タカ長のタカの渡り観察

タカが好き、山が好き、花が好き、心はいつも旅もよう。日々移ろいゆく心もようを綴るナチュラリストのつぶやきです。

イカリソウの山

2018年04月17日 | 山歩きから
仲間たちとの山歩き、今日の目的体は広島県安芸大田町にある五輪山(822.7m)です。

タカ長の独断かも分かりませんが、五輪山は広島でも地味な山です。そのためタカ長がこの山に登ったのは昨年の4月が初めてで、今回が2回目の五輪山です。

    

その軌跡です。安芸太田町加計をスタート・ゴール地点として往復しました。

ルートのほとんどは加計とその北にある猪山などの集落を結ぶ生活道を歩くことになります。軌跡図の上で右に鋭角に曲がっているところからが登山道、その他は生活道です。

    

しかし、車社会になった今日ではこの道を歩く人は少ないのでしょうか、あちらこちらに倒木がありました。

その倒木に目をつぶって、ここが登山道だと思えば悪い道ではありません。

そのような地味な山に仲間たちと行ったのは、その道のそばでたくさんのイカリソウを見ることが出来るからです。

タカ長の知る限り、広島県ではこれほどのイカリソウを見ながら歩くコースは他にありません。

そのイカリソウをコメント抜きで紹介します。

   

     

   

目にするイカリソウを几帳面に撮影していたら日が暮れてしまいそうなので、多くの場合はパスしています。

昨年も4月17日に行ったのですが、今年のほうが花が多い感じがしました。花の時期は年によって微妙に違うのでしょう。

    

平凡な生活道の中のランドマークといえる「ゴリラ岩」を見ているところです。

その岩はこの右上にあるのですが、まわりが杉林ですからゴリラ岩も目立ちません。

    

やはりこの山はイカリソウですね。

いやいや、、、、本当は他にも花は咲いていて、隠れた花の山といってもいいくらいですが、、、、

不親切なタカ長はこれ以上紹介しませんから、気になる人はぜひお出かけ下さい。

歩数2万歩くらいの、日帰り登山向きの山です。

        

これは付録です。

仲間がイカリソウを撮っているのを邪魔してやったら、このような写真を送ってきました。

何じゃ、この写真。でも、面白いでしょう?




佐世保の旅2018年春~2

2018年04月17日 | 山歩きから
現地に行ってみないと、、、

4月17日は山予定があるので予約投稿します。

今回だけではありませんが、山に登る時は事前勉強が欠かせません。以前は本などの紙情報がほとんどでしたが、最近はネットからの情報が多くを占めるようになりました。このあたりの事情はいまさらタカ長が言うまでもないことですね。

そのように事前勉強して現地に行っても、事前勉強で頭に描いたイメージと現地の様子の違いに戸惑うことは普通にあります。

それは、、、、情報提供者の責任と言うより、それを受け取るほうが勝手にイメージをふくらませていくからかも分かりません。

今回登った黒髪山でもそのような経験をしています。

    

黒髪山はかの有名な有田の町の北にある低山です。標高は516mですから、わが裏山の牛池より低いのです。

山と渓谷社の「九州百名山」をみると「初級」にランクされています。

岩崎元郎の「新日本百名山」によると、黒髪山の山頂部は、、、、

杉林に入ると天童岩の基部に着く。鎖や鉄バシゴを使って越え、最後の岩の斜面も鎖で伝と黒髪山の山頂に立つ

と表現されています。このような情報からそれぞれの人がそれぞれのイメージをふくらませて現地に行くわけです。

    

タカ長は昨年の9月に初めて登りました。

一応の事前勉強はしていましたが、見返峠から山頂に近づくと、杉林の中は暗くて、その上木が茂った状態で、、、

自分がどちらに行けばよいのか分かりませんでした。チョッとあたりの様子をさぐり、明るいところに行くと、、、、

その先に天童岩を登るルートがありました。

    

そこから鎖の助けを借りて登ります。

今回は2回目なので心の準備は出来ていました。メンバーにもそのことは伝えていたので、そこでおしゃべりモードから登山モードに切りかえました。

しかし、最初の時は何となく岩場にとりつき、、、、おいおい!ここを登らせるのかよぉ、、、、と言った感じで、中途半端な気持ちでの登りになりました。

岩崎情報でも山渓情報でも鎖やハシゴのことは書かれているので、情報にウソはないのです。しかし、「初級」にランクされていたり、下山は往路をひき返す、というような情報が邪魔をして正しくないイメージが頭にインプットされてゆくのでしょう。

そのため現地で戸惑うことがあるのです。

    

鎖といってもその太さや張り具合は自分の手で確かめないと分かりません。

天童岩の鎖は指の短いタカ長には太すぎました。そのようなチョットしたことも初めての山では気になります。

    

天童岩といっても一枚岩ではないので技術的には「初級」でも間違いないのかも分かりません。

しかし、この歳になっていきなりこのようなところを登らされると緊張します。

    

その緊張感を楽しむのも登山ですが、、、、

しかし、心の準備だけはしておかないと事故につながるかも分かりません。

    

先を行くタカカノが難儀しているようですが、ここでハシゴが「への字型」に曲がっているのです。

私たちはこのようなハシゴを登った経験がないのでここでまた戸惑うことになるのです。 

この記事をご覧いただいた人が天童岩に対してどのようなイメージを持たれるかタカ長には分かりませんが、遠来の登山者としては一応の岩場を登る心の準備だけはして出かけられたほうが良いのでは、、、とタカ長は思います。

と言ってもそこは初級の山、時間にすればわずか数分の登りです。

     

そのようにして登ったところから見る山頂部です。

紹介した岩場はこの画像の下、写真に撮れる場所はないようでした。その山頂部へは、、、、

     

この右側を登ることになります。

しかし、慣れた人なら直登も可能で、空身で登って来た地元の人は直登されました。

    

私たちは鎖に助けられて山頂に登りました。

初めての時は、心の準備のないまま登ったためか、最初の岩場を登ったときにドカッと疲れて、、、しばらく休憩して登ったものです。

紹介したように登山情報から得られるイメージは人それぞれです。登山者の経験も技能も人それぞれです。

そのような人が色々な情報を持って山に行くのですが、山は行ってみないと分からないことがあります。

中には怪しげなネット情報が流れていることもあるので、情報は情報として、実際に山に行って山を見て、柔軟に対応することが大切なのです。

タカ長が経験しているような、このような戸惑いはそのことを教えているのではないでしょうか?