Unseasonable Shore

映画の感想を中心に、普通の生活をおくる30代ゲイの日々感じるできごと。

スポットライト・世紀のスクープ(ネタバレ注意)

2016-04-25 18:08:06 | 映画
今回は映画「スポットライト・世紀のスクープ」について。




アカデミー賞の作品賞、脚本賞の受賞作である作品ということで、観に行くことにしました。

ここで内容を・・・




2002年、ウォルター(マイケル・キートン)やマイク(マーク・ラファロ)たちのチームは、「The Boston Globe」で連載コーナーを担当していた。ある日、彼らはこれまでうやむやにされてきた、神父による児童への性的虐待の真相について調査を開始する。カトリック教徒が多いボストンでは彼らの行為はタブーだったが……。




と書いてあります。



ちょっと、前からCNNなどでカトリックの神父による児童虐待のことは何度も観ていましたが、この新聞記事からどんどんその捜査が広がっていたのかと、改めて感じました。

この作品では、カトリックによる事件隠ぺいの仕方をしっかり描いているのと、被害者たちがその後どのような苦悩を感じて生きているのかということが、まるで、ドキュメンタリーのよう描かれています。

「ダウト」という映画でも神学校での児童虐待を描いていましたが、この問題はものすごく歴史が古く、根が深いものなんだと改めてかんじました。

こういった事件を起こした人物は、普通なら学校をクビになったり、社会的な罰をうけることが普通なのですが、神父たちにはそれが通用しないという図式があるのです。これは、きっと神父の上層部にも小児性愛者がいて、自分たちにも不利にならないような仕組みなのかなと感じました。

カトリックでは、神父は結婚してはいけないし、子供をつくること以外のSEXは禁じられているので、マスターべ―ション以外は性的な行為は行えないことになっています。ここから、同性愛的な行動が多くなるのは監獄などの状況と似ていますね。ですが、小児性愛はまた違うと思うのです。小児性愛だから、自分の欲求を満たすために神父になりたいと思った人物がいると、この映画を観て感じました。

子供たちがかわいそうです。

こういった状況を改めて教えてくれる本作は、改めて、私たち人間も動物で性欲を禁じることの弊害と、自分の欲求を満たすためにはどんなこともするんだなと考えさせられました。

マークラファロが「はじまりの歌」の時とは全く違って、やせて、若々しくなっていたのが、すごいと感じました(笑)。はじまりの歌の時は、だらしないちょっと太ったおっさんだったのに。

被害者の弁護をしている弁護士の役にスタンリー・トゥッチが出ていますが、彼はほんとカメレオン役者です。基本はスキンヘッドな彼ですが、今作では、ちょっと額が後退しているようなくらいのかつらを使って、それがとっても自然なんですよ。そして、彼の演技のうまさもとても光っておりました。


社会派の映画がお好きなかたは、ごらんになってみてください。




ここからは、ネタバレしております。ご覧になっていない方は読まないでくださいね。























彼らが、目をつけたのが事件を起こした神父たちが病気休養や地方出張などで一時的に移動していて、その後再び別な場所で神父の職に就いていたことでした。ここから、不自然な異動をしている神父の数を調べたら、なんとボストンだけで87名!映画の中で全神父の中で6パーセントは小児性愛者という報告が出てくるのですが、まさにその通りで。中には異動した先でも再び性的虐待をして、また病気療養と言う名の一定期間をおき異動する、を繰り返していた者もいました。




僕はゲイなので、性的なマイノリティです。ゲイは犯罪ではないけど、小児に性的虐待をするのは犯罪です。これがカトリックの厳重な防御によって守られていたという事実がわかったのが、とてもショックでした。


これを新聞に載せるまでに、様々な妨害もあるのです。

映画のラストは新聞が出た後に、新聞社には「自分も被害者」だと名乗る人たちからのひっきりなしの電話がかかってくる場面です。

敬虔なクリスチャンで、母子家庭で育った子供は、たとえ、性的虐待をうけても、お母さんには相談できないということも今回の映画でわかったことです。それは神父=神なので、神の悪口を母親に伝えることはできないからなのだそうです。また、こういう家庭の子供をターゲットにするあたり、やり方が汚いというか。

