タカ長のタカの渡り観察

タカが好き、山が好き、花が好き、心はいつも旅もよう。日々移ろいゆく心もようを綴るナチュラリストのつぶやきです。

シマアオジ

2017年03月02日 | バードウォッチング
今でもタカ長は野鳥の会の会員です。しかし、それらしい活動はほとんどしていませんから、間違いなく「不良会員」だといえます。

不良会員でも会員は会員ですから「野鳥誌」は届きます。その野鳥誌、今月はシマアオジを特集していました。

    

シマアオジと言えば草原の夏鳥というイメージです。

かつては、北海道では普通に見られた鳥ですが、1990年代にはいってから減少を始めたようです。

1974年~1978年での探鳥会では52地点で確認されましたが、1997年~2002年の探鳥会では15地点で確認されただけです。

その後も減少を続け、今ではサロベツ原野でしか見ることが出来ないとか?

タカ長が持っている探鳥地案内のガイドブックによると各地でシマアオジが見られることになっていますが、、

今ではその情報は完全に古い情報で、実態を反映していないということです。

    

タカ長もサロベツ原野に行ったことがありますが、ここでは幸か不幸か木道に近いところで繁殖しているようです。あの広大な原野のあちらこちらで繁殖しているわけではないのです。

2016年の繁殖数は5つがい以下と推定されており、国内で最も絶滅に近い鳥だと考えられています。(サロベツ・エコ・ネットワーク 長谷部 真)

このように減少しているのはいろいろな原因があるようですが、サロベツ湿原センターでも啓発活動をされています。

タカ長が行った時も撮影するときも木道に長時間滞在しないように指導されていました。

    

それに従ってこのような写真を撮ってすぐにその場を離れましたが、、、

大砲組は長時間ねばっているようでした。

そのシマアオジの渡りルートも詳しくは分かっていないようですが、、、、

    

タカ長は韓国の離島、黄海に浮かぶ於青島(オチョンド)で何羽も見ました。外煙島(ウエヨンド)でも見ています。

いずれも5月初め、渡り途中なので島に下りた時はエサ採りに忙しくて、鳥との距離はちかくなります。

    

疲れていて、背中をさすっても逃げないだろう、と思われるような個体を見たこともあります。

離島で探鳥される人はご存知のことですが、チョッと天気が悪くなると多くの鳥がバタバタ下りてきて、いわゆる珍重もスズメなみに見ることがあります。タカ長の経験で一番多かったのがコホオアカです。掃いて捨てるほどのコホオアカのそばを歩いても1羽も飛び立ちませんでした。

このようなことに遭遇すると、小鳥が海を渡るのは大変なことなんだと実感できます。

    

しかし、携帯で撮っても大きく撮れそうな珍鳥がいても、本気で撮る気にはなれませんでした。

野鳥たちは大自然の中にいてこそ野鳥です。へとへとに疲れていて、飛び立つこともままならないのはタカ長たちが追い求めているような鳥ではないような気がしたものです。

    

広大な草原で涼やかなさえずりをきかせてくれてこそシマアオジです。

そのシマアオジが最悪の場合は今年中に消滅する可能性がある、と聞かされては心穏やかではありません。

あのさえずりが聞かれなくなるとしたら、、、、、、

というようなことは考えたくないのですが、それが現実みたいですね。







ギンザンマシコ

2016年08月20日 | バードウォッチング
エゾモモンガさんの記事を拝見して、2013年の北海道旅行を思い出しました。

これだけ暑い日が続くと、何かにつけて北の大地を思い出します。

気持ち的にはもう一度行きたいのですが、、、、実際に行くとなると気力、体力、金力などなどの条件がそろわないと出来ないので、、、

今のところは未定ですね。それに、、、他にもやりたいことが色々あるので、、、、、、、。

    

その時の私たちは旭岳の姿見でこのギンザンマシコを見ることが出来ました。

ギンザンマシコが出る場所は聞いていたのですが、、、、

鳥をやった人は誰でも経験されていることですが、情報のある場所に行って簡単に見ることが出来ないのが鳥、珍鳥なのです。

しかし、その時は運が良かったのでしょう、長時間待つことなく姿を見せてくれました。

    

目の前のハイマツの海に突然姿を見せたのを見逃さなかったのですが、、、

タカカノがなかなかゲットしてくれなくて、、、、、あそこ、、、、あそこ、、、、、といっても、、、、

一面青いハイマツの海の中ですから、、、、タカカノに見せるために気を使い、、、

なかなかゲットしてくれないので、そのことで焦りました。

    

しかし、、、、ギンザンマシコも長時間姿を見せ続けてくれ、、、、

タカカノもゲット出来て、、、、二人で楽しむことが出来ました。やれやれ、、、、、です。

    

