Unseasonable Shore

映画の感想を中心に、普通の生活をおくる30代ゲイの日々感じるできごと。

レッドスパロー(ネタバレ注意)

2018-04-12 10:39:50 | 映画
今回は映画「レッドスパロー」について。




主演がジェニファーローレンス、スパイ映画ということで、興味がわいて観に行ってきました。監督はハンガーゲームのフランシスローレンス。

ここで内容を・・・



事故によってバレリーナの道を諦めたドミニカ(ジェニファー・ローレンス)。母親をめぐるやむを得ない事情から、彼女はロシア政府直属の諜報(ちょうほう)機関の一員になる。美貌を生かした誘惑や心理操作で情報を入手する「スパロー」と呼ばれるスパイとして育成された彼女は、瞬く間に才能を発揮する。そして新たなミッションとして、ロシアの機密事項を探るCIA捜査官ナッシュ(ジョエル・エドガートン)への接近を命じられるが……。



と、書いてあります。



いや~、ロシアって怖い(笑)。素直な感想です。もし、これが本当ならばの話ですが。最近もイギリスで元スパイの暗殺未遂事件らしいものがあったりして、今でもこういうことあるから、この映画の信ぴょう性も増す感じです。でも、ロシアの人からこの映画を観たらどうなるのかも気になります。自国のこと、こんなに悪く表現されているのだから。


この映画の核になるのは、ドミニカがロシアの高官の中にいるスパイを探すためにナッシュに近づくというストーリー。ナッシュは情報源であるこの高官をなんとか守らないといけないけど、ドミニカのことを好きになっていくし、ドミニカもナッシュに近づいて彼の本質が見えてくることで、好きになってくるし。でも、任務もあるし。という展開です。


ジョエル・エドガートンがあんまりかっこよくない見た目なところが、スパイのリアルさみたいなのを感じました。これ、イケメンだったら、なんとなくね(笑)。彼はキンキーブーツで、若社長を演じていていい人っぽさがあるから、そこが実は敏腕エージェントという設定がうまくはまる感じしました。キャスティングがうまいのですね。

ドミニカがリクルートされる理由がけっこうすごい(笑)。詳細は映画で観てもらいたいです。本物のバレエダンサーのセルゲイポルーニンが出ていて、それも見どころだと思います。

拷問のシーンなどけっこうすごいですが、久し振りに骨太なスパイ映画だと思いました。
興味があるかたはぜひ、劇場でご覧になってみてください。


ここからはネタバレです。ご覧になっていない方は絶対に読まないでくださいね。





















で、このロシアの高官が誰なのかっていうところが最大の謎なのですが、けっこう早い段階からなんとなく察しはついてしまいます。「多分この人なんだろうなぁ」って。それはジェレミーアイアンズが演じるコルチノイです。彼はロシアの体制自体に疑問をもっており、それを正したいという気持ちで、スパイとなっていました。

じつは、ドミニカも同じ思いになっていて、自分がいかに国によってすごくことをさせられているかを感じていて、ナッシュがそれを教えてくれたこともあって、好きになっていきます。

ここで、ドミニカには作戦がありました。それは、自分をスパイにしたてあげた叔父(彼はロシアのスパイ組織を管理する裏の高官)を破滅させること。この叔父はドミニカに性的な嫌がらせもおこなっていたし、拷問もしたし、ドミニカにとっては、復習したい相手だったのです。

ドミニカはこの叔父をスパイとしてロシアに売ることにしていくために、いろいろと工作をしていました。ナッシュの家の指紋付きのグラスを叔父の家に置いたり、ウィーンに彼が行ったことを知って、ウィーンの銀行に彼の名義で口座を開きそこへ、報酬と同じ額を振り込んだり。

結局この作戦は成功し、叔父はドミニカと交換でアメリカに引き渡されることになります。だまって、行かせることはないロシア。交換の時にこの叔父を暗殺してしまうのです。

ドミニカはスパイを見つけたことでロシアでも一目置かれる存在となり、ナッシュに自分が今度は情報を渡すスパイとなっていきます。コルチノイは彼女にその仕事を任せることにしてロシアにとどまる、というラスト。

最後はスカッとする感じで終わりますが、本当は好きな二人なのに、アメリカとロシアという離れたところで暮らすという場面がちょっと切ない終わりでもありました。



ジョエル・エドガートンのへそ毛がセクシーですよ(笑)。






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