タカ長のタカの渡り観察

タカが好き、山が好き、花が好き、心はいつも旅もよう。日々移ろいゆく心もようを綴るナチュラリストのつぶやきです。

今日の観察~5月31日

2008年05月31日 | タカの渡り観察
過ぎ去れば アッと言う間の 渡りかな

 3月1日からはじめた渡り観察も今日で終了です。寒い季節のノスリからハチクマまで、特にハチクマの渡りは一日千秋の思いで待っていました。しかし、今日の日を迎えるとアッと言う間に過ぎた気がします。

 この間多くの人に助けていただいて観察を続けました。この観察地も連続調査を続けていく間に多くの人に知られてきたのか、来訪者は増え続けています。今シーズは昨年同期のほぼ20%の増加ですが、増加した20%の人の多くは能力的にも優れた人たちで、多くの場面で助けられています。
 この場を借りて深く感謝いたします。

友ありて ハチクマありて われうれし

 と言うのがタカ長の偽らざる気持ちですが、この気持ちはここを訪れる皆が共有しているものと思われます。来シーズンも何よりも先ずタカの渡りを楽しむことを念頭に多くの人たちと観察するつもりです。
 今シーズンのご協力に感謝するとともに来シーズンの観察もよろしくお願い致します。

 秋の渡りは9月1日から観察開始予定です。残暑厳しいなかでの観察になりますが、出来るだけお出かけください。タカ談義で暑さを吹き飛ばしながら観察しましょう。

5月31日   晴

  観察者   トビ吉 御大 カンヌシ スワロ 二位の方 タカ長 他
  観察時間  8:00-16:30

    ハチクマ      5

  何故かしら最終日に昨年と同じ5羽の渡りを観察しました。これだけで満足な一日ですが、現場に来た人には+αの楽しみもありました。あまり多く出ると止めるに止められなくなるので、この程度が丁度良いのでしょう。

  来シーズンはどのようなドラマが待っているのでしょうか?それを楽しみに暑い夏を乗り切るようにしましょう。

  

今日の渡り~5月29日

2008年05月29日 | タカの渡り観察
A山や 兵ものどもが 夢のあと

 今日の観察地、終日曇でしたが空気はクリアで、A山を山抜けに飛ぶ小鳥類も見えるほどです。このような空気の中をハチクマが飛んでくれたらタカ斑もバッチリと見えて美しいのでしょうが、、、、、
 A山の向こうから次々と流れてきたハチクマがウソのようです。まさしく「兵どもが夢のあと」の気分です。

 このところのこのブログ、5・7・5(冗談にも俳句とは言いません)づいていて、観察中でも5・7・5で話し合うこともしばしばです。 しかし、、、、、、、

タカ去りて 雑句をつくる 気力なし

 の状態になってしました。ホークウォッチャーにはタカを見ることが一番の精力剤になるようです。

タカ去りて 疲れの残る 観察地

 でもあと二日がんばるつもりです。

5月29日    曇

 観察者   トビ吉 タカ長 キョージュ カメ吉 御大
 観察時間   8:30-16:00

   ハチクマ       1

 他に渡りをしないハチクマが2回、サシバが1回でただけです。
 それにしては観察者が多いですね。タカ長としては有難いことです。

   

今日の渡り~5月28日

2008年05月28日 | タカの渡り観察
トビ吉も 弱音はいてる 終晩期

 いよいよ最後になりました。もう在庫はないのでしょうか?さすがのトビ吉おじさんも弱音を吐くようになりました。

山もよし 谷もまたよし 渡りかな

 まあ、色々あるのが渡りですからじたばたしないようにしましょう。

 本当のところは、タカ長はほとんどの時間裏山で鳥を見ていました。
 オオルリの♂ ♀ を各2羽、キビタキの♂も2羽バッチリ見ることが出来ました。オオルリもキビタキもほとんど目線の高さですから色もよく見えました。
 タカ長の裏山には小鳥類も多いのです。

 今日はサボり組のタカ長のほうが釣果、いや鳥果があったようです。

5月28日   曇一時雨

  観察者   トビ吉 タカ長
  観察時間   8:30-15:00

    タカの渡りを認めず

  あれほど度々姿を見せていた居つきのサシバもまったく姿を見せなくなりました。繁殖中なのでしょうか?

  観察地にも来るものが来た感じです。ローソクのように消える前のひと燃えが欲しいのですが、、、、、


今日の観察~5月27日

2008年05月27日 | タカの渡り観察
山もあり 谷もまたあり 渡りかな

 今日は午後から出てくれました。昨日はゼロ、今朝はサッパリ、、、、、山もあり、谷もあるのが渡りです。
 このところ少々悟りを開いた(?)タカ長とトビ吉おじさん、ゆったりとした気持ちで渡りを楽しんでいます。

山もよし 谷もまたよし 渡りかな

 本当は山ばかり続くのが良い、と言うのはトビ吉おじさん。少々お疲れ気味のタカ長は、暇なときは昼寝が出来るので谷も良いのです。(こんなことを言ってよいのでしょうか?)

