Unseasonable Shore

映画の感想を中心に、普通の生活をおくる30代ゲイの日々感じるできごと。

007・スカイフォール(ネタバレ注意)

2012-12-15 10:49:05 | 映画
今回は、映画007・スカイフォールについて。


公開してからちょっと時間が経ってしまったけど、ようやく観ることができました。ダニエルクレイグの映画が続きました。予告編を観たときから、観たかったのと、今回はアデルが主題歌を歌っているので、オープニングがどうなるのかもすごく気になっていました。

ここで内容を・・・


MI6のエージェントのジェームズ・ボンド(ダニエル・クレイグ)は、NATOの諜報(ちょうほう)部員の情報が記録されているハードドライブを強奪した敵のアジトを特定し、トルコのイスタンブールに降り立つ。その組織をあと少しのところまで追い詰めるも、同僚のロンソンが傷を負ってしまう。上司のM(ジュディ・デンチ)からは、敵の追跡を最優先にとの指令が入り、後から駆け付けたアシスタントエージェントのイヴ(ナオミ・ハリス)と共に、敵を追跡するボンドだったが……。


と書いてあります(笑)。



予告編を観たときから、すでに悪役シルヴァがハビエルバルデムだとわかっていましたが、どのくらいで出てくるのかが気になって。そしたら、けっこう時間が経ってから登場してきます。これも007シリーズでは多いですよね。

最初のイスタンブールでの追跡がすごいです(笑)。ドキドキしながら観てください。そして、オープニング。アデルのスカイフォールがぴったりあっていて、いつもの007のシルエットやこれから映画の中で起きる出来事が象徴的に表れては消えていく。すごくかっこいいです。

あまり、深いことを考えずに流れに任せて、007の世界に浸っていけば、ものすごく面白いです。今回はあまり派手な武器がでてきませんが、その分だけリアリティがあります。

ただ、今回はMとの関係がすごく描かれているのが、少し違うところ。ジュディディンチによって、Mのイメージがすごく良くなった007シリーズですが、今回はかなりの重要な役どころです。

ゲイ的な視点からはこのシルヴァがちょっとオネエキャラなんですよね(笑)。で、縛られている007に触っていくシーンがセクシーです。ボンドの太ももを撫でながら「初めての経験をするのもいいこと」と言うシルヴァですが、ボンドが「初めてじゃない」って言うんですよ!男ともエッチしたことありっていうことを、少し匂いわせるあたり、ゲイからすれば楽しいシーンです(笑)。あと、やはりダニエルクレイグの肉体がすごいので、ここを堪能するのもゲイにはたまりませんね。


とにかく、映画館の大画面でご覧になることをお勧めします。


ここからはネタバレですから、ご覧になっていない方は読まないでくださいね。











で、今回のシルヴァはMに個人的な恨みがあって、事件をおこしていたというのが真相。もともとMI6の諜報部員だったシルヴァが単独でおこなった中国へのハッキングがばれて、中国側にほかのエージェント6人と交換という形で引き渡されて、拷問を受け、自殺を図るも失敗。これがMに対する恨みにつながったようですが、映画を観ていくと、その感情が恨みもそうですが、母性に強くひかれている、マザコン男っていう側面が見えてきます。この演技をしているハビエルバルデムの演技力によって、サイコな雰囲気がどんどん引き出されていくのもおもしろいです。
で、このシルヴァが様々な事件を策略していくのですが(MI6の爆破、けっこうあっさり捕まるとか)これすべて「Mを殺す」ためだったというのが、わかってきます。そこまでMに執着していくのは「愛」すら感じてしまいますね。MI6につかまっている間にMと会話するシーンがでてくるのですが、「お母さん」という言葉が出てきます。これほど執着していたということだったのか、「本当のお母さん!?」なんて思ったりもして。でもそのあと、Mから彼の経歴がいろいろと話されてくるのですが。
そして、今回はもう一つ、Mを引退させようとして国からマロリー(レイフ・ファインズ)という人物が出てきます。この人物が最後の方で、活躍してくれます。そう、この展開から想像がつくとおり、今回でMは死んでしまいます。直接シルヴァに殺される
わけではないのですが、流れ弾にあたった傷がもとで亡くなります。そして、後任のMにマロリーがなるということに。ここにはMI6がもう時代遅れという議員が出てきたり、様々な伏線も張られていますから、お楽しみに。



あと、今回は久しぶりにQが登場します。コンピューターオタクという設定で007との掛け合いも面白いところ。今後のシリーズには登場してくるのかもしれません。あと、秘書のマニーペニーも登場します。彼女の登場も意外なところからわかるので、この演出も楽しみに。

