5月に入ってから出来上がった作品です。
花を植える人が描かれている。
ヒロクニさんらしい、色彩あふれる絵で楽しげな画面。しかし、普通でない絵です。
この絵の前に見せてもらった絵があります。
こちら↓
私が体調が悪い時、
「これ、君だよ」。と言って持ってきた絵がこれ。
「はやく良くなってくれたらいいなぁ~。と思って。」と。
「はやく、君、いつもののように庭仕事しなくっちゃ。」とも。
この形は、どうやら花を植える人らしい。
この形を覚えておいて、最所の色彩豊かな方の絵をみると、たくさんこの形があるのがわかる。
そう思うと、上記の絵は、花を植える人が多く描かれているのです。
ヒロクニさんなんか優しくなったなぁ~と思う。
以前は、「もろ女中が働かない」という態度だったのがなくなりました。
具合が悪くなったら、なんか不機嫌に突入するので、その態度に不愉快を感じていた私ですが、
「さほりもよく俺と、長い間頑張ってくれたからなぁ~、疲れもでるよ。」ですって。
あと1年経てば、結婚して30年になります。
歳月の重みがそう言わせているのでしょうか?!
話が変わります。
ヒロクニさんは急に「俺、マルクスって読んだ事なくって読んでみようかなぁ?」と言う。
私は、「ソ連も崩壊したし、そんな失敗した理論は読まなくていいのでは?時間の無駄。」と言った。
ヒロクニさん「読んだこともないのに、よくそんなこというな。」と。
だって、と私。「マルクスなんてニートで、大金持ちのパトロンのエンゲルスに大金をたかって、
浪費して、ブランド品や社交パーティーも大好で、旅行三昧、家も改築や家具の買い換えも繰り返し、
食事も節制しないで、メイドも雇っていて、金持ちは悪だーっていう本を書いていた人だろ。」
私「メイドに手を出して孕ませた後始末まで、エンゲルスにやってもらって。」
「はっきりいって、人間のクズ。」
「マルクス自身が働かなかったくせに、国民が適度に節約をしつつちゃんと働いてくれる事が前提のシステムというのが
最大の誤りなんだよ?」
ヒロクニさん「・・・・・・・・」
私「きまぐれ美術館の洲之内徹さんも、最所マルクス主義にかぶれて共産主義の運動をしていたけど、
途中で止めて、マルクスを読んでいたけどよく分からなかったと言って、足を洗っているよ。」
「貴重な時間をそんなことに使うな!」と言った。
なんか、説得力があったのか、2度とマルクスの話をしなくなった。
いそいそと、ルイ・アラゴンの「イレーヌ」、生田耕作訳を取り出して読んでいます。
こっちの方が、ヒロクニさんらしいと思います。
内容はこんな本。ヒロクニさんから勧められているので、一度は読まないといけないと思いつつ。
伝統的文章と自動記述、文語と口語、客観的叙述と内的独白、写実と夢想を一つに混じて高らかに歌い上げる――超現実的な散文詩と
直截な肉体描写とのあいだを交互に行き来する言葉の奔流――カミュがエロティシズムの領域における最も美しい文章として賛えた衝撃作。
アンドレ・マッソンの挿絵入り。
ヒロクニさんの絵は、耽美的な絵は非常に少ないと思うけれど、身の回りには耽美的な要素もちらほら。
そういう要素も隠し持っているのが、ヒロクニさんの魅力だと私は思います。
そんな家庭で、くつろぐピピちゃん。
窓から、よく外を見ているうちに、着物が入った風呂敷包みの上で寝ます。
大きくなったなぁ~と。蝶が飛んでいると、うっとりと見ている姿は、首がクルクルよく動いて見ていてあきません。
ピピちゃんは、呼び方が増えて、「ピーすけ」とか「ピーや」「ピーくん」「ピピリン」「ピー」とか呼んでいます。
とにかく「ピ」という言葉に反応する様子も可愛くってしかたがありません。
ピーは、ノイローゼにならないかな?