Unseasonable Shore

映画の感想を中心に、普通の生活をおくる30代ゲイの日々感じるできごと。

フェイスブックの若きCEO マーク・ザッカーバーグ.

2011-01-28 10:25:47 | 映画
フェイスブックの若きCEO マーク・ザッカーバーグ.




こないだ、観てきたソーシャルネットワークという映画。気になってマークザッカーバーグ氏について調べてみると、映画のようなアスペルガーの感じは無く、なかなかのナイスガイな感じです(笑)。

しかも、このインタビューの中で「映画はみません」なんて言っていて(笑)、それは映画に限らず、自分に関する本なんかも読まないって言ってるし。この映画も「全くのフィクション」と考えているようです。

では、なんでこういう形の映画になったのでしょうかね?

この疑問が残ります。たぶん原作の本の中の本人がこういうイメージだったということでしょうか。

インタビューの中で自分を演じた役者さんのことを、「ナイスガイですよ」と言っていて、その役者さんの親戚がこの会社で働いているということも明かしています。このあたりの気遣いなんかができるっていうのは、なかなかではないですかね(笑)。

だから、映画は映画としてとてもおもしろく作られているのかもしれません。

以上、補足でした(笑)。

ソーシャルネットワーク

2011-01-27 10:19:38 | 映画
今回は今公開している映画「ソーシャルネットワーク」について。

やはり、ゴールデングローブでも注目されていたし、デビッドフィンチャーだし(笑)、観たいと思っていました。そしたら、僕の相方も観たいと言っていたので、一緒に観にいくこととなりました。

ここで内容を・・・

2003年、ハーバード大学の学生マーク・ザッカーバーグ(ジェシー・アイゼンバーグ)は、学内で友人を増やすためのサイトを親友のエドゥアルド・サヴェリン(アンドリュー・ガーフィールド)と共に立ち上げる。サイトは瞬く間に学生たちの間に広がり、ナップスター創設者ショーン・パーカー(ジャスティン・ティンバーレイク)との出会いを経て、社会現象を巻き起こすほど巨大に成長していくが……。


と書いてあります(笑)。まぁ、事実に基づいた映画ということなので、ストーリーはなんとなく予想が立てられます。こないだのアンストッパブルもそうですが、だからこそ監督の手腕がでてくると思うんですよね。今回は僕の好きな監督のデビッドフィンチャーですから、そこをどうやってくるのかが楽しみでした。映画を観終わると、「やっぱり、デビッドフィンチャーはすごい」と思ってしまいましたねぇ。というのも物語の組み立てが、しっかり時系列ということではなく、告訴されているマークと弁護士達のやり取りを返しながら、過去の出来事を振り返っていくという方法。ここら辺もうまいなぁって思いました。あと、映像もトーンが暗く、原色を抑えて、場所が西海岸であってもなんか寂しげな色なんですよ。これってマークの心の風景を投影しているようにも
感じました。

そもそも、ガールフレンドから、「あなたはオタクだからもてないんじゃなくて、性格が悪いから」みたいなことを言われるところから、その腹いせで、ハーバード大学の中の女の子の人気投票サイトなんてものを作ってしまうんですよ。なんかやはりゆがんでますよね(笑)。そして、そのガールフレンドが「ボート部の男子にはあこがれるわ」なんて言われたから、ボート部のエースからたのまれた、質の低いSNSシステムの話に乗るふりをして、自分でFacebookを作っていくんです。これもあのガールフレンドのこと引きずってますよねぇ(笑)。せかっく資金面で支えてくれていた、親友も(またこの親友もこのFacebookにスポンサーをつけて、儲けようとするから・・(笑))自分の理想の足を引っ張るということで、切っていくことになる。この親友との間の溝に一役買っているのがショーンなんですが、彼を演じたジャスティンティンバーレイクが、才能はあるけど軽くて、見栄っ張りで、だけど人一倍怖がりの役を本当にうまく演じていて驚きました。このショーンがマークに火をつけたのは間違いないけど、彼もマークを利用している一人だったから、ある事件で、マークから切られてしまうんですよ。

なんか、マークはすごく頭がよいけど、人付き合いが下手で、言葉も早口すぎて、論理で煙に巻くところがあるから、映画を観ていて「この人アスペルガー症候群だったかなぁ」って思いました。

