Unseasonable Shore

映画の感想を中心に、普通の生活をおくる30代ゲイの日々感じるできごと。

バーレスク

2010-12-23 14:53:09 | 映画
今回は今公開している映画「バーレスク」について。

昨日、相方と観にいってきました(笑)。ゲイのカップルの姿が他にも(笑)。やはりゲイ注目の映画ですね。

これ、予告編から気になってました。クリスティーナアギレラの歌と、シェールの歌、ダンス、なんてゲイチック(笑)。監督もゲイということもあります(笑)。という訳で、とにかく観にいくことになりました(笑)。

ここで内容を・・・

歌手になる夢を追い掛けているアリ(クリスティーナ・アギレラ)は、セクシーなダンサーたちが毎夜ゴージャスなショーを繰り広げているロサンゼルスのバーレスク・クラブで働くことに。オーナーのテス(シェール)のもと、たぐいまれな歌唱力と傑出したダンスの才能を花開かせていくアリは人気者となり、クラブは盛況を極める。


と書いてあります(笑)。

冒頭のアイオワの田舎で歌い上げるアギレラからすごいのですが、ロス行ってからも彼女の精力的な就職活動によって(というか、勝手に)ウエイトレスの職につき、あれよあれよという間にスターダムへ(笑)。この間に出てくる様々なショーは見ごたえ十分です。シェールの野太い声も健在で、ゲイのディーバだということも納得です。でも、この映画よーく考えてみると「コヨーテアグリー」をちょっと豪華にした感じだということに気がつきます(笑)。向こうはNY,こっちはLAですが。
話の内容も、アリが来たことによって、主役を降ろされてしまうニッキとのいざこざも、もっとショーガールのようにどろどろするかと思えば、案外あっさり青春してしまうし、バーテンのジャックとの恋も、もっと早い展開でもいいのにと思ってしまったり(笑)。うーん、この歌とダンスは見事なだけに、ちと残念な感じは否めません。


でも俳優人が豪華というのもこの映画の売り。クラブのヘアメーク担当でゲイのショーンにはスタンリートゥッチ(この人、プラダを着た悪魔でもゲイの編集者でした。今回もそれに近い役)、クラブの受付でショーにも出演するアレクシスにアランカミング(この人は実生活でバイとカミングアウトしてます)、テスの夫ヴィンスにピーターギャラガー(相変わらず、濃い顔で)と脇の俳優人は豪華です。

そして、なんといっても、ゲイ好みなのが、最初にアリに声をかけるバーテン、ジャックを演じるカム・ジカンディがなんともセクシーでかっこいい(笑)。なにせ、最初アリにゲイと思われてしまうほどですから(笑)。アリとのベッドシーンにいたるまでの演出はゲイにはたまりません(笑)。このあたり、劇場でチェックしてください(笑)。たいていのゲイなら参るはず(笑)。ちなみに、コヨーテアグリーでも相手の男の子がストリップをするシーンがあって、これもたまりませんが(笑)。この俳優さん、テレビのシリーズ(OC)なんかに出ていて、映画トワイライトにも出ていたんだけど、ぜんぜん気がつかなかったです。トワイライトの時は長髪であんまりカッコよくなかったから(笑)。

アギレラの歌を最初に聞かせる演出はベタなんだけど、ここが感動するところ(笑)。見逃さないでください。

とにかく、劇場の大きなスクリーンで観終わったあとに、爽やかな気分になってください。ゲイなら特にオススメです(笑)。

トロン・レガシー

2010-12-21 11:12:24 | 映画
今回は、今公開している映画「トロン・レガシー」について。

これ20年前に公開された「トロン」の続編なんですよね。リメイクということではないんです。これを観にいったのは、偶然というか(笑)、本当は「バーレスク」を観にいったんですけど、僕の相方に電話をしたら、「バーレスクは観たい」と言ったので、急遽その場で観る映画を変更したんです(笑)。これも観にいくつもりだったから良かったのですが(笑)。でね、この映画館はIMAXのディジタル3Dが楽しめる映画館なので、通常の3Dもやっていましたが、どんな設備なのか興味もあったので、値段は2200円と高いのですが、そっちで観ることにしました。

と、その前に内容を・・・



デジタル業界のカリスマ、ケヴィン・フリン(ジェフ・ブリッジス)が謎の失踪(しっそう)を遂げてから20年たったある日、27歳に成長した息子サム(ギャレット・ヘドランド)に父ケヴィンからのメッセージが届く。サムは、父ケヴィンの消息を追って父のオフィスに足を踏み入れるが、そこには衝撃的な真実が待ち受けていた。


とあります(笑)。1982年の映画の時にはCGが出始めの頃なんですが衝撃的でした。今観ると安っぽく映るかもしれませんね(笑)。ちゃんとジェフブリッジスが今回も出演しているところも、前作を観ている人にとってみればうれしいです。

IMAXのディジタル3Dの技術はめちゃくちゃすごいですよ!!アバターなんか目じゃないって感じで(笑)。スクリーンも大きいのですが、圧巻なのが「音響」。映画の中に本当にいるみたいな迫力。映画の中で出てくる乗り物が動くときの振動も伝わってくるという優れもの。あと3Dもすごくキレイでメガネも疲れないし、結構混んでいて席もきっちり隣の人がいるにも関わらず、まったく気にならないっていうほどのすごさなんですよ。このシステムを持っている映画館は日本で4つか5つくらいしかないようなので、そのシステムがある映画館が近くにあったらぜひ、そっちでこの映画は観てください。値段の分の価値はありますよ(笑)。アトラクションとしてみればの話ですが(笑)。今回の作品はよかったですが、恋愛物やシリアスな話だったらこのシステムじゃなくてもいいかもしれません。作品を選びましょう(笑)。

