Unseasonable Shore

映画の感想を中心に、普通の生活をおくる30代ゲイの日々感じるできごと。

ピッチパーフェクト

2015-07-26 17:49:02 | 映画
今回は映画「ピッチパーフェクト」について。





この映画、アメリカでは、2012年に公開されたようですね。すごく人気になって今年パート2が作られたようです。日本でも10月に公開予定とか。



ピッチ(音程)がパーフェクトというくらいですから、音楽映画ということがわかります。グリーみたいな合唱の映画ですが、「アカペラ」というところが、この映画の重要な要素となります。

主演はアナ・ケンドリックス。彼女はイントゥザウッズでもその歌声を披露していますよね。


ここで内容を・・・





DJになろうと奮闘中のベッカ(アナ・ケンドリック)だったが、親に大学へ進むことを強く勧められる。渋々大学に入学した彼女は、全く興味のないガールズアカペラ部に入部し大会に出場する羽目になってしまう。しかし、メンバーは個性の強過ぎる者ばかりで、部としてしっかりと活動できる状態ではない。それでもぶつかり合いながら練習を重ねていくうちに、彼女たちの間に絆と友情が芽生え、歌声もリズムもハーモニーもピッタリと合うようになるが……。


と書いてあります。



王道の学園青春映画です。

ゲイからしてみるとライバルの男性アカペラグループの男がすごくダサい(笑)。かっこよくないんですよ。ベッカ自身のリミックスをかけてくれた、大学の先輩DJはちょっとムキムキしててゲイ好きする感じでしたが。ベッカと恋に落ちる男の友達が僕と同様のスターウォーズオタクだったのは良かったです。


ストーリーも予想通りの展開になっていきます。新人の才能ある女子とそれをねたむ先輩、地味だと思っていた女子が以外にも派手であったり、チームも一度は崩れかけるけど、再び一致団結して、決勝に向かう。そして、優勝(笑)!感動的です。

すごーく王道な展開。


でもそれがとても気持ち良い。コーラスもきれいだし、歌も良いので、引き込まれていきます。



そして、B級な演出もてんこ盛り(食事しながら観ない方が良いですよ)。


パート2は世界大会にでるみたいです。

ゲイはミュージカルが好きですから、こういった映画、大好きです。グリーのシリーズも僕は好きでした。


この王道の青春映画を楽しみたい方はぜひどうぞ。




トゥモローランド(ネタバレ注意)

2015-07-26 17:48:29 | 映画
今回は映画トゥモローランドについて。




僕の好きなジョージクルーニーが出演しているので、観に行かないわけがない(笑)。


ここで、内容を・・・



17歳のケイシー(ブリット・ロバートソン)が見覚えのないピンバッジに触ると、自分が思い描いた別世界へと入り込んだ。バッテリー切れで現実の世界に戻ってきた彼女の前に、不思議な少女アテナ(ラフィー・キャシディ)が現れる。そしてケイシーにトゥモローランドに戻りたいのなら、フランク(ジョージ・クルーニー)という男性を訪ねるよう助言する。




と書いてあります。



あまり、内容を事前に入れないで、その世界観にはまることができると、けっこう楽しめると思います。

そうじゃないと、「何これ?」ってなるかもしれません。僕はおもしろかったと思います。ジョージクルーニーかっこよいし(笑)。


ケイシーがピンバッジの謎を探ろうとして、SF関係のお店に行くのですが、そこにスターウォーズのものが出てくる出てくる。僕はSWオタクでもあるので、ディズニーに売却されてからのいろいろな露出が楽しいんです。もちろんこの映画もディズニーですからね。
そのお店での戦い(お店の店員が実はロボットだったんです!)もなかなか楽しいです。


ケイシーはなぜ、アテナに選ばれたのか。トゥモローランドの謎がどんどん解けていきます。


激しいアクションなどは少ないけど、こういった映画がお好きな方は、ごらんになってみてください。お子さんに観てもらうのも良いかなぁ。僕はゲイで子供はいませんけど。



ここからはネタバレです。ご覧になっていない方は読まないでくださいね。






















でね、フランク(ジョージクルーニー)は昔、アテナに選ばれてトゥモローランドに行った人だったのです。それは序盤からある程度わかるのですが。

フランクは小さい時にアテナに恋をしていたのです。しかし、アテナは今も少女のまま、ということはアテナもロボットということがわかります。

トゥモローランドは人間がテクノロジーを良いことに使い、環境とも共存し、より良い世界を作り上げることを目的とした世界なので、現在の私たちの住む世界で環境を考えず、破壊し、戦争しているとトゥモローランドも荒廃していくという相互作用があるというところがこの映画の核となります。