でも、こういったSNSは若い人達にはとても必要なものなんですよね(笑)。僕は参加してますけど、友達をたくさん増やそうとか考えたことないですもん(笑)。昔の高校の同級生を見つけたり、同じ趣味の人と会話したりするのは楽しいですが、誰とでもっていう感覚は無いです。だから、こんなにSNSが大きな市場となっていくというのが、なんだか怖くも感じました。

あと大学を舞台にした映画でよくみる「クラブ」ですが、これ社交クラブといわれるやつですよね。これに入れるかどうかがステイタスっていうのが、日本人にはどうも馴染めません。あと、天才が多いと大学は勉強するところではなくなるってこともわかりました(笑)。ほんと、パソコンにむかってるか、パーティーか、みたいな(笑)。でも楽しそうです(笑)。



アカデミー賞ですが、監督賞は彼にあげたいです。作品賞は英国王のスピーチかなって思っているので(笑)。


派手な作品ではないのですが、映画館で観る価値はあると思いますよ。

ゴールデングローブ賞2011年。発表!

2011-01-23 09:43:14 | 映画
オスカーの前哨戦ともいえる、ゴールデングローブ賞が発表されましたね。いくつか気になっていた作品も入っていたり、へぇ~、こんな作品もあったのかっていうのもあってなかなか楽しいラインナップになっております。

結果は以下のとおり・・


作品賞(ドラマ)

『ブラック・スワン』
『ザ・ファイター』
『インセプション』
『英国王のスピーチ』
★『ソーシャル・ネットワーク』


作品賞(コメディ・ミュージカル部門)

『アリス・イン・ワンダーランド』
『バーレスク』
★『キッズ・オールライト』
『RED/レッド』
『ツーリスト』


主演女優賞

ハル・ベリー『フランキー・アンド・アリス(原題)』
ニコール・キッドマン『ラビット・ホール(原題)』
ジェニファー・ローレンス『ウィンターズ・ボーン(原題)』
★ナタリー・ポートマン『ブラック・スワン』
ミシェル・ウィリアムズ『ブルーバレンタイン』

主演男優賞


ジェシー・アイゼンバーグ『ソーシャル・ネットワーク』
★コリン・ファース『英国王のスピーチ』
ジェイムズ・フランコ『127 アワーズ(原題)』
ライアン・ゴズリング『ブルーバレンタイン』
マーク・ウォルバーグ『ザ・ファイター』


主演女優賞(コメディ・ミュージカル部門)

★アネット・ベニング『キッズ・オールライト』
アン・ハサウェイ『ラブ・アンド・アザー・ドラッグス(原題)』
アンジェリーナ・ジョリー『ツーリスト』
ジュリアン・ムーア『キッズ・オールライト』
エナ・ストーン『イージー・A(原題)』


主演男優賞(コメディ・ミュージカル部門)

ジョニー・デップ『アリス・イン・ワンダーランド』
ジョニー・デップ『ツーリスト』
★ポール・ジアマッティ『バーニーズ・ヴァージョン(原題)』
ジェイク・ギレンホール『ラブ・アンド・アザー・ドラッグス(原題)』
ケビン・スペイシー『カジノ・ジャック(原題)』


助演女優賞

エイミー・アダムス『ザ・ファイター』
ヘレナ・ボナム=カーター『英国王のスピーチ』
ミラ・クニス『ブラック・スワン』
★メリッサ・レオ『ザ・ファイター』
ジャッキー・ウィーヴァー『アニマル・キングダム(原題)』


助演男優賞

★クリスチャン・ベール『ザ・ファイター』
マイケル・ダグラス『ウォール・ストリート』
アンドリュー・ガーフィールド『ソーシャル・ネットワーク』
ジェレミー・レナー『ザ・タウン』
ジェフリー・ラッシュ『英国王のスピーチ』


監督賞

ダーレン・アロノフスキー『ブラック・スワン』
★デヴィッド・フィンチャー『ソーシャル・ネットワーク』
トム・フーパー『英国王のスピーチ』
クリストファー・ノーラン『インセプション』
デヴィッド・O・ラッセル『ザ・ファイター』



やはり、ソーシャルネットワークが強いですね~。オスカーも当然多くなってくることが予想されます。今度観に行ってこようと思っているので、そのときに実際の感想を書こうと思います~。デビッドフィンチャーにオスカーあげたいです(笑)。彼の才能はすごいと思っているので。

