路線バス、社会実験へ 京都・長岡京市、空白地域の東部で

2015-06-11 16:59:14 | 創 creation
 京都府長岡京市は、公共交通の空白地域になっている市東部で路線バスを運行する社会実験に乗り出す。高齢者が多い城の里や東和苑、古市の各地区に新たにバス停を4カ所設置し、午前7時台~午後6時台にバスを走らせる。運行する阪急バスが国から新規区間の認可を受けた後、7月下旬にも実験を始め、約1年間続けて利用状況のデータを集積する。

 阪急バスの既存路線も活用して運行する。実験バスは定員28人で、JR長岡京駅東口を出発して南下し、小畑川に架かる大門橋を渡って城の里の住宅街を通過。国道171号を北上した後、西進して古市や東和苑の住宅街を通って長岡京駅東口にいったん戻る。そこから阪急長岡天神南、長岡天満宮前、阪急長岡天神、市役所前など市中心部を回る。新設バス停は城の里に2カ所、東和苑と古市に各1カ所置く。

 運行本数は1日につき15便。通勤通学に配慮して午前7時台と8時台、午後5時台に各2便を走らせ、午前9時台~午後4時台は1時間に1便とする。午前7時台と8時台、午後5時台と6時台は市東部のみを循環する。1便あたり15人の利用を目標とする。

 料金は距離に応じた運賃体系で、例えば市役所に行く場合、東和苑と古市からは200円、城の里からは230円。市西部への移動の利便性を高めるため、長岡京駅の西口・東口で実験バスと路線バス、はっぴぃバスを乗り継いだ場合は運賃が割引される。

 新規バス路線は5月26日の市地域公共交通会議(会長・飯田恭敬京都大名誉教授)で承認された。同会議では委員から「通勤に配慮するなら午後6時台で運行が終わるのは早すぎないか」「バスの行き先を住民にしっかり周知していくべき」などの意見が出された。飯田会長は「データや状況をしっかり分析し、将来どうあるべきかを考える社会実験にしてほしい」と話した。

 路線バスの社会実験に関する問い合わせは市交通対策課TEL075(955)3160。

【 2015年06月11日 11時37分 】


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