荒廃したトゥモローランドを救い、現在の世界もより良い平和で、明るい、自然との共生を目指す世界にすることが、フランクとケイシーに託されたことだったのです。
しかし、人間が勝手にしたことだから、自分たちだけが良い世界で暮らしていければよいと思っている敵に様々な妨害をうける二人。


トゥモローランドに戻るために、エッフェル塔から宇宙船みたいなのが出てくるところがキレイでした。

最後、アテナは自分が犠牲となって、ケイシーとフランクを救い、トゥモローランドの未来を託すのです。

今、戦争や環境破壊が起きている地球ですが、まだ未来は変えることができるということに希望がもてるラストでした。









ハンガーゲームファイナル・レジスタンス(ネタバレ注意)

2015-07-25 09:51:56 | 映画
今回は映画ハンガーゲームファイナル・レジスタンスについて。




いよいよ、この映画も最終章に入りました。その前編。


ここで内容を・・・



歴代勝者を戦わせる記念大会の闘技場からすんでのところで助けられたカットニス(ジェニファー・ローレンス)は、第13地区の地下にあるコイン首相(ジュリアン・ムーア)率いる反乱軍の秘密基地に収容される。そこでは独裁国家パネムを打ち負かし、自由で平等な国家を作り上げるための戦いの準備が着々と進行しており、彼女も反乱軍と一緒に戦うことを決める。しかしスノー大統領(ドナルド・サザーランド)は、人質にしたピータ(ジョシュ・ハッチャーソン)をプロパガンダに使い……。



と書いてあります。





ここに書いてあることがほとんどの内容だと、気づきました(笑)。

っていうくらい、続きが気になる~っていう感じで終わります。

カットニスの苦悩が、今回も現れておりますね。自分が英雄にさせられていく葛藤がなかなかすごい。でも、戦わないといけないし。そして、ピーターが(なんかすごく痩せていて、心配になりました。きっと役柄からなのでしょうけど)、敵の手の中にいて、カットニス達に語りかけるのです。戦争をやめようと。これスノー大統領の作戦なんですよね。

どうする、カットニス!


シリーズを通してご覧になっている方は、ぜひご覧になってみてください。




ここからはネタバレです。ご覧になっていない方は絶対に読まないでくださいね。

























でね、いろいろ戦っていって、結局ピーターを救う計画をたてるのです。反乱軍にも犠牲は出ています。そして、この救出作戦が相手に感づかれていて、罠になるのかもって思う場面もあるのですが、計画はうまくいき、ピーターを救出することができるのです。





反乱軍は喜び、これから、独立のために戦おうと士気を高めるのです。

カットニスがピーターの様子を見に行くと・・・


そこには、錯乱し、カットニス達に敵意むき出しのピーターの姿がありました。


というラスト(笑)。


続きが気になる終わり方。

スノー大統領がわざとピーターを逃がしたに違いないし、反乱軍にどうやって戦いを挑んでくるのか、そして、それにカットニスはどう戦うのか、ピーターはもとに戻るのか。

早く続きが観たいです。



プリデスティネーション(ネタバレ注意)

2015-07-25 09:50:21 | 映画
今回は映画「プリデスティネーション」について。





主演はイーサンホーク。何の気なしに、観て見たら、すごく面白かった映画です。


僕はほとんど前知識無この映画を観ました。

できれば下の内容も読まないで観る方が良いと思います。

SF好きな方であれば、ぜったい面白いと思うので。





ここで内容を・・・



1970年、ニューヨーク。とあるバーを訪れた青年ジョン(セーラ・スヌーク)は、バーテンダー(イーサン・ホーク)に自身が歩んだ人生を語る。それは女性として生まれて孤児院で育ち、付き合っていた流れ者との子を宿すも彼に去られ、さらに赤ん坊を何者かに誘拐されたという壮絶なものだった。それを機に男性として生きることを選んだジョンに、バーテンダーは未来からやって来た時空警察のエージェントだと明かす。驚く彼を自分の後継者に選んだバーテンダーは、装備を託すとともに宿敵である爆弾魔との対決に臨んでいく。