あと、以前から気になっていた作品「ブラックスワン」。これ、はやく観たいと思っています。予告編なんか観てると、とてもおもしろそうで。今回、ノミネートされていたからやっぱりおもしろいんだ~と感じでいます。あとナタリーポートマンが主演女優賞を獲っているというところからも期待できますね。

知らなかった作品が「英国王のスピーチ」。これも豪華な俳優人で、しかもコリンファースが主演男優賞を獲っていますから内容も期待できます。

あと、ゲイの立場からすればこの「キッズ。オールライト」は注目ではないでしょうか。というのも、ジュリアンムーアとアネットベニングがレズのカップルで人工授精するのですが、父親である精子提供者の男性が現れて・・というコメディの要素アリのヒューマンドラマらしいんです。これ絶妙なキャスティングだと思います。映像を観る限り、本物のレズのカップルにみえますもん(笑)。これも期待大です(笑)。


オスカーのノミネートはまだこれからですが、たぶんけっこうかぶると思うんですよね。

さぁ、おもしろくなってきました~。


アンストッパブル

2011-01-17 10:38:16 | 映画
今回は今公開している映画「アンストッパブル」について。

これ、トニースコット監督でデンゼルワシントン主演ということで、このコンビも数多くの映画がありますね。それに今回はゲイにも人気の(笑)、クリスパインが共演ですから見ない訳は無いですよね(笑)。


ここで内容を・・・


操車場に停車中の最新式貨物列車777号が、整備ミスによって走り出す。大量の化学薬品とディーゼル燃料を搭載した777号を止めるべく、鉄道会社と警察は手を尽くすが、列車はさらに加速していく。事態を察知したベテラン機関士フランク(デンゼル・ワシントン)は、この日初めてコンビを組んだウィル(クリス・パイン)と共に、決死の覚悟で暴走列車に立ち向かう。


と書いてあります(笑)。

でもこれ、絶対うまくいくっていうことが誰しもわかっているストーリーをどううまく見せるかが、ポイントですよね。だから監督の手腕が大きく問われてしまうのですが、そこはトニースコット、緊張感を持続しつつ、迫力のあるシーンもいれながら、あまり長くなく(笑)、うまく作っています。この話し、実話を元にしているんですけど、この話「たけしのアンビリバボー」で見たことあるんですよね(笑)。ちなみに、アンジーの「チェンジリング」もアンビリバボーで見たことあったから、映画のネタになりやすい素材ってことなんですかね(笑)。


デンゼルワシントンはやはりうまいです。この人もどんな役をやっても「そういう人」に見えるからすごい(笑)。サミュエルLジャクソンと比べると、デンゼルの方が「彼の色」を出してしまいますが、それでもすごい俳優さんです。今回もきちっと電車の運転手、勤続25年っていう感じ出してました(笑)。

クリスパインは、映画の冒頭で上半身裸とブリーフ姿で登場して、ゲイの僕を喜ばせてくれます(笑)。あとは、若者特有のわがままさと妻と子供にしてしまった事件の公開をデンゼルに語っていくことで、人間として成長していくっていうところを、自然に演技していました。

電車が暴走して、うまく止められないっていうところは、ぜひ劇場の大きなスクリーンで観た方がいいですよ~。迫力が違います。

ここでね、そもそもどうして無人の電車が動いてしまったかっていう最初のところが、「おまえらがわるいんじゃん」って絶対思うような二人が登場します(笑)。太ってることも原因?って思ってしまいました(笑)。仕事はきっちりしないといけません、ってことも思ってしまいます(笑)。これは映画をごらんになったらぜったい思うことです(笑)。

とにかく、何も考えずにただただ暴走する電車にハラハラしてください(笑)。ちなみに、このクリスパインは映画の画像じゃないけど、セクシーなものを用意しました(笑)




黒く濁る村(ネタバレ注意)

2011-01-06 16:31:33 | 映画
皆様、新年あけましておめでとうございます。今年もどうぞよろしくお願いいたします。

新年1発目の映画は、なんと韓国映画(笑)。というもの、年末にバーレスク、トロンと観てしまったので、その次に観たいのがそんなに無くて(笑)。ハリポッターは挫折してるし、ロビンフッドはどうも興味は出なくて。ということでこの韓国映画を新年そうそうに観てきました。