権力を持つ者は、謙虚な姿勢でないといけないといつも思います。きっと立派な神父もたくさんいると思います。ですが、その権力を使って、弱者を苦しめる者がいるのも事実。


人間の嫌な面を感じるとともに、それに対して、しっかり向き合い、罪を償わせようとする人間がいることが救いでした。








ルーム(ネタバレ注意)

2016-04-18 14:51:54 | 映画
今回は映画「ルーム」について。






アカデミー賞、主演女優賞を獲得した、ブリー・ラーソンの演技も観たかったのですが、予告編でこの話自体にすごく興味を持ちました。僕は、小説を読んでいません。たぶん、事前の情報はすごく少なくして、観に行った方が良いと思います。


ここで内容を・・・



施錠された狭い部屋に暮らす5歳の男の子ジャック(ジェイコブ・トレンブレイ)と、母親ジョイ(ブリー・ラーソン)。彼女はオールド・ニック(ショーン・ブリジャース)によって7年間も監禁されており、そこで生まれ育った息子にとっては、小さな部屋こそが世界の全てだった。ある日ジョイは、オールド・ニックとの言い争いをきっかけに、この密室しか知らないジャックに外の世界を教えるため、そして自身の奪われた人生を取り戻すため、部屋からの脱出を決心する。



と書いてあります。

観終って、心の中が暖かくなる映画だなぁって感じました。お母さんといっても、17歳で拉致監禁されてしまったジョイ。このジョイの苦悩と母親としての自覚との葛藤がすごくよくわかる演技でした。

あと、子役のジェイコブ君がとても上手です。子役独特の「あの感じ」が無く自然で、外界に出たときのジャックはまさに本当に始めて外に出たかのようでした。


つい最近、日本でも2年間監禁されていた、女の子が発見されましたよね。彼女の葛藤も相当だったのだと、想像します。


派手な映画ではないし、どんでん返しもありませんが、僕はとても良い映画だと感じました。

興味があれば、ごらんになることをお勧めします。




ここからは、ネタバレです。ご覧になっていない方は絶対に読まないでくださいね。


























ジョイはオールドニックと呼ばれる男に誘拐され、その男の家の納谷(防音装置が施され、トイレ、シンク、お風呂、テレビもあり、食料はニックが週に一度とどけに来ます)に監禁されていました。その男との子がジャックなのです。ジョイはジャックが5歳の誕生日に真実を話します。自分が誘拐されたこと、外の世界はテレビの中だけでなく、本当に存在すること。そして、ここから脱出するためにジャックに手伝ってもらいたいこと。


ジャックが病気になり、死亡したことにして、絨毯に巻き外に運び、ニックのピックアップトラックの荷台から、飛び降りるという作戦。岩窟王のお話をジャックにしていたジョイは、モンテクリスト伯が脱出するところと同じと説明します。


作戦はなんとか成功し、ジャックは外の世界に触れます。ニックに連れ戻されそうになりますが、近くをイヌの散歩している男性に助けられます。

その後、ジョイも見つかって、7年ぶりにジョイは実家に帰ることになるのです。

犯人は自分がつかまるのを恐れて逃げますが、あとで捕まります。(これ、日本で監禁していた犯人も離れたところで自殺しようとしてましたよね)。僕はジャックが逃げた時点で、ジョイを殺すか、痛めつけるのではと心配していました。一安心。

7年の間に、ジョイの両親は離婚。お母さんと再婚相手は昔のジョイが暮らしていた家に住んでいます。そこへジョイとジャックがいくことに。マスコミが執拗に追いかけます。精神的につらくなるジョイ。そして、実のお父さんとジョイたちとの食事の際に、実のお父さんがジャックが犯人の子供であることに、どうしても許せないと話をします。ここ、つらいなぁ。

ジョイはあるニュース番組のインタビューに応じます。そのインタビュアーが「どうして、子供を産んだ時に、里子に出すという選択をしなかったのか」と質問してきます。あたかもジョイが隔離された部屋の中で育てたことを非難するように。これもひどい。

そして、ジョイは自分と友人が笑っている写真をみて、彼女達には起きなかった自分の不幸な7年を思い、しだいに精神を病んでいきます。

一方、ジャックは少しずつ外の世界に慣れていきます。ここら辺の演技もとてもうまいです。再婚あいてのおじいちゃんが犬を飼っていて、ジャックは部屋にいたときから、自分も犬を飼いたいと思っていたのです。おじいちゃんと仲良くなっていくジャック。このおじいちゃんの子供の扱いもとても上手ですが、子供の適応能力の高さもすごい。

