独自製品を販売、福島支援 京都・向日の「ミナソラ」設立1年

2014-07-31 16:17:23 | 護 help

 京都府向日市の母親らでつくる福島支援グループ「ミンナソラノシタ(ミナソラ)」が、設立から1年を迎えた。独自製品を販売し、収益を福島の幼稚 園や子ども支援に役立てる活動は広がっている。このほど取り組みに賛同する事業所から石けんの寄贈を受けて福島に送り、8月には向日市と大阪市で製品の販 売会を開く。

 ミナソラは、まこと幼稚園(向日市鶏冠井町)に福島の幼稚園の先生を招く企画をきっかけに、昨年7月に発足。原発事故の影響を受けている幼稚園や子どもを支援するため、手提げかばんやトートバッグなどを販売。収益で室内砂場を福島の幼稚園に造る計画を進めている。

 かばん製作にはイラストレーターの黒田征太郎さん、かばんメーカーの一澤信三郎帆布、障害者作業所リンデンが協力する。地元の学用品店や絵本・児童専門店はかばんを置いて販売を後押ししている。

 室内砂場の設置には約70万円が必要で、グッズ販売や寄付によって、これまでに約40万円を基金に積み立てることができた。

 ミナソラはハンドソープを送ることも支援項目に掲げる。福島では放射能汚染の恐れから、園児が葉っぱを触ったり、外遊びをしたりした際には頻繁に手洗いをするようにしており、幼稚園などでは石けんが足りない状況が続く。

  それを知ったオーガニック化粧品製造・卸のmonlierre(モンリエール、宇治市)、手作り石けん開発・製造のウェルコ(京都市)、丸菱石鹸(けん) (兵庫県三木市)、大嶋農場(茨城県筑西市)が、化学物質の入っていない無添加石けん100キロなどを無償提供。ミナソラは23日に石けんを福島に送っ た。石けんは福島県郡山市の大槻中央幼稚園の保護者会が袋詰めして同市内の幼稚園に配るという。

 販路も広がりつつある。8月2日には向日市の住民グループ「まちづくり市民の会」の協力で、同市向日町の向日神社で同会が開く「7・67絆流素麺(きずなりゅうそうめん)会」で手提げかばんやポストカード、子ども用Tシャツを販売できることになった。

 同9~10日には、大阪駅北側のグランフロント大阪にある教育玩具開発・販売のボーネルランド店舗にグッズを並べる予定だ。

 取り組みへの協力や応援の動きが広がる一方、ミナソラは人手と資金不足に悩む。母親たちは手弁当で活動しており、子どもが急病になることもある。ミナソラは手作業などを行うボランティアスタッフや、寄付をしてくれる賛助・団体会員を募っている。

 ミナソラ代表の林リエさんは「活動を支えてくれる人や店などが広がり、ありがたい。細く、長く取り組んでいきたい」と話している。

【 2014年07月29日 11時29分 】



最新の画像もっと見る

コメントを投稿