この魚飯というのは、毎日新聞の「しあわせ食堂」で絲山秋子さんの「セネガル飯」を作ってみた時に、作る工程でふっと浮かんだ料理。セネガル飯のレシピは解らなく写真と文章から想像して作ってみたが、多量に油と酢を使うというのが理解しがたく作りながら怖かった。日本で言えば、バリエーション豊富な炊き込みご飯といったところ。新聞には、絲山秋子さんが簡単にどんなものか具体的に書いてあるが、事前にそれは読めなかったということもあって考えて作ったものをヒロクニさんに描いて貰った。たぶん世界に一つしかないセネガル飯だった思う。赤いぶっ掛けるソースが難しかった。
魚飯の作り方(2人分)
①米1.5カップを洗い、ザルに上げて水分をきって置く。鍋に2カップ強の水を入れ、その中に昆布を入れ、昆布のダシをとって置く。
②まず、魚(がしら)二匹を買ってきて、はらわたを取り、軽く小麦粉をつける。それを、から揚げする。きつね色になるまで揚げる。
③蓋が密着できるフライパンにオリーブオイルを大匙2入れ、火をかけてザルで水を切った米を入れて、米が透き通るまで炒める。炒めたら、カップ2の昆布だしと小さじ1/2の塩入れて混ぜ、中央部分に揚げた魚を入れる。蓋をして初めは中火で、煮立ってきたら弱火にして25分炊く。
かす汁は、ゆずを入れた鳥団子がいい感じでした。作って冷凍していたのを入れました。それが良かったようで美味しかった。
出来上がりが感動的です。
食べる時は、魚の骨をはずしていって、身だけにしてから混ぜながら食べるのがベスト!!
揚げた魚から香ばしい香りがご飯に移っていてとても美味しい。がしらという魚はちょっと骨が多すぎるのが難点ですが、少ししょうゆをたらして食べるとさらに美味しい。
ヒロクニさんは、「幸せ」と言って「これで、またやる気になってきたぞぉ~」と興奮気味に話してくれました。いつも思うのですが、料理ってすごくうまくいく時となにもかもうまくいかない時がある。うまくいった時の一番いいときが、この日でした。
時々、料理は工作に似ていると思う事があります。