Unseasonable Shore

映画の感想を中心に、普通の生活をおくる30代ゲイの日々感じるできごと。

サイドエフェクト(ネタバレ注意)

2013-11-07 18:19:07 | 映画
今回は映画「サイドエフェクト」について。



監督はスティーブン・ソダーバーグ。主演はジュードロウ。ドラゴンタゥーの女のルーニーマーラ、ゲイも大好きチャニングテイタム、キャサリンゼタジョーンズ(僕は彼女が出てること知らなかったんです。だから映画観てうわって思いました)という豪華なキャスト。


ここで内容を・・・





金融マンであった夫マーティン(チャニング・テイタム)が違法株取引で逮捕されたのを機に、以前に患ったうつ病を再発させてしまったエミリー(ルーニー・マーラ)は、交通事故や自殺未遂を引き起こすように。診察にあたる精神科医バンクス(ジュード・ロウ)は、かつて彼女を診ていたシーバート博士(キャサリン・ゼタ・ジョーンズ)に相談。エミリーが抱える症状の詳細を聞き出し、彼女の了承も得て抗鬱剤の新薬アブリクサを投与する。症状が快方に向かっていたある日、マーティンがナイフで刺されるという事件が起き……。





と書いてあります(笑)。




映画を観終わって、おもしろかったんだけど、このキャストと監督が良いからのこのストーリーも安っぽくならなかったのかなと感じました。ひょっとすると、日本の2時間ドラマでもこのくらいの内容はありそうなんですよ。でもほんと、キャストと監督の力で、まったく安い感じはしません(笑)。だから、途中で「これって、きっと・・・」みたいなことが予想されていきます。そして、映画の中盤から後半にかけて「やっぱりねぇ」と思うわけです(笑)。

女って怖いです(笑)。こういった、サスペンスや謎解きがお好きな方はご覧になった方が良いと思います。


ここからはネタバレですから、ご覧になっていない方は読まないでくださいね。













で、この殺人が本当に副作用によるものなのかどうかっていうところが、気になりますよね(笑)。うつ病の症状、副作用の症状もばっちりなので、当然、彼女は「薬害によって、殺さなくて良い人を殺してしまった、被害者」となるのですが。ここから物語は急展開。彼女の精神科医であるジュードロウが、自分の経歴に傷がついてしまうことになるので、詳しく調べていくことに。だって彼はアブリクサの治験に協力しいていて、副作用の危険性も知っていながら使っていたということになってしまうから。調べていくと、キャサリンゼタジョーンズ扮する以前の精神科医シーバート博士とルーニーマーラ演じるエミリーに関係があることがわかります。それは患者と医者という関係ではなく、肉体関係があるということが。そう、レズです~(笑)。

ここで、エミリーは博士からうつ病の症状や薬の副作用のことを細かく教えられ、その通りに「演じ」、夫を殺して、製薬会社からお金をたっぷりもらい、自分は身心膠着の状態として、病院に行き、ほとぼりが冷めたら、博士とお金を山分けするというシナリオだったのです。ねぇ、ちょっと、2時間ドラマっぽいでしょ(笑)。

わかんないのは、どうしてエミリーが夫のことをそこまで嫌になったかなんです。お金が無くなったから?といっても、彼は本当に彼女のこと好きだったのに。

でも、ジュードロウはその二人を、エミリーは病院で、博士には診察室で、それぞれにお互いが裏切っているということを匂わせ、最終的にはエミリーにおとりになることを承諾させて、博士を逮捕。そして、エミリーは一生病院から出られないようにしてしまうんです。

こう書くと、なんだか安っぽい感じしますが、映画の撮り方、役者の演技、編集などから、とても上質な感じに見えますよ。

でもキャストがコンテイジョンや、トラフィックなど、過去のソダーバーグ映画に出ていた人たちが多いんですよね~。仲間って感じなのでしょうか(笑)。

禿げっぽいジュードロウも、かっこよいなと思うようになりました(笑)。



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