Unseasonable Shore

映画の感想を中心に、普通の生活をおくる30代ゲイの日々感じるできごと。

XMEN・ファーストジェネレーション

2011-06-23 10:51:19 | 映画
今回は今公開している映画、「XMEN・ファーストジェネレーション」について。

前回のスカイラインのお口直しというか、これぞ映画!という映画を観たくなって(笑)。僕の相方も観たいと言っていたので、一緒にいくことにしました。映画の前に食べたイタリアンがおいしかったです(笑)。久しぶりのデートって感じでしたね(笑)。まぁ、僕達の話はどうでもいいので、先に進みましょう。

予告編から、やはり観たいと思っていました。こういう、成り立ちを描くものってシリーズが進むほど、興味が出てくるものですよね。きっと、コミックではもっといろんな話があったのかもしれませんが、今回の映画も他のシリーズ同様に「良く考えられている」内容になっています。


ここで、ストーリーを・・・



裕福な家に生まれ、名門大学に通うチャールズ(ジェームズ・マカヴォイ)は強力なテレパシーを使うことができるミュータントだったが、自分と同じような能力を持つ者の存在に気付き始めていた。やがて強力な磁力を発生させ、金属を自在に操ることのできるエリック(マイケル・ファスベンダー)と出会う。彼らは親友となり、自分たちと同じような若者たちを探し始めるが……。

と書いてあります(笑)。


まず、前3部作の最初に描かれていたエリックの過去。ユダヤ人収容所での「あの門のシーン」。あのあと、こんな悲しいことがあったのかっていう今回のオープニング。このせいでエリック(後のマグニート)の能力が開花していくという皮肉もありますが。このことから、エリックは母親を殺したショウ(ケビンベーコン)に復習することを生きがいとして生きていきます。一方チャールズの若い頃は金持ちの良いお坊ちゃんっていう感じで(笑)、自分がミュータントであることを子供のうちから自覚して、それを遺伝子の研究から能力をコントロールさせ、人間との共存を考えていくんです。

ケビンベーコンが出ているのが驚きでした。母親を殺すシーンでの彼の演技。どうしてこんなに嫌な役をうまくこなせるのでしょうか?(笑)。昔はフットルースで青春映画のスターって感じだったのに、悪い役がどんどんうまくなって、最近では良い役をやることのほうが珍しい(笑)。そして、今回はミュータントの役(エネルギーを吸収できるから、歳をとらないっていう設定)ですからね(笑)。エリックがマグニートになる大元はこのショウの考えを踏襲することなので、エリックにしてみると母親の仇ですが、ミュータントとしての生き方みたいのには、共感しているんですね。

ミスティークの登場、どうして3部作ではマグニートに仕えているのかもこれでよくわかります。最初はチャールズの妹みたいな存在だったのに、自分の姿をそのまま受け入れてくれるエリックが好きになっていくんですね。

今回の映画。邦題はファーストジェネレーションですが、現代はfirst classとなっていて、最初のクラスってことなんですね。チャールズが自分の育った屋敷でそれぞれのミュータントたちに自分のちからのコントロールを教えていくから。ここから、あの寄宿学校が始まったっていうことなんですね。

他にもビーストなんかの成り立ちも出てきて、コミックが好きな人にはたまらない演出でしょうね。

エリックを演じているマイケル・ファスベンダー、どっかで観たことあるって思っていたらイングロリアス・バスターズに出てたんですね。ドイツ生まれの俳優さんらしいです。これで、大きな役をもらえるようになっていくかもしれませんね。

あと、今回の映画でCIAのエージェントでチャールズと恋におちるモイラを演じている、ローズ・ダーン。彼女はスターウオーズでアミダラ姫の側近の役で出ていた女優さんです。あの後いろんな作品に出ていて、テレビドラマのダメージで有名になりました。

で、「24」のシリーズで歴代大統領の警備主任役のアーロンを演じていたグレン・モーシャワー(こういう名前だったんだ!)が出ていて、思わず「アーロン?」って思ってしまいました。

あと、ヒュージャックマンもチラッと出てくるし(笑)。

セレブロの元祖とか、いろいろ知っていることの理由がわかってなかなかおもしろい作品です。

この続編も作られるといいですね。きっと、サイクロップスの子供時代とかも出てくるでしょうから。もう決ってたりするのかも。

キューバ危機は実は、ミュータントたちによって、防がれていたっていうのも面白いし(笑)。


劇場の大きなスクリーンでごらんになってくださいね。


スカイライン・征服(ネタバレ注意)

