社会新科目、初の研究会 府立西乙訓高

2010-11-27 19:18:10 | ブログ Weblog
日本史、世界史、地理の3分野を統合した地理歴史科の新しい総合科目の研究開発に全国で唯一取り組んでいる京都府立西乙訓高(長岡京市)で26日、初の研究発表会が開かれた。文部科学省の担当者や府内外の中学・高校教員らが公開授業を見学し、課題を協議した。
 高校の地歴科は、1994年度から世界史のみ必修となっており、日本史か地理のどちらかは学ばずに卒業する生徒が多い。そのため、2013年度から始まる高校の新学習指導要領を議論した中央教育審議会が総合科目の導入を検討。この時は世界史必修を維持したものの、総合科目の設置は今後さらに検討する、と答申した。
 西乙訓高では本年度から3年間、文科省の研究開発校の指定を受け、1年生を対象に「世界の風土と文化」の授業を開始した。
 公開授業では、「世界の歴史都市」を題材にした単元で、米国ニューオーリンズを取り上げた。生徒たちが綿織物や毛織物の布地を実際に触りながら、産業革命や三角貿易、黒人奴隷の発生などを学んだ。研究協議では「最近の生徒は点の知識は持っているが、それがつながっていない。体系的に教えるのは効果的」などと評価する声が出ていた。

最終更新:11月26日(金)22時9分

京都新聞



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