今回の映画ではジェフブリッジスが20年前の若い顔でも登場するのですが、これがCGで作られているのに本物の彼との共演が見事ですよ。こんな技術なら死んだ俳優さんでも、出演させることできそうですね(笑)。

音楽もダフトパンクが担当していて、ゲームの世界とエレクトロニカ系の音楽が最高にマッチしていて良かったです。メカのデザインなんかは前作のシドミード(ブレードランナーとか、未知との遭遇のマザーシップのデザイン)のモノを踏襲しているので、わかりやすいですよ。


このIMAXのディジタル3Dでスターウオーズやってくれないかなぁ(笑)。絶対観るのに(笑)。

まぁ、劇場の大きなスクリーンでできれば3Dで、できればIMAXのディジタル3Dで(笑)、観ることをオススメします。テレビで観る映画じゃないなぁ。

ゲイの視点からは、何もないです(笑)。主演のギャレッド君が僕のタイプではないので(笑)。ここがネックといえばネックですかね(笑)。

Space Battle ship ヤマト(ネタバレ注意)

2010-12-07 11:02:16 | 映画
今回は今公開している映画「Space Battle ship ヤマト」について。

僕は、宇宙戦艦ヤマトや銀河鉄道999で育った世代(笑)。なので、あまり期待をしないで観にいきました(笑)。でも、監督が「リターナー」の山崎貴だから、その辺は期待してました。3丁目の夕日よりリターナーの方が個人的には好きなので(笑)。

みなさん、ご存知と思いますが一応ストーリーを・・・


2194年、外宇宙に突如として現れた敵・ガミラスが地球への侵攻を開始し、人類の大半が死亡してしまう。5年後、地球が放射能で汚染される中、かつてエースパイロットとして活躍していた古代進(木村拓哉)は、はるか彼方のイスカンダル星に放射能除去装置がある事実を知り、宇宙戦艦ヤマトで仲間と共にイスカンダル星へ向かう。


と書いてあります(笑)。


でね、結果から言うと、キムタクがすべての面で影響が大きい作品でした(笑)。というのも、彼はけっして演技がうまいわけではなく、何をやっても「キムタク」を演じているようにしか見えないんですよ。きっと女性の観客はキムタクを見れればいいので、来るのかもしれませんが、彼もこの先、どうやっていくのかちょっと心配ですらありました。
黒木メイサも、もうちょっと真実味が出るといいと思いましたね。この二人、どうみても「真剣に物事を見ている」っていう感じしなくないですか(笑)?漫画であれば、許されるけど、実写はそういうわけにはいかないと思います。

VFXは日本のSFにしてみれば、やはり山崎監督なのでキレイでしたが、アメリカのテレビシリーズのバトルスターギャラクティカ(宇宙空母ギャラクティカのリメイク)にそっくりなところが気になりました。設定もすごく似ていて、特にあの制服(赤、青、緑などの色で、仕事がわかれている)の下に来ているのが、スリーブレスのシャツっていうところも同じなんですよね。森雪がブラックタイガーの操縦士っていう設定も、ギャラクティカの女操縦士とダブってしまいます。

その他の俳優さんは、かなり漫画を意識したと思いますよ。特にギバちゃんの真田さんは漫画のまんまですから(笑)。そのギャラクティカでも女性クルーが多いのですが、今回のヤマトもかなり女性クルーが多いんですよ。相原も女性(マイコっていう人が演じています)だし、佐渡先生も高島礼子だし(笑)。それがいいかどうかは別として、このあたりは時代なのかもしれません。

あと、スタッフはきっとヤマトが好きな人達なんだなぁって思うところはいくつもあって、漫画とほぼ同じようなアングルだったり、斎藤が死んでいくところは「さらば宇宙戦艦ヤマト」と同じだったりで。

一応、劇場で観てみてほしいとは思います。日本のVFXを感じるにはいいと思います。ただ、かなり期待をしないで観にいくことをオススメします。キムタクと黒木メイサのファンなら別ですが(笑)。


ここからはネタバレです。





でね、気になるのがデスラーやスターシア、他のガミラス星人(ドメル将軍とか)がどうなるのかってところ。CGとかで、きっと笑っちゃうかもとか思ってたんですけど、現代の宇宙人論みたいな、ところとうまぁく組み合わせて(笑)、有機体の身体をもつというわけではなく、意識として登場するという感じなんです。でも、その声はやはり、伊武雅刀なんですよ(笑)。これはうまいなぁって思いました。日本人のからだ(今回は斎藤の身体を通します)に入るから、日本語で話をするという設定。スターシアも同様に、森雪を通しての会話だから、日本語で話しをすることが違和感なく感じました。あと、アナライザーも同じ声優さんでした。ここら辺は、うまく処理していると思います。
古代と雪の恋愛が、かなり唐突で(笑)、ちょっと違和感ですかね(笑)。最後に雪が子供をうまなくちゃいけないオチだから、必要なんでしょうけど(笑)。

ハリウッドでもうけるのでは、なんて意見があるようですが、アメリカのテレビシリーズくらいでもやってることだから、もうちょっと技術をあげていかないとダメじゃないかと思いましたよ。