2011-06-22 12:07:33 | 映画
今回は今公開している映画「スカイライン・征服」について。

これ、予告編ではかなりおもしろそうだったので観にいったのですが、感想から言うと「もっとお話しをきちっと考えてから映画を作るべきだ」って感じました(笑)。


ここで内容を・・・

ロサンゼルスの親友に会いにきたジャロッド(エリック・バルフォー)とエレイン(スコッティー・トンプソン)。早朝4時ごろ、突如として青白い光と共に不気味な音が響き、友人が光の中に姿を消してしまう。窓の外ではたくさんの巨大な飛行物体が空を埋め尽くし、地球から人間を次々と吸い上げていた。

と書いてあります(笑)。

これ読むとおもしろそうでしょ?(笑)。そして、あの映像ですから。たしかに、監督はアバターとかの特撮を担当した人達なので、CGでの映像はすごく迫力もあっておもしろいし、光をみてしまった人間の変化もすごくておもしろいのですが、宇宙人がやってきてからのお話のもって行き方がどうもねぇ(笑)。

低予算ながらおもしろい作品はたくさんあって、似たような映画だとクローバーフィールドがそうですよね。あれはカメラのブレがすごくて(笑)、気持ち悪くなるけど、突然訳もわからないものに襲われるとこんな感じになるんだねってそれなりの説得力があるけど、この映画おもしろいのは、あの宇宙人が人間を襲うところの映像だけ。その映像もなんとなく飽きてくる(笑)。

うーん、とりあえず、SF映画ならなんでも好き!っていう方は観てもいいと思いますが、そうじゃなければ、オススメしないですね(笑)。
前半でちょっとゲイバッシング的なシーンもあるし(笑)。




ここからはネタバレしますから、もし観ようと思っているかたは読まないでください。









主人公達のとる行動がなんか、「えっ!どうして?」ってことが多いんですよ。あんなに外が危険なのに、「海に逃げよう」とか言うし(笑)。外に出ようとしても結局、駐車場止まりだし(笑)。やっと着た軍隊も弱くて。なんの希望もないっていうのはわかるんですけど、それなのに、やけくそで素手で戦うと勝っちゃうっていうシーンもあったり、もう後半はなんだか(笑)。「プロットだけ作って、こういう映像が撮りたいっていう思いだけで、撮ったけど、オチが作れなかったっていう雰囲気がすごくするんです(笑)。

まぁ、人間は無力で宇宙人に滅ぼされていくっていう映画にしとけばまだよかったのに、主人公達が、宇宙船に吸い込まれた後を描いてしまったのが、また中途半端になって(笑)。この宇宙人たちは人間の脳を利用して(使い捨ての、電池みたいな使い方)いろんな物体を動かしているんですけど(この設定はまだ許せますが)、主人公の男の脳がその物体に取り込まれると、人間の時の記憶があって、その物体(これが宇宙人っていうことではなさそうな感じ)を通して、自分の彼女を守る(この女性、妊娠しているから、宇宙人も特別扱いしてて、脳を取り出さないんです←これも変な設定(笑))っていうわけのわからないラスト(笑)。それも、戦うシーンはエンドロールで紙芝居みたいな映像だし、結局どうなったのかもわからずじまい。続編はこの物体が地球を救うっていう話にしたかったのか、それすらもわからず(笑)。


いや~、これを見ると「第9地区」がいかに良く出来ていて、おもしろいかを実感しますね(笑)。




ブロードウェイミュージカル・メンフィス(パート2)

2011-06-15 14:33:42 | Weblog
"Colored Woman" from MEMPHIS the Musical



前回書いたミュージカルメンフィスについて。やはり、彼女の歌のうまさは聴いてもらいたいと思って(笑)。探したらありました(笑)。


すごいでしょ~。


これは、黒人の女性は夢をもてないってお母さんに言われたけど、私はそうじゃないっていう気持ちの歌です。

いや~、生でぜひ観たい!

ブロードウェイミュージカル・メンフィス

2011-06-15 10:59:58 | Weblog
今回は、ミュージカルの話題(笑)。この頃映画には行っていないので、こないだのアジャストメントが最後なんです。でも来週は観にいこうと思っているので、また、映画の話題をアップできそうです。


月曜日に、演劇とミュージカルのアカデミー賞みたいな「トニー賞」が発表されました。この関係でNHKBSでは、月曜からミュージカルを特集しています。僕はゲイなので(笑)、ミュージカルが大好きなんですよね(笑)。本当はNYに行って観てきたいのですが、なかなか簡単にはいきません(笑)。ということで、こういう機会はすごくうれしいんですよ。

このメンフィスは去年のトニー賞の作品賞他、多数受賞した作品。期待していました。

ここで、内容を・・・


1950年代のメンフィス、テネシー。この時代はまだ人種差別がまだ根強く残っています。
ストーリーは白人のラジオDJのHuey Calhounの話で、当時ご法度とされる黒人が歌うブルースをラジオで流し始めます。このブルースが反響を呼び、話題を集めます。異論を唱える人もまだまだ。。。
Calhounまだ黒人と白人のカップルは認められていない時勢に、

