武内 ヒロク二

このブログは、武内ヒロクニの絵の紹介や、家での出来事を妻が語ります。
日々、徒然。

アルトーハウス(作品紹介547)と 不思議な縁とは?

2020-04-08 15:42:14 | Weblog

「アルトーハウス」と名付けられた作品。

30年以上前に描かれた絵です。

色鉛筆も、油性の色鉛筆でなく、ガランダッシュの水彩色鉛筆を使っている。

この絵が描かれた頃に、ヒロクニさんと出会って、お茶を飲んだりしていた、

“当時の初々しい私”を思いだします。

「この絵をグループ展にて展示するから、是非見てくれないかなぁ~。」と、

電話で言われた記憶がよみがえる。

右上に“sahori”と描かれているとのですが、

私に「さほりのことを思って、描いた絵なんだ。」と、

「ココにsahoriって描いてあるでしょ。」と、言われた。

わたしは、そんな風に甘い言葉を言う人は、ちょっと引くタイプなのですが、

ロマンティストなのか?、板についているのか?自然に言っているのか?

そのことに、驚いていました。

お茶を飲む回数が増えるにつけ、そういうヒロクニさんに慣れ、

段々違和感を覚えることがなくなってきた。

この作品は、そんな時を思い出す作品なのです。

 

最近、何で刺繡にはまってしまったのだろう?と考える時があります。

偶然が重なって、虜になってしまったのだけど・・・。

結婚した時に、偶然実家で、刺繡糸がごっそり見つかった。

それを、全部貰ったのですが、刺繡なんか全然しなくて、30年ぐらい手をつけることなく持っていた。

プレゼントにいいなぁ~と思ってから、ちょこっと、何かを作ってプレゼントをした。

その後も、刺繡はあまりしなかった。

刺繡熱が入ったのは、ピンスタレストのある1枚の写真を見てからだ。

その画像を見つけたのも、偶然に等しい。

ピンスタレスト自体を知らなかった。

そして手持ちの刺繡糸が多量にあったから、のめり込めた。

一から刺繡糸を買い揃えるのであれば、断念したように思う。

 

ヒロクニさんとの出会いも不思議。

私は、故・美術研究家の山本芳樹先生から頂いた、ヒロクニさんの個展の案内状がご縁の始まりだった。

個展会場で、ヒロクニさんに会い、絵がとても気に入って、当時絵が高かった(私には)ので、

小さな絵を描いて欲しいとお願いした。

生まれて初めて、絵を購入したいと思ったのです。

それが、ご縁でヒロクニさんと、現在に至ります。

私が思うには、「山本先生に出会う」ということが、ありえないというか、

ちょっとした偶然なんです。

芦屋の画材店でアルバイトをしていて、休憩中に、絵がある喫茶店を見つけたのです。

いろいろ話していて、「あなたの絵も飾ってあげる。」と言う事になり、

「パーティをするから来て。」と言われて、その時に来られたのが山本先生だったのです。

山本先生は、いろんな画家を知っておられたようでしたが、

たいした絵を描くわけもない私のような人にも、啓蒙をしてくださったりして自宅に招いてくれたりと、

とても芸術熱があり、いろんな画家達を知って、いつも話に感心していた。

ヒロクニさんは、その中でも「おもしろい絵を描く。」ということで、

はじめて「武内ヒロクニ」という名前を教えてもらった。

 

刺繡とヒロクニさんとの出会いを書きましたが、

偶然やら、成り行きやら、その時が来たら物事がなんなく動く、足取りを追っていったら、

よく言われることだけれど、「偶然は必然」と言ったりするのにも、納得できる。

しかし、すれ違う可能性もあるわけで、

もしかすると刺繡糸なんかも、引越しの時、捨ててしまう可能性もあったはずなのに、持っていた。

人は、自分の意思で生きていると思っているが、何か違う働き、潜在意識のようなものの働きというか、

もっと大げさに言えば、自分の意思より大きな力、神様のようなものが、アレンジしてくれているのでは?

自分が思う以上に、何かに導かれているような・・・・。

この絵を見て、ヒロクニさんと出合った不思議な縁のことを、思っていると、

人は、なんらかの力で守られているような気がします。

 

結婚してから、ヒロクニさんが話してくれたのですが、

「俺は1人は苦手だから、明泉寺の大日如来に、いい人が見つかりますように!」と、

力一杯、合わせる手を突き出すような強い感じで、真剣に祈っていたそうです。

ヒロクニさんが言うには、「和尚の助言で、お祈りします。合唱。という感じではなく、

力強くいけ!と言われたから、俺、頑張ったよ。」と。

そうしたら、3人の女性が現れて、誰にしようか迷ったのそうです。

私のお祈りは、イメージするでしたが、ヒロクニさんの場合は「力強く」がポイントみたい。

本当に、何か不思議な力が働いていたのかもしれないと、思います。

ちょっと、幼稚な哲学めいたことを書きました。

 

 

↑庭には、やっとチューリップの花が咲き始めました。

落ち着いたオレンジ色。

 

↑ムスカリが、グングンと成長して咲いています。

 

庭に咲いている花を寄せ集めて、食卓に飾っています。

昨年植えたチューリップが、花をつけてくれたので、小さなチューリップと一緒に飾っています。

ヒロクニさんは、「今回の花の盛り方がいい。」と、褒めてくれました。

たくさんのチューリップが咲くのを楽しみに待っています。

 

コメント (2)
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