そんな中、ジョイが自殺未遂を起こします。大量に薬をのんで。

ジャックは、部屋でずっと伸ばしていた髪の毛をお母さんに渡したいと、おばあちゃんに頼みます。ジャックはジョイから「サムソンは髪の毛に力があり、それを切ると力がなくなる」ことを教えていて、ずっとその長髪を切ることを拒んできました。ですが、お母さんを助けるためにその力を分けたいとおばあちゃんに頼むのです。


一命を取り留めたジョイはジャックの髪の毛をもらって、改めて自分の子供に対する愛情を感じることになるのです。

友人もできたジャック、ジョイ、お母さん、義理のお父さん、一家がとても楽しそうに過ごす場面で映画は終わります。




拉致監禁されて、息子だけに愛情を注いで暮らしてきたジョイですが、外の世界に出たら、自分と言う存在を見失ってしまうという事態になり、精神を病んでいく。これ、自然だと思うのです。良かった良かっただけじゃないってこと。そして、今のネット社会てもそうだけど、容赦ない批判が被害者であるはずの彼女に降りかかるという不幸。


だけど、ラストがハッピーエンドでとっても良かった。本当に良かった。









リリーのすべて(ネタバレ注意)

2016-04-11 17:10:33 | 映画
今回は映画「リリーのすべて」について。




主演はエディ・レッドメイン。監督はトム・フーパー。この二人、レミゼラブルでも一緒に仕事してました。そして、今年のアカデミー賞助演女優賞をとったアリシア・ヴィキャンデル。彼女の演技も気になりました。そして、何より性同一性障害を扱う映画ということで、興味もありました。


ここで内容を・・・




1926年デンマーク。風景画家のアイナー・ヴェイナー(エディ・レッドメイン)は、同じく画家の妻ゲルダ(アリシア・ヴィキャンデル)に女性モデルの代役を依頼される。その際に、自身の内面にある女性の存在を感じ取る。それ以来リリーという女性として生活していく比率が増していくアイナーは、心と体の不一致に悩むことに。当初はそんな夫の様子に困惑するゲルダだったが、次第に理解を深め……。



と書いてあります。




この時代に、自分が心の性と体の性の不一致を感じて、それを隠すことなく生きていくということにどれだけ勇気が必要だったかということが、すごく感じられました。事実をもとにしていますが、映画的な変更もされているようです。ですが、アイナーがリリーを見つけるところの演出がすごくうまいなぁと思いました。ゲルダの絵のモデルが遅刻してくるから、脚のモデルだけをアイナーに頼むのです。その時にストッキングとヒールのついたサンダルを履かせ、バレエの衣装をあてがい、女性らしい脚のラインを作らせます。そのことで、アイナーの中に以前からあった、女性になりたい願望が目覚めるというシーン。ここは、事実と同じらしいのですが、そのシーンのエディ・レッドメインがすばらしく、その後はどうみても女性になっていく男性にしか見えないという彼の演技。博士と彼女のセオリーでもホーキング博士を演じて、「この人すごいなぁ」なんて思っていたら、こんども凄い!

そして、ゲルダを演じたアリシア・ヴィキャンデルもこの難しい役を自然に演じていてすばらしかったです。ゲルダは画家なのですが、どうもアイナーには劣るという設定で、そんなゲルダが「この人をモデルに書きたい」と思ったのがリリーだったのです。リリーの絵画は批評家たちにも評判となって、売れっ子画家になっていきます。それはうれしいことだけど、そうするとリリーでいるアイナーが多くなっていき、アイナーはリリーとして生きたいと願うようになっていくんです。切ないですよね。「アイナーに会いたい」と泣きながらリリーに言うところは、なんとも言えない気持ちになります。

映像もとても綺麗で、素晴らしいです。


性同一性障害を描いていて、男性同性愛のキャラクターも出てくるから、そういういわゆるLGBTに興味があったり、理解があったりする方にしか、おススメしません。でも、そういうお気持ちが少しでもあれば、ごらんになっていただきたいです。


ここからは、ネタバレになります。ご覧になっていない方は読まないでくださいね。


















アイナーは最初、様々な医者に診てもらい、この「女性になりたい病気」を治してもらおうとするのですが、最後は精神が分裂してしているとして、拘束されそうにもなるんです。