と書いてあります。

時空警察の話なのですが、原作はロバート・A・ハインラインによる「輪廻の蛇」というお話し。僕は読んだことないのですがこの映画を観て、読んでみたくなりました。


上の内容の中に「女性として生まれ」ってさらっと書いてあるけど、この両性具有だという設定、かなり重要な要素なのです。

できれば、この情報も無しに観た方が良いけど、それでも面白い内容なので、ぜひご覧になってみてください。



ここからはネタバレです。ご覧になっていないかたは絶対に読まないでくださいね。



























最初、ニューヨークの爆弾犯人を追いつめていくシーンで、もう一人誰かが出てくるんですよ。主人公はその人に助けられる形となり、未来にもどって、大手術を受け、仕事に復帰していくのです。それがイーサンホーク。

ここからはあらすじのところで書いてあるような展開になります。

その話をたどっていくと、ジョンの運命は壮絶だということがわかります。

孤児院の前に捨てられた彼は、最初女性だったのです。当然、女性として生活していました。そして、ある男性に恋をします。その男性に認められたい気持ちで、宇宙研究所に就職。その男性の子供を妊娠。そして出産します。その時に両性具有であることを医師から告げられ、このままでは、女性でいられないため性転換の手術を受けないといけなくなります。

そうして、男になったジョン。出産した娘とも離れ離れとなり、孤独を抱え、イーサンホークのいる酒場へ通うということになったのです。

ここで、イーサンホークはジョンに自分の正体を明かします。そして、ジョンを時空の旅へと誘います。ジョンをエージェントに育てるのが目的です。

まず、向かったのはジョンがまだ女学生だった時代。ジョンは女学生だった自分と出会います。女学生のジョンはこのジョンのことが好きになってしまうのです。そう、ジョンが女学生だったジョンが好きになった男だったのです。そうして、彼女は妊娠。つまり自分と自分で子供を作ったことになりますよね。

そして、その生まれた子供を孤児院にもっていったのが、なんとイーサンホークなのです。

ここで一つのループができます。


そして、爆弾犯人との対決。エージェントとなった、ジョンが爆弾の犯人を阻止する役目として派遣されるのです。ですから、最初に出てくるエージェントはジョンだったということになります。オープニングのシーンでは帽子をかぶっていて、顔が暗くはっきりわからない演出なのです。イーサンホークだと思ってしまうところがミスリードされますね。

でも、もう一人、犯人との戦いで助けてくれる人物がいました。

それが実はイーサンホークなのです。

どうして、イーサンホークはこんなにもジョンにかかわるのでしょうか?


オープニングで、未来に戻ったエージェントが大やけどを負い、大手術をうけて回復したシーンからイーサンホークが出てくるので、最初からイーサンホークなのだと思っていたけど、実は、ジョンが大やけどを負って、整形手術をうけて、イーサンホークの顔になったという事実が明らかになります。

つまりジョンとイーサンホークは同一人物ということになります!イーサンホークの胸には乳房切除の時の傷跡が残っていたのです。

え~っ!って感じでした(笑)。

まぁ、ここまででもすごい話なのですが、ここでさらにすごいことが起きていきます。

じつは爆弾犯人の正体、これも歳をとったイーサンホークだったのです。彼は将来を悲観して、この犯行をおこなうことを決意していました。

ですが、若いイーサンホークが爆弾犯人である、将来の自分と出会い、多くの人が犠牲となる犯罪を起こすことになる自分を殺してしまいます。(かなり前に海外で観たので、ちょっと記憶が定かではないので、ごめんなさい)

ここでまたループができてしまいました。


つまり、この映画、主要な人物はすべて同一人物だったということになります。


なんか、すごい話でしょ。



タイムパラドックスや物理的な矛盾なんかもたくさんあると思うのですが、この複雑な話をうまく映画にしているなぁと感心しました。