京都・大山崎と堺、連携に意欲 両首長、国宝茶室で懇談

2015-09-28 19:55:32 | 歴 history
 茶人・千利休が生まれ育った堺市の竹山修身市長が24日、利休が手がけた妙喜庵(京都府大山崎町大山崎)の国宝茶室「待庵」を見学し、同町の山本圭一町長と懇談した。竹山市長は「大山崎町と堺市は深い結びつきにある。『茶室のふるさと』がある大山崎町と観光面などで協力していきたい」と連携に意欲を示した。

 堺市には創建当初の待庵を再現した空間がある観光施設「さかい利晶の杜(もり)」があり、竹山市長が訪問を希望し、実現した。両市町の間では住民レベルの文化交流が行われていたが、首長同士が対面するの初めて。

 竹山市長は、待庵の中で町の文化財担当者から茶室の歴史や、2畳という狭さながら、広がりを感じさせる構造上の特徴の説明を受けた。にじり口から小雨が降る屋外を眺め、利休が手がけたとされる茶室内の調光加減などの工夫について熱心に質問をした。

 待庵について竹山市長は「とても2畳とは思えない広さ。心の平安を感じさせる」と話した。

 その後、同寺の書院で茶会が催され、両首長は交流を深めた。竹山市長は「まず事務レベルで連携を進め、友好・交流協定などの形にしていきたい」と述べた。

【 2015年09月25日 11時39分 】


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