エゾモモンガさんから頂いたコメントによると、今わかっているのは北海道で三か所だけとか、、、、

別の日に黒岳を歩いたとき、、、お鉢平展望台で休んでいたら、、、そのあとやって来た登山者から、、、、

その先でギンザンマシコを見ましたよ、、、、という親切な情報を頂いたのですが、、、

タカ長たちが教えられた場所に行って、、、しばらく、、、、ゆっくりとハイマツの海を探したのですが、、、、

見つけることが出来た鳥はこの、、、、、

         

ノゴマだけでした。

黒岳の雲ノ平ではギンザンマシコを見ることが出来ると聞いたことがりますし、、、

事実、先日の、、、、soraさんの記事にも、ギンザンマシコを見たことが記録されています。

そのように、、、ギンザンマシコを見ることが出来るのは姿見だけではないようですが、、、

あの広い北海道で三か所だけとは、、、、、、やはり見ることが難しい鳥なのですね。

    

この写真はノートリですが、、、、

その時はメスも見ることが出来ました。

オスとメスを同時に見ることなんて、、、、超ラッキーだったのですね。

そのことはタカ長たちも多少は認識していて、、、、

旭岳のネイチャーセンターに下りた時、レンジャーの人に、チョッと得意顔で報告したものです。

そのレンジャーの話では、、、、運のない人は何日通っても見ることが出来ない、、、、ということでした。

その日タカ長たちはついていたのですね。それとも、、、、平素の行いが良いことへのご褒美???


前衛写真???

2016年04月26日 | バードウォッチング
今回の角島行き、雨に邪魔されることなく観察地に行けましたが、、、

曇り状態の時間が長くて、クリアに晴れたのは短時間だったようです。

そのためかどうか、写真的には昨年より成績が悪かったようです。

現れるハイタカの数はこの時期としては多くて、その意味では満足でした。

高くて遠いものは少なくて、どちらかと言えば近くを飛ぶ個体が多くて、、、、

なかには、昨年のように「近くて速い」個体も多くいました。その写真ですが、、、、、

    

これはノートリ写真ですが、近くて速くて、カメラの機能もタカ長のウデもついてゆけませんでした。

普通ならこのような写真は「削除」ですが、それを堂々と紹介する言い訳を思いつきました。

書道には楷書、行書、草書とあり、それらがこの世に堂々と生きていますが、、、、

そのたとえでいえば、これは「写真の草書」というわけです。

    

このハイタカも同じように「草書」というわけです。

目の前をあっという間に飛び去るのでカメラがついてゆきません。

    

このミサゴの写真は、もちろん「楷書」ねらいで撮ったのですが、、、、

よくみると、チョッとピントがあまいので「行書」ではないかと思っています。

ミサゴを撮るチャンスは何度もあったのですが、この程度のものしか撮れないのはウデが悪いのですね。

本当は、、、、、。

    

そのような屁理屈をならべたら、それなら「楷書」を見せてくれと言われそうですが、、、、、

この程度のものしか撮れませんでした。

楷書が書けない者が行書や草書が書けるわけがない、、、、、というようなことを聞いたような気がしますが、、、

タカ長の楷書はこの程度ですから、従ってあの程度の写真しか撮れないのです。

というような言い訳をならべましたが、本当はタカ長も「楷書」ばかり撮りたいのです。

だってこのような「前衛写真」が世の中に受け入れられることは無いでしょうから、、、、、。


シベリアアオジ

2016年04月25日 | バードウォッチング
今回の角島行き、雨の中を移動しましたが、、、、、

現地に着いたころには雨もあがり、その後は晴れたり曇ったりの日々でした。

そのためタカの渡り観察が雨に邪魔されることはありませんでした。また、移動日の雨も幸いしたようです。

    

それと言うのはこの鳥に遭えたから、、、、というわけです。シベリアアオジのオスです。

タカの渡り観察が終わったあと、4月22日午後に出遭いました。

   

この鳥を見て一発で分かった、、、、、と言いたいのですが、、、、

最近は真面目に鳥を見ていないのですぐには分からず、同じように鳥撮りしていた二人連れの人に教えられたのです。

   

このシベリアアオジは図鑑を見ても多くは説明されていません。

たとえば「日本の野鳥590(平凡社)」には「春秋の渡り期には日本海側や九州以西を亜種シベリアアオジが通過する。」と書かれている程度で、、、、

ネットを見ていると「ホオジロ科のアオジの亜種。ロシアのアムール地方や中国東北部などで繁殖。越冬地は中国南部など。渡り途中に日本海の離島などに立ち寄るが、数は少ない。日本のアオジは留鳥または漂鳥。全長16センチ。」というようなものがありました。

いずれにしても渡り鳥であり、珍鳥であるといえそうです。

このような鳥に出遭えたのは移動日の雨が影響しているのでは、、、、、と思われます。

   

