この絵のタイトルは、作品の裏に書かれていて、「人・ヒトガタ」と付けられています。
この形は、人を表しています。
ちょっと丸みをおびていて可愛らしい感じ。
この形は、ヒロクニさんの絵に度々登場しているようです。
少しづつ春の気配が濃くなっていく。
庭の梅の花も散り、鉢植えしたビオラやらパンジーも花が摘めるぐらい数が増えてきました。
小松菜にもすっかり花が咲き、黄色い菜の花が眩しい。
まず、黄色の菜の花と花数の増えたマーガレットと、パンジーを摘み、
地中から伸びてきているカラスノエンドウの先を摘んで、食卓に飾りました。
冬の間は、花は飾っていなかったせいか、ぱっと目の前が明るくなったような感じがして、
心に春風が吹いた。
ヒロクニさんも、「やっぱりいいねぇ~。」と言い、
「気持ちが全然違う。」と言い、「元気出てきた!」と言いながら、
アトリエに篭っています。
ヒロクニさんのこのノリの軽さは、私は長所だと思っています。
これが、食卓に飾った花。
ありふれた花ですが、気軽に飾って楽しんでいます。
コロナウイルス対策で、やや篭りがちになっている生活ですが、
私達はやや慣れています。
ヒロクニさんは、家に篭って絵を描くのが仕事なので、いつもと一緒という感じでしょうか?
私も刺繡を始めてから、家に篭るのに慣れてきているようです。
気ままにやっていますが、ちょっとお披露目。
相変わらず、この眼鏡ケーススタイルのものに刺繡しています。
この形が、プレゼントやバザーに向いているのではないか?と思っています。
左は、ウイリアムモリスの模様から
真ん中は、しろいレースの刺繡。ホワイト刺繡の柄から図案を起こしました。
右は、ヨーガンレールのスカーフの柄から
このように、「いいなぁ。」と感じたものをチョイスして、図面にして、色は自由に決めています。
右の水色のものを、ヒロクニさんは好きみたいで、やっと
「いいじゃない?」の一言を聞けました。
やっぱり、軽快な感じのものに心が動かされるヒロクニさんなのでした。
これは初めてした、ジャコビアン刺繡。
実験的に試作したもので、色々なステッチを使用した。
ちょっと古い刺繡が好きなので、こんな図柄も。
ヒロクニさんは、「相撲取りなの?」と何度も聞いてきて、
「人魚なの!」と何回言ったことか・・・・。
カーネーションの花の表現が綺麗で気に入っている。
ステッチと色、形がいい感じになっているところを覚えておいて、
またアレンジして刺してみたい。
イギリスの刺繡で、蜂の刺繡というのがとてもたくさんある。
どうしてもやってみたくなって図案を起こしたけれど、
蜂が大きくなりすぎて、怖い。
ヒロクニさんも「こんな蜂に刺されたら、たまらないだろうね。」と言っています。
いつも絵を持ってきて、「この絵どう?」と聞きに来るヒロクニさんなのですが、
「この刺繡どう?」と聞かれるのは嫌なようで、
「私は、刺繡のことはよくわからないのだよ。」と言います。
ヒロクニさんが見せてくれる絵でどうしてもすぐ分からないものに、
「いや、私ははっきり理解できないのですが・・・。」と言うと、
「そうか、君は分からないのだね?」と、なんか気分を害したように怒るのですが、
私は、怒らないのです。
春めいてきました。
冬、台所で居座っているヒロクニさんが、早く台所から退散しますように。
冬になって毛布と共に、台所でゴロゴロされるのは、疲れる・・・・。