京都・向日の魅力、食でPR 地元5店が土産品開発

2017-04-16 10:51:06 | 商 trading
 長岡宮を中心とする京都府向日市の歴史や特産のタケノコをPRしようと、市商工会の加盟5店舗がこのほど、地元ならではの土産品を開発した。古代食を織り交ぜた弁当やお膳のほか、タケノコを使った菓子など計5品目をそろえ、同会は「食もあり歴史もありの向日市の魅力を伝えたい」と意気込む。

 歴史を核にした観光振興を市が進める中、地域経済の活性化につなげようと、同会が昨年9月に加盟店からアイデアを公募。採用店には経費として上限60万円を助成する仕組みで、5店が開発を進めた。

 同市寺戸町の和食店「魚久」は、長岡宮にちなんで古代食を盛り込んだ「大極殿弁当」(要予約)を考案。「蘇(そ)」は牛乳を煮込んで水分を飛ばした一品。濃厚で丸みのある甘みが広がる。向日神社の祭礼で供えられる「盛相(もっそ)」は、すりつぶした里芋と小豆のあえ物と、大根と大豆の塩ゆでを盛りつける。店主の小森健護さん(65)は「食を通じて古代へタイムスリップしてもらえたら」と話す。

 また、向日町の和食店「矢尾卯」は、研究者の監修を受けて古代食を取り入れた「大極殿御膳」を提供(要予約)。この他、タケノコ食品販売店「香月庵」(寺戸町)はタケノコを混ぜた「筍わらびもち」、和菓子店「篁庵」(寺戸町)は市の歴史PRロゴを焼き付けた「むこうまんじゅう」、洋菓子店「ピラミッド」(鶏冠井町)は「むこうまちーずたると」もそれぞれ販売している。

 市商工会事務局は「市内で開催される観光イベントに出品するなどして、各店の販路開拓を下支えしていきたい」としている。問い合わせは同事務局TEL075(921)2732。

【 2017年04月13日 17時00分 】


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