Unseasonable Shore

映画の感想を中心に、普通の生活をおくる30代ゲイの日々感じるできごと。

スプリット(ネタバレ注意)

2017-07-25 13:56:08 | 映画
今回は映画スプリットについて。




Mナイトシャマラン監督の最新作ということで、観に行くことにしました。最近どうもぱっとしないシャマラン監督(僕の勝手な感想です)。そういえばエアベンダーの続編はやはり無いんですよね。大コケしたし。でも、どうしても気になってしまうんですよ。なんだかんだいっても、この監督の作品は全て観ているし。


ここで内容を・・・




高校生のケイシー(アニャ・テイラー=ジョイ)は、クラスメートのクレア(ヘイリー・ルー・リチャードソン)の誕生パーティーに招待される。帰りは、彼女とクレアの親友マルシア(ジェシカ・スーラ)をクレアが車で送ってくれるが、途中で見ず知らずの男性(ジェームズ・マカヴォイ)が車に乗り込んでくる。彼に拉致された三人は、密室で目を覚まし……。



と、書いてあります。



映画を観終ってみると、「この作品につなげたかったのかぁ」っていう風になります。つまり過去のシャマラン監督作品の一つとこの後つながって新しい作品となるということ。

だからなのか、この作品自体にはあのシックスセンスのような「うへ~っ!」っていうようなことは無く、いかにこの変人からこの女子高生が逃れられるかっていうところが面白いのと、23の人格をもつ男を演じたジェームスマカヴォイの演技のうまさが際立つ作品となっています。




シャマラン監督が好きであれば、観るべきでしょう。今後のためにも(笑)。ですが、まったく興味が無いという方であれば、観なくても良いと思います。






ここからはネタバレです。絶対にご覧になっていない方は読まないでくださいね。




















さて、この作品がラストでどの作品につながるかがわかります。ブルースウィリスが登場するんです。そう、「アンブレイカブル」です。女子高生が無事に逃げることができ、ジェームスマカヴォイ演じる男も捕まることなく(まさに超人的な力を手にしています。精神が肉体を変えてしまうという、一応医学的にも認められている理論。たとえば、多重人格で一人が糖尿病を患っていても、他の人格の時にはそれが肉体的にあらわれないということ)小さなアパートに逃げ込みます。そのニュースをブルース演じるダンがダイナーで見ているというラスト。

この次はダン(ダンも超人だし)とこの多重人格変質者との戦いを描く作品になるみたい。なんだかアベンジャーズとかの話みたいですが。






美女と野獣

2017-07-25 10:18:05 | 映画
すっかり、ご無沙汰していたこのブログ。僕の周りでいろいろなことが起きていて大変だったのですが、今、少し落ち着いたのでまだ記録を残そうと思います。

その間にも映画は観ていたんですよ。なので、この数か月間で観た映画について書いていきます。


で、美女と野獣です。大学生の頃にアニメで観た映画が実写になったということで観に行きました。監督はドリームガールズのビルコンドン。ベルにはエマワトソン。




ここで内容を・・・



進歩的な考え方が原因で、閉鎖的な村人たちとなじめないことに悩む美女ベル(エマ・ワトソン)。ある日、彼女は野獣(ダン・スティーヴンス)と遭遇する。彼は魔女の呪いによって変身させられた王子で、魔女が置いていったバラの花びらが散ってしまう前に誰かを愛し、愛されなければ元の姿に戻ることができない身であった。その恐ろしい外見にたじろぎながらも、野獣に心惹(ひ)かれていくベル。一方の野獣は……。



と書いてあります。


ほとんどの人が内容をしっているこの作品。どうやって実写にするのかがとても楽しみでした。そしたら、さすがディズニーです。僕にとっては完璧な作品になっていると思いました。そして、この作品で感じたのが「多様性」。ディズニーは敏感なので、どこからも文句を言われない作品を作ったのだと思いました。人種、LGBTQ、様々な多様性を盛り込んでいることが最大の功績なのだと思いました。



主要なキャストの中にも黒人が入り、ガストンの子分ル・フゥはガストンにあこがれる完全なゲイだし。ちなみにガストン役のルークエヴァンスはプライベートでゲイを公表しているんですね。あと、ラスト近く、町民たちが野獣の城に攻めていき、ルミエールたちによって反撃される場面で、魔法でクローゼットになっているオペラ歌手によって、女装させられた男子達3人のうち一人はその姿に自分の解放を見るのです。そして、クローゼットから「自由に生きなさい!」という励ましまで。





僕がゲイなので、こういった演出が「時代が変わったんだなぁ」と感心するところだったんです。


もちろん、ミュージカルのシーンもすごくて、僕はやはり前半のハイライト「Be our guest」が好きです。久しぶりにユアンマクレガーの歌を聴きました。

また、この映画のための新曲2曲あって、エンディングロールでは、主題歌のbeauty and the beast(アリアナグランデとジョンレジェンドも良いです)の後にセリーヌディオンとジョッシュグローバンというこれまた豪華な二人がそれぞれの歌を歌っております。このエンディングロールだけでも、拍手をしたくなるほどなんですよ。劇中ではそれぞれの役の人や人達が歌っているのですが、この二人がソロでそれぞれの歌を歌うという豪華さが、ディズニーの本気を見ました。

アニメ版がとてもお好きな方にとっては、あまり評価されないかもしれませんが、ミュージカル映画としてみれば、とても楽しめて、最後に泣けて、エンディングまで楽しめるとても良い作品だと僕は思います。

ぜひ、ごらんになってみてください。