でも、友人の女性バレエダンサーから、ある婦人科医がそういう男性を診てくれると聞き、それは、性転換の手術をするということで女性になるということだったのです。それは一度目の手術で男性器を切除し、2回目で膣を形成するというもの。

アイナーはリリーとして生きることを決心してこの手術を受けることにします。

ゲルダはそんな彼を尊重して、彼を送り出します。

アイナーが子供だった頃にアイナーにキスをしたハンスという同級生がフランスで成功していて、ゲルダはハンスにアイナーのことを相談をしていました。ハンスもまたアイナーがリリーになることを応援してくれるのです。このハンスは次第にゲルダに惹かれれいきます。彼はストレートですが、子供頃あまりにアイナーが可愛かったから、ついキスをしてしまったことをゲルダに話します。

1度目の手術が終わって、デンマークに戻ってきたリリー。彼女は女性として百貨店で働くようになります。そんなリリーの活躍を応援するゲルダ。ですが、リリーは早く2度目の手術を受けて、女性として独立して生きていきたいとゲルダに話します。ゲルダはそれを受け入れて、再びリリーを医者のもとに送ります。ここもなんとも切ない。

この2度目の手術がうまくいかず、これがもとでリリーは亡くなってしまうのです。

病院に駆けつけるゲルダとハンス。リリーはゲルダとともに、外の陽を見ながら静かに息を引き取ります。


事実は、もっとすごくて実は5回の手術を受けたらしいのです。子宮と卵巣の移植まで行って、当然それは免疫抑制などもできない時代でしたから、定着するわけもなく、それがもとで亡くなったということです。


この時代にこんなに自分に正直に生きるということが、どんなに大変だったかと考えると、このアイナーはすごい人だったのだと思うことと、それを最後まで捧げたゲルダの愛の形に感動しました。ちなみに本当のゲルダも生涯リリーの絵を描き続けたのだそうです。

ゲイの僕には、性同一性障害の方の気持ちがすっかり解るわけではないのですが、同じ少数派として生きていくことのつらさはわかります。


余韻が残る映画でした。

バットマンVSスーパーマンジャスティスの誕生(ネタバレ注意)

2016-04-01 15:11:33 | 映画
今回は映画「バットマンVSスーパーマン、ジャスティスの誕生」について。




この映画の企画、やはりアベンジャーズの成功からDCコミックのヒーロー勢揃いのジャスティスリーグの映画化を作るにあたって、どうしてもここを描いておかないといけないっていうことなんですね。

僕は、あまりDCコミックに詳しくないので、最初「どうして、この二人が戦うんだろう」って思っていました。いいじゃんヒーロー同士なんだし、設定も違うから。でも、ジャスティスリーグの存在を知ったので、「そういうことかぁ」と納得して(笑)。


監督は「マンオブスティール」のザックスナイダー、スーパーマンにはヘンリーカヴィル、バットマンにベンアフレック。


ここで内容を・・・



バットマン(ベン・アフレック)は、両親の殺害現場を目撃したという過去のトラウマから犯罪者一掃に力を注ぎ、一方超人的能力を持つスーパーマン(ヘンリー・カヴィル)は、その力を人類のために惜しみなく使ってきた。だが、その破壊力の強大さゆえに、スーパーマンは人々からバッシングを受けるようになり……。


と書いてあります。



まず、この映画を観るにあたり、絶対に前作のマンオブスティールを観ておくべきです。設定がそのまま引き継がれているから。なにせオープニングはマンオブスティールのラスト、ゾット将軍とスーパーマンの戦いで破壊されているメトロポリスから始まるからです。そこで、バットマンであるブルースウェインが所有する会社の入ったビルが破壊され、ブルースはスパーマンを敵視するようになります。

この設定って、日本のガメラにもあったような。たしかガメラの戦いで街が破壊されて、そのために家族が死んじゃった女の子がガメラに復習したいって思うってやつ。

そして、ス―パーマンがやってもいない虐殺の罪に問われる事態も発生。それにはどうやらスーパーマンの宿敵、レックスルーサーが絡んでいそう。

このレックスルーサー役はジェシーアイゼンバーグ。この人、ソーシャルネットワークでもそうだったけど、オタクでエキセントリックな役が多いような気がします。今回もモロそんな感じ。


