
今回は映画「ロストアイズ」について。
この映画「パンズラビリンス」のギレルモ・デル・トロが製作しているので、興味があって観にいきました。去年自分が行った、スペインの映画ということもあって(笑)。全く予備知識なしに観に行ってきました。
ここで内容を・・・
姉(ベレン・ルエダ)の首つり死体が自宅の地下室で発見され、双子の妹・フリア(ベレン・ルエダ)は、姉の死は自殺ではなく、他殺ではないかと疑いの目を向ける。調べてみると、には恋人と思われる男がいたらしいが、誰も男の姿を見たことがないという。やがてサラの周囲でえたいの知れない不穏な人影がチラつき始め、同時に彼女の視力も徐々に失われていき……。
と書いてあります(笑)。
この映画、まったく予備知識無しで観にいったほうが、おもしろいと思います(笑)。というのも、サスペンスとホラーの中間のような映画で、ストーリーを知らないで観たほうが、その世界に身をおくことがしやすいからです。ハリウッドのサスペンスとは違って、ヨーロッパ独特の雰囲気というか、古い家や街並みが怖さを盛り上げる演出にもなっていると感じました。
でも、この手の映画が好きな方は、展開がほぼ読めてしまうので(笑)そこらへんが許せるところかどうかがカギかもしれません。
だからこそ、予備知識が無い方がいいのです(笑)。
DVDでも良い作品です(笑)。でも、もし近くの劇場でやっているのであれば、観に行ってみてください。
ここからはネタバレです。ご覧になっていない方は読まないでくださいね。

で、なぜ目が見えなくなっていくのかっていうところが、気になりますよね。双子の姉妹だから、最初は遺伝的なのかと思っていたのですが、それが違って(笑)、なんと看護士(とっても本物ではなく、成り代わっていた)が介護と称して、眼球に視神経を麻痺させる注射をしていたというオチなんですよね。でも、お姉さんは恋人と言っていた男(その看護士)によって目が見えなくなっていったのはわかるのですが、妹のほうが最初に目が見えなくなっていくきっかけが映画の中では出てこないんですよ(笑)。これが、最後まで疑問だったんです。見えなくなってくると病院にいったり、手術をしたりして注射される機会はあると思うんだけど、初めがわからない(笑)。どこかで部屋に忍び込んでやったのでしょうか(笑)。
あと、自分が実際に行ってわかったことなんですけど、ヨーロッパの家の中ってすごく暗いんです(笑)。というのも部屋全体を明るくするってことじゃなくて、自分が何かするところだけを明るくするんですよね。だから、ただでさえ暗いのに、見えなくなっていくともっと暗くなって(笑)。ここも怖さを演出する上ではうまいところです。
あと、この看護士の男がこの姉妹に固執していたのは、やはり美人だから?彼女達の目がみえなくなれば、自分を頼り、好きになってくれると思ったというのが真相なんです。犯人の自分の存在を誰も認めてくれないっていう反社会体質もわからなくないけど、それを自分が気に入った人の目を見えなくさせてしまえば、良いっていうサイコな考えもどうかなって(笑)。まぁ、だからサイコなんですけど(笑)。そもそもこのイバン(これは殺された本当の看護士の名前)は自分のお母さんが目が見えなくなっていくことから、この感覚を得たのですが、最後にこのお母さんが実は目が見えて(治っていた?)いて、周りの人には自分の目は見えていないって思わせていたことがわかるのですが、これも「なぜ?」って思いますよね(笑)。まぁ、ここでこの映画で最も痛い「眼球に注射する」っていうシーンが出てくるので、そのためにそういう設定にしたのかって思うくらいで(笑)。
妹は自分の恋人(彼もイバンに殺される)の角膜を移植してもらったことを最後で知って、愛につつまれるっていうラストシーンはきれいでちょっと感動的です。見えなくなっても恋人のことを思っていられるから。
絶対、観た方が良いっていう映画ではなく、なんとなく時間があれば観てもらいたい作品でした。
このブログと同じ内容でベストアンサーをもらってますよ。
2011年11月1日の
『ダークホラー映画『ロスト・アイズ』見た方いましたらネタバレお願い致します。』っていう質問に応えての書き込みです。
回答も2011年11月3日だから、もうずいぶん前ですが。
ao6trybが同じ方だったら、おせっかいごめんなさい。
僕の内容で、ベストアンサーだったんですね(笑)。それはそれでなんだかうれしいです。その人もこのブログの内容を読んでいたのだし、あまり気にしておりません。
でも、そういった情報、どうもありがとうございました。