Unseasonable Shore

映画の感想を中心に、普通の生活をおくる30代ゲイの日々感じるできごと。

ウォールストリート

2011-02-11 16:07:57 | 映画
今回は、今公開している映画「ウォールストリート」について。

これ、オリバーストーンが1988年に作ったウォール街の続編なんですよね。当時はM&Aがブームでそれを題材にした作品でしたが、今回は金融危機の中でマネーゲームに翻弄する人達を描いている作品になりました。

ここで内容を・・・


2001年、8年の服役を終えたゴードン・ゲッコー(マイケル・ダグラス)。カリスマ投資家の面影は消え、すっかり過去の人と成り果てていた。2008年、勤め先が経営破たんに追い込まれた電子取引トレーダー、ジェイコブ・ムーア(シャイア・ラブーフ)は恋人ウィニー(キャリー・マリガン)の父親であるゲッコーに近づき、ある提案を持ちかける。

と書いてあります(笑)。


映画を観て「マイケルダグラスは嫌な金持ちやらせたらピカ一だなぁ(笑)」ってことを感じました。前回の映画の時もかなり嫌な奴でしたが今回もはまり役ですよ。前回のチャーリーシーンも映画の中でちょこっと出てきますが、前回を観ていなくても全く問題なく楽しめる映画になっています。

にしても、このマネーゲーム、僕達のような凡人にはまったく縁のないことなので(笑)、ただただ、「こんなにお金を使ってゲームのように株を操作するってすごいことなんだ」って感じるばかりで(笑)。でも、本当にこういう人達がいて、こういう人達のせいで、凡人の僕達が迷惑をこうむるような金融危機を作ってしまうっていうことも、まじまじと感じました。

エコな理想に燃えている青年をシャイアラブーフがうまく演じています。彼はお金も大事だけど、地球のこと、将来のことを見据えているあたり、今を象徴しているように思いました。以前のチャーリーシーンはもっと貪欲な感じだったから。あの時はバブルもはじけるかどうかっていうところだったから、それも時代をうまく写しています。

ゲッコの娘を演じるキャリーマリガンもなかなかうまいです。アカデミーにノミネートされただけはあります。お父さんを許せないという気持ちもあり、変わってほしいと願う気持ちも少しありっていう微妙な気持ちもうまく演じていたと思います。

今回はネタバレしませんが、ゲッコーという人物を見ていると、「人間って本質は変われない」っていうことを痛感します(笑)。
「私は刑務所で変わりました。もっとまっとうにいきましょう」なんて言っているけど(笑)、彼の作戦をみれば(笑)・・・。

そう、ジェイコブのお母さんでスーザンサランドンも出てます。脇ながらうまいですよ。

一部の人達が自分達の利益のためだけに、こういうことをしているのは「資本主義」なのだから良いとは思うのですが、なんの積みも無い一般市民が結局痛い目に合い、当の本人達はなんとか貧乏から逃れようとするというのは、「腹が立つ」ことですよね。

一緒に観に行っていた相方が言ってました。「分相応が大事(笑)」。
これ、たしかにですよ(笑)。

映画館でご覧になることをオススメしますが、DVDでもいいかもしれません。

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