ブルースシンガーの黒人女性、Felicia Farrellと恋に落ち。。。


これ実話をもとにしたミュージカルなんです。


はじまる前に映る客席。NYで見た「シカゴ」の時を思い出しました~。というのも、こういう劇場って基本的に「せまい」んですよ(笑)。だから、役者さん、ダンサーの息遣いまでが聞こえて、これがまた!(笑)。

はじまって、すぐのフェリシアの歌のうまいこと、うまいこと(笑)。ここに、ヒューイがひかれていくのも納得で(笑)。内容的には、ヘアスプレーとも似ていますが、こっちの方はちょっと切ない話になっています。

舞台装置がすばらしく、ここも感動しながらテレビを観ていました。

部屋のテレビで観ているのに、1曲、1曲歌い終わるごとに拍手をしないではいられない歌声。特にはじまって1時間くらいまで一言も口を聞かない役の(無口なバーテンという役)男性が、黒人の差別によって傷つけられたフェリシアとヒューイに歌う「神様に祈りをささげよう」という内容の歌には、すごく感動して、この演出もすごいなぁって思いました。
ほんと、みんな歌がうまい(笑)。
テレビを観終わって、ほんとうにブロードウェイで観てきたかのような、感動を感じました。

いや~NHKに受信料払っていてよかった(笑)。ちなみに昨日は「レント」をやってましたね。もちろん観ましたけど(笑)。




アジャストメント(ネタバレ注意)

2011-06-04 10:29:01 | 映画
今回は、今公開している映画「アジャストメント」について。


これ、マットデイモンが主演のミステリーというか、SFというか(笑)。原作はフィリップ・k・ディックの短編。予告編を観て「どんなオチなのかな」って気になって観にいきました。

ここで内容を・・・



政治家のデヴィッド(マット・デイモン)は、ある日、バレリーナのエリース(エミリー・ブラント)と恋に落ちる。しかし、突如現れた男たち、“アジャストメント・ビューロー(運命調整局)”によって拉致されてしまうデヴィッド。彼らの目的は、本来愛し合う予定ではなかったデヴィッドとエリースの運命を操作することだった。



と、書いてあります(笑)。



この全てのことが微妙に調整されているっていう設定はおもしろかったんですけど、ちょっと調整局の人達がマヌケで(笑)。天使っていうことらしいのですが、これが人間くさい。ここも監督として見れば、人間っぽい天使(完璧ではない)をわざと登場させることがネライのようにも思えます。ここを許せるかどうかってところがこの映画を「なかなか」と観るか、「うーん」と思うかって感じがします。

運命の人とは、どんなに調整されようとも、必ず結ばれるっていうことを描きたいのだと感じました。そして、この運命を決めるのが天使や神ではなく、結局のところ、自分ということを言いたいんだなって。そしたら、この調整局の人達の仕事って、何?ってことにならないですかね(笑)。すごく微妙な調整はしてくれるけど、大きな運命の流れっていうのは自分で決めるってこと?(笑)。

マットデイモンとエイミーブラントの組み合わせはなかなかおもしろかったです。キャスティングは良いと思います。あと、どこでもドアみたいな設定も(笑)。

僕が好きなニューヨークが舞台というも良いところ(笑)。

DVDでもいいかなって思いました(笑)。劇場のスクリーンでなくても、この世界観であればいいかもしれません(笑)。機会があったらご覧になってみてください。


ここからはネタバレしてますから、ごらんになってから読んでくださいね。














それで、結局は結ばれるんですけど、それまでが長いんです(笑)。最初はなんとか調整局の人達の努力(?)のかいがあって3年くらいは会わないんですよ(笑)。でもまた偶然あってしまうんですね。ここら辺、調整局の人達の努力足りないって感じしますよね(笑)。そして、二人は盛り上がっていくのですが、ここで調整局の中でもエライ人が登場するんです。そして、デイヴィッドに言います。君は将来大統領になる。そして、彼女は君といっしょにいないと有名な振り付け師(彼女は近代バレエのダンサー)になって世界的に有名になる。だから、別れたほうがいいと。
これで、デイヴィッドはあきらめることを決めるのですが、彼女が別の男性と結婚することが決った新聞を見て、やっぱりあきらめられず、調整局に挑戦していくんですよ。こういうストーリー展開なんですが、3年は長くない?(笑)。そんで最後は調整局の人達が「しょうがないねぇ」って感じで二人が結ばれることを認めてしまいます。ここがちょっとアクションというか、スリリングな展開になるところ。

もうちょっと、何かがあればすごーくおもしろくなっていたのかもしれません(笑)。