その後4月23日と24日にもその現場に行って見ましたがもぬけのからでした。

ということは21日の雨から避難するために角島に下りて、22日の夜には飛びたったものと思われます。

タカ長たちが出遭ったときはよほど空腹だったのかえさ採りに夢中で、かなり近づいても逃げる気配がなくて、、、、、

タカ長たちのほうが、お食事の邪魔にならないかと気を使ったほどです。

   

タカ長がいうまでもないことですが、この時期、、、、渡りの時期には何が出てもおかしくありません。

その「何か」に出会えるか否かはまったくの偶然で、、、、特にタカ長のように野鳥情報で動いていないものには、、、

本当に、本当に、、、、まったくの偶然なのです。

その日は他にも気になる色の鳥が茂みに入るのを一瞬見たり、、、

あまり聞きおぼえのない声を聞いたり、、、、

島でのバードウォッチングの楽しさの一端を感じることが出来ました。

そのような鳥を、、、、それも複数見ることが出来ただけでも角島に行った価値があったといえそうです。

    

それにしてもこのシベリアアオジ、このような虫を何匹も食べていました。

それに、タカ長には見えない何かの実などを食べているのでしょうが、本当に食事に夢中でした。

写真的には枝先に出てくれて、バックがスッキリとしたものを撮りたかったのですが、、、、、

そのような贅沢をいってはいけませんね。目の前に現れてくれただけでラッキーなのですから、、、、、。


角島から帰宅しました

2016年04月24日 | バードウォッチング
   

角島から帰宅しました。

片道200kmくらいのドライブですから疲れないはずですが、、、、、

でも、何となく疲れているのは睡眠不足が原因だと思われます。

角島での生活は、朝の5時に宿を出るところから始まりますから、どうしても寝不足になります。

そのために疲れが出るのでしょうが、、、、、

角島での生活は雨に邪魔されることもなく、とにかく3日間観察地に通うことが出来たのですから満足しています。

    

写真的には悪かったのですが、、、、、、

たとえばこのトビの写真のように、広島では撮る機会がほとんどない海をバックにした鳥を撮ることができますから、、、、

写真の出来不出来とは別に、タカ長にとってはよい経験になるのです。

一年に一回くらいは角島に通いたいですが、、、、

それもいつまで出来るかは???です。

とりあえず今年は元気に行って、事故もなく帰ってきました。

それだけで良いですね。


有明湾から~3

2016年03月17日 | バードウォッチング
有明湾に限ったことではありませんが、自分が日常的に行く探鳥地以外の場では、現場に着いたらまずバードウォッチャーを探すのが得策だと言えます。

総じてバードウオッチャーは親切ですし、その人からいろいろな情報を聞きながら鳥を見るのが効率的で、また、いろいろなことを教えられる事が多いからです。

    

今回はまずこのバードウオッチャー氏をゲットして、タカカノはいろいろなことを聞きながら探鳥していました。

彼は福岡から度々こちらに来ているベテランで、今回はいい人に遭遇したと言えますね。バードウオッチャーを探すといっても誰でも良いわけではありません。といっても面接試験をするわけでもないので、やはり偶然が大きくかかわるようですね。

タカ長はそのそばでときどき彼に話しかけながら、写真を撮ることに集中していました。

さて、今日の話題はクロツラヘラサギのことです。といってもたいした内容はありません。

    

沖のほうに白く見えるのがそのクロツラヘラサギですが、、、、

    

このクロツラヘラサギはほとんどの時間沖のほうにいて、なかなか近くには来てくれませんでした。

その上ほとんどの時間眠ったような状態で、写真的にはお手上げでした。しかし、この日、3月12日は満潮になってくると近くのくいの上に止まってくれてド・アップの写真を撮ることができました。

    

写真的な意味は何もない、とにかく近づけるだけ近づいて撮っただけです。

タカ長の前には長靴を履いて水の中で写真を撮っているカメラマンもいましたが、クロツラヘラサギはそのようなことを気にしているようには見えませんでした。案外人なれしているのでしょうか?

    

実はクロツラヘラサギの群れの中に1羽だけヘラサギがいて、タカ長もそれを双眼鏡でシッカリと確認したのですが、、、

近くに来てくれなかったので写真にはうまく撮れていませんでした。



これは例のバードウオッチャー氏と話しているとき、彼が見つけてくれた「飛んでいるクロツラヘラサギ」です。

タカ長のウデではたったの1枚しか撮ることができなかったのですが、偶然の産物でしょうか、何とかそれらしく撮れていました。

ピントはイマイチですが、タカ長としては上出来の写真です。

タカ長としてはこの写真が紹介したくて今日の話題を選んだようなものですが、、、、いかがですか?