ここで内容を・・・


ヘグク(パク・ヘイル)は、長い間音信が途絶えていた父(ホ・ジュノ)の死を知り、生前彼が暮らしていた村を訪れる。村長(チョン・ジェヨン)の指揮により葬儀は滞りなく行われるが、村人たちは父親の死因について固く口を閉ざしていた。自分に対する彼らのよそよそしい態度や、父の死に違和感を覚えた彼はしばらく村に残ることにする。

って書いてあります。

でも、これ、あんまりなんにも知らないで観たほうがいいように思います。


ここから、ちょっとずつネタバレしてますから、観ようと思っている方は、あんまり詳しく読まないほうがいいですよ(笑)。


わざわざ、劇場で観なくてもいいかもしれませんが、けっこう長い映画なので、家で観るとダレてしまうかもしれません(笑)。

あと、一言。かっこいい人は誰も出てません(笑)。


韓国のサスペンス映画はなかなかうまいなぁって思いました。これ調べたら、ウェッブコミックが原作って書いてありました。けっこう長い映画なんだけど、もっと良く知りたいって思うことがたくさんなんですよ。そこが惜しいと言えば、惜しいところ。まず、ヘググが検事から目をつけられている事件(この検事が最終的には助けてくれるのですが)がなんなのか全くわからないし、長い間音信不通だった父親なのに、どうしてそんなに死因にこだわるのかとか、あげたらキリが無いんです(笑)。でも、そんなことどうでもいいってくらい、役者のキャラクターが強烈で(笑)。日本なら絶対こういう役者さん達の使い方しないよなって思うくらい。村長にこびてる3人のキャラがすごいんですよ(笑)。その過去もまたすごい(笑)。一人なんか違法な売春宿をやってて、そこから逃げようとして、宿に火をつけた女達を焼き殺してしまうんですよ(笑)。その描写がなんとも韓国的で。

ここで、キリスト教と韓国の関係も深いんだなっていうのも思います。以前見た「渇き」でもキリスト教の神父の話でしたが、この映画でもキリスト教の教えが韓国の人々に深く広がっているんだなって思いました。物語は1978年頃から始まるのですが、ここで出てくる祈祷院という存在も不思議でした。その院長が悪徳刑事とつるんでいるっていうのも、おもしろかったのですが、この祈祷院で集団自決の事件がおきます。これはヘググの父がその近くて人々に教えを説いたせいで、祈祷院にくる人が減ったということも絡んでいるんです。

で、ヘググの父親が面倒をみていた、女の子が出てくるのですが、この女の子が実は物語の最後でとんでもないことを観客に突きつけてきます。

村長は、ヘググの父のカリスマ性を使って、人々をだまし、土地や金を巻き上げていたっていうのが、大きな流れ。で、ヘググの父はそれを黙認せざるを得ない状況でずっと暮らしていたんです。その村長や取り巻きたちの慰みとして、あの女の子が身体を提供させられていたということもわかってきます。だから、村長たちはこの息子がいろいろ嗅ぎまわるのが、邪魔でしょうがない。そこで、やはり殺してしまえってことになるけど、逆に死んでいくばめになるんです。

そして、最後はやはり村長。これもやはり自殺に追い込まれてしまいます。悪事が全部ばれてしまうからね。父親の死は結局自然死ということが村長から告げられるのですが。
ここまでで映画は終わりって思ってたら、最後にあの女の子が!そう、実は、息子を呼び出したのもこの女の子。そして、息子を使って、自分に辱めをさせていた3人に復讐したのも女の子!たぶん祈祷院で集団自殺として片付けられた事件もこの女の子!っていうことが、はっきりではなく、「なんとなく」わかってしまうというラスト。

これはなかなかおもしろいと思いました。僕は、たいていの映画で先を読んでしまうクセがあるのですが、この映画では、この女のこ(といっても現代では女性なんですけど)が幸薄そうな風貌と、仕方なくしたがっている演技だから、まったくノーマークだったんですよね(笑)。
だから、うへーってなりました(笑)。

韓国の映画ってこういうバイオレンスをからめた、ミステリーがなかなかおもしろいですよ。チェイサーもそうだったし(笑)。
暴力の描写が半端じゃないから(笑)。

他の批評では、あんまり評価が高くなかった本作ですが、僕は好きですよ(笑)。