Unseasonable Shore

映画の感想を中心に、普通の生活をおくる30代ゲイの日々感じるできごと。

インディージョーンズ・クリスタルスカルの王国(ネタバレ注意)

2008-06-27 11:59:03 | 映画
今回は、今公開している「インディージョーンズ・クリスタルスカルの王国」について。予告編を観てから、とても楽しみにしていた作品です。前作の「最後の聖戦」から19年も経っているんですよね。あの時は大学生でした(笑)。オールナイトで公開していたから、夜中じゅうずっと繰り返して観ていました。当時は入れ替え制ではなかったのです(笑)。

ここで、インディシリーズのちょっとした説明を。実は最初に公開された「レイダース」。話の年代とすると一番新しいんですよ。というのも「魔宮の伝説」「最後の聖戦」とシリーズは続くのですが、年代はどんどんさかのぼっているんです。だから、今回の「クリスタルスカルの王国」は「レイダース」の本当の続編ということになります。これがわかるととてもおもしろいんですよね。

内容を少し。クリスタルスカルを幻の黄金都市に戻すと、巨大なパワーを得られるということで、ロシアがやっきになって探していくのに、巻き込まれていくインディ。ここら辺も前作と同様で楽しめます。しかも今回は、スペシャルなサプライズもありで・・・
ロシア人の敵を演じている、ケイトブランシェットも独特なキャラクターを見事に演じていて、幅広さを改めてかんじました。あと、なんと言っても主役のハリソンフォードが年をとっていても、違和感なくインディになっていて、そこもすごさを感じます。


ココからはネタバレになりますから、まだ、ご覧になっていない方は絶対に読まないでください。



そう、あのちょっと不良な男の子が出てきたあたりで、「これってインディーの子供じゃないの?」なんて思っていたら、まさにその通りで、しかも「これ絶対マリオンのこどもだよ」と思っていたら、やはりそうで(笑)。でもマリオン自身が出てきたのにはびっくりしました(笑)。個人的にはあの酒の強さをみせるシーンなんかも出てきて欲しかったのですが(笑)。
あと、まさか宇宙人ネタだったとは思いませんでした。邪悪な宗教なのかと思ってました。最初の遺体にあった「ロズウェル」の文字から、宇宙人ということがわかりましたが、最後は宇宙人が遺跡もろとも壊してUFOで去っていくというストーリーで(もちろん、ケイトブランシェットは過去の敵同様に、壊れてしまうのですが)、これがオチかぁとちょっと拍子抜けな感もありました(笑)。

でもあのテーマソングを大きな劇場で聴けること、最初からとことんエンターテインメイトに徹してる演出を堪能することはとても楽しいです。どうやらまた続編ができるようなので、そっちも楽しみにしたいです。

ぜひ劇場の、大きなスクリーンで楽しんでください。

JUNO/ジュノ

2008-06-25 15:14:46 | 映画
今回はいま公開している映画「JUNO/ジュノ」について。最近の映画は、ちょっと事情があって見ることができなかったんですが、やっと観にいけるようになり最初に選んだのがこの作品です。アカデミーのときから気になっていたんですよ。監督はジェイスンライトマン。この人ゴーストバスターズで有名なアイバンライトマンの長男だそうです。なんとも映画一家で(笑)。
オープニングから、アニメーションを使ったり、インディーズ系の映画の匂いがありながら内容も脚本もかなりしっかり。あと出ている俳優さんたちの演技もすごくうまいんです。

ここで内容を少し・・・。16歳の女の子JUNOはクラスメートの男の子(この男の子はJUNOのことがすきなんですが、彼女の方がいまひとつで)とセックスするんです。そして、妊娠してしまう。とうてい育てていくことができない、でも堕ろすこともできないという状況の中で、選んだのは「里親」に出すこと。理想的な里親がみつかるのですが、ここでいろいろと事件がおこり(笑)、僕の予想とは反したストーリー展開が(笑)。でも、最後にはハッピーになっていくというすごくよくできた映画です。
アメリカの田舎に暮らす高校生達の実際がてにとるようにわかる演出や、最初はぎこちなかった義母とJUNOとの関係が妊娠をきっかけにどんどん変っていく様子、里親たちの抱える問題などをきっちり描いていて、すごくおもしろい映画でした。
ゲイの視点からは、だれもかっこいい人がでていないので(それがかえっていいのですが)楽しくなるところは少ないです(笑)。

少女の妊娠というとどうしても日本では暗くなる題材を、みごとに人間ドラマにしたこの作品。映画館でもDVDでもよいので、ぜひ観てください。

紀元前1万年

2008-06-20 10:16:00 | 映画
今回は、微妙に公開が終わったばかりの「紀元前1万年」について。実は仕事が忙しくって、観てきた映画のことをアップする暇がなかったんです。そして、ここんとこ、3週くらい映画館で映画を観ていません(涙)。映像に飢えています(笑)。

で、ローランドエメリッヒ監督のこの作品。やはり彼の作品らしく内容はさほどでもないのですが、なにせその映像がすごい。1万2千年前の世界がこんな感じだったとは。本などでは読んでいたのですが、CGを駆使したあの世界観の表現はすごいです。内容はほとんど無いよう(なんちゃって・・・)なものなのですが、少し説明を。マンモスの狩で生計を立てている部族に、最近あちこちの集落を襲っている「4本足の悪魔」が襲いかかります。そして、集落から若い男と娘達をさらっていくのです。恋人をさらわれた主人公が彼女を追って旅に出て行きます。このさらわれていった先が・・・古代エジプト人のところだったというわけ。つまりこの映画は「エジプト人」のすごさを描きたかったのかなと思ってしまいました。あの時代にすでに高度な文明をあの地域だけ持っているという不思議。やはり宇宙人の仕業なんでしょうか(笑)。4本足の悪魔は「馬」だったんです。もう馬をのりこなし、ハミや手綱も使用していました。あとマンモスも家畜化されていて、歴史書には「エジプト人」は様々な動物の家畜化を成功させたとあるので、それもうなづけますが、やはり「なぜ、あそこだけ?」という思いが残ります。
もし、宇宙人が本当にいるのであれば、いまこの温暖化でくるしんでいる私達の前に出てきてくれればいいのに、とも考えてしまいました。

ゲイとしてみると、主人公のたくましい男性の露出が少なかったのが、不満です(笑)。

DVDでも良いので、宇宙人の存在を感じて見るのはいいかもしれません。