンヌダルクの戦いのシーンのような雰囲気です。でも、魔女を演じるシャーリーズセロンがすごくはまり役な感じしました。この魔女の過去にもいろいろあったんだねっていうサイドストーリーがなかなか泣かせる話で(笑)、こういう過去があるから、こんなに「美」に対して、貪欲だけど、恐怖も感じているという設定がすごく生きてきます。



映画全体の雰囲気はグリム童話を生んだ東欧の、グレーでトーンの沈んだ色を中心にしているから、おとぎ話っぽくないです。ここも大人が観ることを想定している感じしますね。お城や黒い森の表現も重厚で存在感とてもありました。

白雪姫を助ける、狩人にマイティーソーのクリスヘムズワースが出演していますが、彼の肉体を観ることができるのはほんの一瞬だけで(笑)、ここは残念でした(笑)。もっとみたかったです。

あと7人の小人も、小人の役者ではなく、ロードオブザリングのホビットのように普通の役者さんたちが、演じてそれを加工しているのですが、ここもすごくよくできています。あとシャーリーズセロンがすごい数のカラスに変わるシーンもすごいですよ(笑)。

鏡の精が「白雪姫があなたより美しい。殺して心臓をてに入れれば永遠に美しいまま。でも殺さないとあなたは解放される」というシーンが出てきます。ラストはそれをうまく表現しているなぁと感じました。

ちなみに、「もののけ姫」のシーンかと思うような場面がでてきます。お見逃しなく。

できれば、映画館の大きなスクリーンで観た方がよいと思います。