監督のサムメンデスは007シリーズをすごく好きなんだなと感じました。50周年にふさわしいと思います。

ぜひご覧になってみてくださいね。

ドリームハウス(ネタバレ注意)

2012-12-11 12:37:19 | 映画
今回は映画「ドリームハウス」について。




この映画気になっていたけど、まぁ観なくてもよいかななんて思ってもいて。でも、機会があったので観に行ってきました。
主演がダニエルクレイグですからね(笑)。

ここで内容を・・・


家族と向き合う時間を増やそうと、ウィル(ダニエル・クレイグ)は会社を退社して郊外の家に越すことに。父親以外の家族が殺害されたいわくつきの家だったが、妻リジー(レイチェル・ワイズ)や子どもたちと穏やかな日々を送れることにウィルは満足する。しかし、不気味な男が家の周辺をうろつき、子どもたちが幽霊らしきものを見たと騒ぐなど、不審な出来事が相次ぐ。そんな中、ウィルは向かいに住むアン(ナオミ・ワッツ)から、以前の居住者一家殺人の犯人が彼らの父親で、いまだに捕まっていないと教えられる。


と書いてあります(笑)。



最初はよくある、ホラーかサスペンスなのかなって思って観ていました。そしてら、俳優陣がすごく豪華で「これってなんかちょっと違うかも」って思うようになっていきました。というのも前半列車のシーンでエリアス・コーティアスがほんの少しだけ出てくるんです。「あれ?」って思っていると、最後の最後にその謎がわかってきて。隣人にナオミ・ワッツも出てくるから、ほんとよくあるホラーにしては豪華ですよね(笑)。でも不気味な雰囲気とか、驚かせ方なんかはけっこう王道な見せ方をしています。

でもところどころ「あれ?」って思うところが出てきます。これがあとになってわかってくるので、それは映画をご覧になってみてください。ボーンレガシーの時もそうでしたが、レイチェルワイズが出てくると、映画が高尚な感じになるのが不思議です(笑)。ダニエルクレイグの入浴シーンもありますから、そういった楽しみもゲイにはありますね。

DVDでも良いのでご覧になってみてください。このオチをゆるせるかどうか?はご自分で判断してくださいね。


ここからはネタバレですので、ご覧になっていない方は読まないでくださいね。











で、結局この家の殺人事件はダニエルクレイグが奥さんと子供を殺していたっていう「最初」のオチが出てきます。犯人にせまっていくと、自分の映像を観ることになるシーンが出てくるから。奥さんが死ぬ最後に旦那であるダニエルクレイグの頭を銃で撃つので、ダニエルクレイグはその記憶が飛んでしまって、気が付いてから、自分が殺したことを受け入れられず、精神疾患になってしまって病院に入院。でも殺しの証拠は無いので、まだ解決していないというのです。ここから、今までの家での家族のシーンはダニエルクレイグの頭の中だけで行われていたことを観客は知ることになります。本当はここに誰も住んでいないので、不良たちがこの家の地下室で夜中にホラー話をしているシーンでダニエルクレイグが彼らに攻め寄るシーンで「ここは誰も住んでないはず」っていう話が出てくるんです。
ナオミワッツ演じる隣人は彼と話をしますが、本当はこの事件のこと知っていて、ダニエルが違う名前を自分に言ってきたことと、自分のことをあまり覚えていないことからhなしを合わせていたということがわかります。

そして、このナオミワッツの旦那がもう一つのキーポイントになっていきます。前半部分から夫婦は別居しているとわかるのですが、この旦那がラストで鍵をにぎる役目となっていきます。

実は、この旦那が自分の奥さんであるナオミワッツを殺すために、エリアスコーティアス扮するチンピラ(?)を雇ったのですが、この男がバカで、間違って道路はさんで向かいのダニエルクレイグの家に侵入して奥さんと子供を殺していたんです。そこへ、ダニエルクレイグがかえって来て、もみあいになりますが、瀕死のレイチェルワイズ(奥さんね)が殺し屋を狙って撃った弾が夫であるダニエルクレイグにあたってしまったっていうのが真相。

ラストは、この旦那と殺し屋がダニエルクレイグとナオミワッツを殺そうとしますが、そこをレイチェルワイズが亡霊?幽霊?となって助けてくれるんです。旦那と殺し屋は死んでしまいます(笑)。

ちょっと「シャッターアイランド」と「ゴースト」が一緒になったっていう感じの映画でした。

にしても、ダニエルクレイグはかっこいいですねぇ。007も期待しています。