Unseasonable Shore

映画の感想を中心に、普通の生活をおくる30代ゲイの日々感じるできごと。

オール・ユー・ニード・イズ・キル(ネタバレ注意)

2014-07-20 14:22:50 | Weblog
今回は映画「オール・ユー・ニード・イズ・キル」について。




主演はなんといってもトムクルーズ(笑)。共演にエミリーブラント。監督はダグリーマン。原作は日本の桜井洋氏のSF小説なんですね。

ここで内容を・・・


近未来の地球。侵略者の激しい攻撃に、人類の軍事力ではもはや太刀打ちできなくなっていた。対侵略者の任務に就いたウィリアム・ケイジ少佐(トム・クルーズ)は、戦闘によって亡くなる。しかし、タイムループの世界にとらわれ、戦闘と死を繰り返す。そんな中、特殊部隊の軍人リタ・ヴラタスキ(エミリー・ブラント)と出会ったケイジは、彼女と一緒に何度も戦闘と死を繰り返しながら戦闘技術を向上させ……。



と書いてあります(笑)。



最初に出てくる、トム扮するウィリアムがなんとも情けないんですよ。これがどんどん死を重ねていくごとに、立派な兵士に変わっていくのが、おもしろいですよね。

エミリーブラントは好きな女優さんですが、彼女もなかなかうまかったです。トムクルーズはなにをやってもトムクルーズですが、彼女は様々な役をこなすことができる良い女優さんだと思います。




映像の迫力もあるので、ぜひ、大きなスクリーンでご覧になってください。SF映画が好きな方、アクション映画が好きな方にはおすすめします。


ここからはネタバレですから、絶対にご覧になっていない方は読まないでくださいね。






















まず、ループになるのは、敵の宇宙人(?)の中でも特別な奴を殺し、その血のような体液を浴びた人という設定です。これは宇宙人の中枢となる球体とつながることができるようになるかららしいのです。

じつは、エミリー扮するリタも同様の経験をしていて、戦争の英雄になっていたのでした。ですが、彼女は瀕死の重傷となり輸血によって、その能力がなくなったことも描かれます。

なので、リタはウィリアムを特訓し、中枢の宇宙人の場所を探し、それを破壊することを提案するのです。

宇宙人もなかなか考えるもので、わざとウィリアムに偽のイメージを送って(つながっていることを逆手にとるんですよね)、そこで殺そうとしたりするんですよ(笑)。


ラスト近くで、事故に合い、輸血によってループの能力が無くなったウィリアムですが、その直前に中枢がパリにいることをつかみ、自分が所属している部隊にすべて話、パリに向かうのです。

パリでは、宇宙人の攻撃により、部隊のほとんどがやられてしまうのですが、最後、ウィリアムがけがをしながらも中枢の宇宙人を倒し、自分も死ぬのです。


でも、目覚めると、最初にイギリスに赴任する場面に戻ります。

ここで、「え~、ここにもどるの?」なんて思っていたら、宇宙人の倒し方がわかり勝利の宣言をするという場面になるというラスト。

ハリウッドらしい、ハッピーエンドなエンディングですね~。

原作は違うようなのですが。

もどったのが、違う過去だったのか、あるいは未来なのか、判断がその人にゆだねられるような気がしました。


トランセンデンス(ネタバレ注意)

2014-07-20 14:01:09 | 映画
今回は映画「トランセンデンス」について。




主演はジョニーデップ。制作はクリストファーノーラン。予告編から、興味があって観に行ってきました。

ここで内容を・・・



人工知能PINNの開発研究に没頭するも、反テクノロジーを叫ぶ過激派グループRIFTに銃撃されて命を落としてしまった科学者ウィル(ジョニー・デップ)。だが、妻エヴリン(レベッカ・ホール)の手によって彼の頭脳と意識は、死の間際にPINNへとアップロードされていた。ウィルと融合したPINNは超高速の処理能力を見せ始め、軍事機密、金融、政治、個人情報など、ありとあらゆるデータを手に入れていくようになる。やがて、その進化は人類の想像を超えるレベルにまで達してしまう。


と書いてあります(笑)。



観終わって、設定はおもしろいと感じたのですが、映画としてみると、なんだかそれほどでもない感じになってしまっていると思いました。

人の脳をコンピューター上にアップロードするということは、全くSFの世界だけの話ではなく、現在、研究もされているようですから、こういう未来もあり得るのかもしれませんが、この映画をみると、こんなことになるのかなぁと疑問に感じることが多かったです。

でも、こういうSFが好きな方はご覧になってみても良いかもしれません。あと、デップのファンの方も(笑)。


ここからはネタバレですから、ご覧になっていない方は読まないでくださいね。












で、デップ扮するウィルがコンピューターにアップロードされたところから、「本当のウィルなのか」という疑問が出てきますね。妻のエヴリンは最初こそ、信じていたのですが、映画が進んで、だんだんウィルの行うことが、激しくなるにつれて、疑問を持つようになるんです。

そして、ウィルが「ナノテクノロジー」を操作できるようになったことで、病気を治すという目的で人を集め、治すと同時にその神経系に侵入し、その人たちを操るようになるというストーリー展開がちょっと無理があるような気がしてならないのす。

このナノテクノロジーがウィルにとってみると、すごく大きな役割を果たすことになるのです。

このラストがどうなるのかと言えば、おすぎ風に言うと「最後は愛!なんてたって愛!」な終わり方(笑)。

ウィルの暴走が止まらないことにエヴリンは、止めるのは自分だけしかいないと考え、マックスなどの力を借りて、自分にコンピューターウイルスを仕込んで、ウィルに注入し、感染させてから、死を選ぶのです。

そして、世界はインターネットなどのコンピューターを捨てざるを得ないなり、コンピューターの無い時代の生活になるというラストでした。


もうちょっとおもしろいかな、と思ったのですが、なんか今一つでした。