仕事場の壁に貼ってあったものを失敬しました。
なんか激しい絵だなぁ~と思って見ていた。
ダンスと勝手にタイトルを付けたけれど、「アクロバット」とつけようか?と迷った。
ヒロクニさん風に言うと、「ドライブがキイテイル」絵だ。
何か絵を描きながら、画面をへし折ることができたという時に、こういう表現をする。
また、「ダーティな」。という形容詞も使う。
「ドライブがキイテイル」
「ダーティな」
と、説明されるがいまいち意味をつかんでいません。
ただ、こういう作品の時ダーティで、こんな作品の時に「ドライブがキイテイル」と、
言うという統計のもとに、判断しています。
あんまり聞くと、かつてロック音楽の詳しい店で、「プログレってなんですか?」って言って、
びっくりされ、かつ憐れみの目で見られたことがあるが、ヒロクニさんもそんな顔しそうだから、
適当にわかった振りをヒロクニさんの目の前では、している。
今日の朝も凄かった。
急に「澁澤龍彦」の話が出てきてから、急に錬金術の話になり、一足飛びにヨーロッパの魔女狩りの話になり、
「魔法が使えなくっちゃ。絵画にも魔法が必要だ。」と言い、そして松本俊介(洋画家)の話になり、
そして、「朝からこんな話をしていたら、師匠に『朝からそんな話すんな』って怒られてねぇ。」と締めくくった。
すかさず「私も、師匠と同じ意見ですょ~」。と着物姿で言った。
そう、今日は夏の着物にすっかりなり、アンティークの白い絽の着物に青っぽい半幅帯。
半襟は↓この色
このように玉ねぎを使って、やや茶色に染めたかったので、銅媒染にしました。
子供絵画教室の時の染色の残りがあったのです。
ログウッドの染料も持っているので、帯など染めて半幅帯を作ってみようかな?と、良からぬことも考えています。
夜寝る前は、その妄想が膨らみ頭の中で、どうやって柄を染めることが出来るのか?
あの溶液を使って・・・、とか、やっぱり型紙を作って、染色用の糊は使って・・・。
そうすると糊は買わないといけないかな?と金のかかることばかり考えてしまい、
ああやっぱりダメ・・・。と眠りにつく。
ヒロクニさんは、私がこんなに着物や帯にのめりこんでいるのは知らないのです。
ただ、むかつくのは「百姓と住んでるみたい」。と言うことだ。
着物でゴロッと寝ている姿をみてから、「今日も百姓仕事は、進んだかい?」とか、
「今日は仕事きつかった?」とか、ばかりいい、この上も無く面白そうにしているのだ。
「もうちょっと、違うこと言えないのか?」と言うと、
急に犬のまねして、「わんわん」なんて言い出す。
すかさず、「ヒロ太、お手をしなさい!」と言い返すが、
手のひらを差し出すではないか!
「おかわりは、向きが違うよ!こうだすの!」と見本を。
「ヒロクニ犬は、だめな犬だ!」と私はいい、
「おすわりは?」と言ったら、中腰で能の犬のようにアトリエへ消えた。
何をしだすか分からないヒロクニさんなんです。
相手をしている私も、何でこんな漫才をしなければならないのか?と思うけれど、
なんかノッテしまうのでした。
正気を取り戻そうと、しばらく離れていた古典を取り出した。
古典は、松尾芭蕉から、西行の「山家集」へ。
芭蕉は西行の旅の跡をたどって、句を読んだのです。西行に非常に影響を受けているのですね。
時代は平安末期にもどり、芭蕉の愛した「西行の句」を読みかけています。
ちょっとまっとうな気持ちに・・・。
やれやれです。
こちらは、ムーランフリルパンジーの種を植えてみたら、いろいろなビオラが・・・。
上二つのビオラの種からいろんなバリエーションのビオラが咲きました。
ちょっと標本ふうに並べてあります。
今はトマトとヒロクニさんからのリクエストのひまわりの種を撒いています。
「ひまわりで一杯にしてくれ!」と言われています。