少々、強引な感じでヒーロー二人が戦うこととなるのです。

そして、忘れてはいけないもう一人のヒーローというか、ヒロインと言うか。彼女が出てくることは事前まで僕は知らなかったのです。

どうしても、バットマンはクリスファーノーラン監督のダークナイトシリーズに思い入れのある方も多いと思います。それとは別物のマッチョでごついバットマンを楽しんでもらいたいです。スーパーマンと戦う、普通の人間ですからね(笑)。

マッチョ好きなゲイには、うれしい映画ですよ。二人とも良い体ですからね。



映画館の大きなスクリーンでご覧になることをお勧めします。


ここからはネタバレですから、ごらんになっていない方は絶対に読まないでくださいね。



















スーパーマンはルーサーの仕掛けた罠によって、自分では殺していないのに、恋人であるレインを助けるために民間人を殺害したとされてしまいます。査問委員間に出席しますが、そこもルーサーによって会場が爆破され、大きな犠牲が出ます。これでスーパーマンは世間から姿を消すことととなります。これもルーサーが自分の研究(クリプトン星の宇宙船やゾット将軍の遺体を使って)で地球を守ることを議員に言うのですが、それをいなされてしまった、腹いせもあるのです。

レインは自分の取材ノートに残っていた弾丸から、ルーサーが絡んでいることを独自に調べていきます。


バットマンはスーパーマンのことを倒すため、弱点であるクリプトナイトを探していて、レックスルーサーが手下を使って探し出したことをつきとめ、彼のことを調べていくうちに、メタヒューマンと呼ばれる特殊な能力を持つ人間達を監視していることがわかります。ここで、ワンダーウーマンが登場するんです。もともと調べるとジャスティスリーグはスーパーマンとバットマンとワンダーウーマンが最初のメンバーということなんだそうです。たぶん次回から出てくるキャラクターとしてフラッシュとアクアマン、サイボーグの3人が今回の映画の中で、ルーサーが調べた映像として出てきます。



なんだかんだでバットマンは大きなクリプトナイトの塊を手にいれます。やっぱりこれがないとスーパーマンとは戦えないから。


今回の映画ではルーサーがみんなをまとめている感じしますね。

スーパーマンはルーサーに捕まったレインを救うために姿を現すのですが、ルーサーからバットマンと戦わないと育ての母であるマーサが死ぬことになると脅されて、バットマンのところに向かいます。もちろん戦う気はなく、協力してもらおうとするのです。

バットマンは手に入れたクリプトナイトから協力な武器を作り、スーパーマンを待ち受けます。このときのバットマン、鎧のようなコスチュームでなんだか動きずらそう。

二人の戦いでスーパーマンがバットマンに殺されそうになった時、自分が死んでから母であるマーサを助けてほしいとバットマンに頼みます。マーサと言う言葉、バットマンは殺すのをためらうのです。それは自分の母の名前と同じだったから。レインがスーパーマンのそばに駆け寄り、バットマンに事情を説明します。これでバットマンはスパーマンを許し、二人は協力しあうことを誓います。

この間にルーサーは自分の遺伝子とゾット将軍の遺体を使って、新たな巨大な生物をクリプトン星の技術を使って作り自らの力を誇示しようとします。

この巨大な敵にスーパーマン、バットマンがともに戦い、そこへ僕が一番喜んだワンダーウーマンが参加して敵を倒していきます。ですが、この敵、倒そうとして核爆弾を使ってもそのエネルギーを吸収して、さらに強くなっていきます。

3人は協力して、バットマンがスーパーマンを殺すために作った、クリプトナイトでできた槍をこの巨人に使うことにします。ワンダーウーマンが彼女の腰に巻いている細いベルトで巨人を固定し、バットマンがクリプトナイトの粉末が噴射される銃弾を使って一瞬動きを止めて、スーパーマンがその槍を巨人に突き刺すのです。

ですが、この戦いでスーパーマンは死んでしまいます。

映画を観ながら、「これは死んでないだろう」って思っていました(笑)。

ラストシーン、お葬式の後棺を埋め、レインが棺の上に土の一握りかけるのですが、一瞬その土が動いたと思ったところで、エンドロールです。


彼らが戦う理由も、仲良くなる理由もちょっと強引な感じしましたが、僕はワンダーウーマンが出てきたことで、許しました。

次回作のジャスティスリーグはスーパーマンの復活と、新たなメンバーでまた敵と戦うんでしょうね。