 そんなことをしていたら記録が取れないではないですか。ドンマイ・ドンマイ。

サイコロを 振って決めたる 記録かな

 いや、いやいくら何でもそのようなことはありませんよ。ここの記録はマジメな記録ですよ。ゆめゆめ疑いなきように、、、、、ジョークですから。

日本一 疲れた男の 独り言

今春日本一たくさんハチクマを見て疲れたタカ長のジョークです。

5月27日  晴

  観察者    トビ吉 タカ長 他1名
  観察時間   8:30-16:00

    ハチクマ        17
    ハイタカSP  東向き 2

  ゼロの日が二日も続けば「終了宣言」としたかったのですが、午後の出方を見ればまだまだ出そうな雰囲気があります。
  といっても明日が分からないのが渡りですが、、、、


今日の観察~5月26日

2008年05月26日 | タカの渡り観察
山路行く ササユリの香 そよとして

 ハチクマのハイシーズンは終わりました。観察地にドカッと座って足腰の弱ったタカ長は観察前に裏山の散歩です。

 その裏山の入り口にササユリが2本咲いていました。そばを通るだけで香りを感じることが出来ます。家の中に飾ると香りが強すぎるササユリですが、アウトドアーで見るササユリは香りも鼻につかなくて良いようです。

 それにしても最近はササユリも少なくなりました。寂しいですね。

5月26日   晴

  観察者    トビ吉 タカ長
  観察時間   8:30-16:00

    タカの渡りを認めず

  ついにゼロになりました。もう少しは期待したのですが、、、、

  居つきのハチクマが3回、サシバが1回、それとミサゴが頭のすぐ上を1回飛んだだけです。朝は良いことのあったタカ長ですが、良いことは一日続かないのですね。

  これから9月までの暑くて苦しい100日が始まるのでしょうか?考えただけでも暑くなります。その間タカ長は裏山を歩いて体力増強を図ることにします。

今日の観察~5月25日

2008年05月25日 | タカの渡り観察
来た来た 「キ」の字が やって来た

 未明からの雨が上がったとは言え今朝の観察地は深い霧。その時間にトビ吉おじさんから電話が入りました。
 「観察に来たけど霧で何も見えないので観察地の周りを歩いている、、、、」
 さすが「キ」の字。正常なタカ長は家で別の用事をしていると言うのに、、、、

 その電話に誘われるようにタカ長も予定より早く観察地に出かけました。霧は晴れかかっていましたが、時には霧雨みたいなものが降ってくる状態です。これでは観察への意欲もわきません。

 そのうち少し明るくなってきたので観察準備を始めました。そのすぐあとにカメ吉おじさんが、そしてそれとほぼ同時にカンヌシが、、、、、、
 気がついてみれば観察地には8名が集まっていました。皆さんいずれもアタマに「キ」の字がついているようですね。

5月25日   曇のち晴

 観察者   トビ吉 タカ長 カメ吉 カンヌシ スワロ 二位の方 他 2名
 観察時間   9:00-17:00

   ハチクマ      10
   ミサゴ        1

 今日がんばったのは二位の方だけ、10羽のうち7羽に貢献してくれました。他の男どもは駄弁っているばかりした。

 トビ吉とタカ長は明日からのラストスパートに向けて鋭気を養っているのだから許せるとして、、、、、、、

 とか何とか言っているうちにラストサンデーは終わりました。サンデーウォッチャーの方とは9月までお別れになるようです。

天杉山を歩く

2008年05月24日 | 山歩きから
緑の風に吹かれて、、、、、

 5月23日、タカの観察はトビ吉おじさんらに任せてたタカ長は山歩きをしました。登ったのは島根県匹見町(現在は益田市)の天杉山。西中国山地の真っ只中、ブナをはじめとした広葉樹の森歩きです。



 ご覧のように緑の山が続いている山です。実際に歩くのはこの山の左のほうですが、どこを見ても緑の山です。



 山道からの展望もほとんどありません。天杉山の頂上からの展望もほとんどありません。ただひたすら緑の中を歩くだけです。



 ピークハント型の登山には向きませんが、森を歩きたい人には最高のコースです。奥匹見峡の駐車場から尾根に登りまでは山が切り開かれていてうれしくありませんが、尾根に立てば快適な道が頂上まで通じています。ただひたすら森の中の道を歩くだけです。

 遠くでアカショウビンの声も聞こえました。キビタキの姿も見ました。近くでコルリの声を何度も聞いたのですが姿を確認することが出来ませんでした。

 ソウシチョウの姿も確認しました。野田の原の近くでは相当数のソウシチョウが鳴いていました。
 森の中を鳥を見ながら歩くのは快適でした。

 でも本当は疲れました。タカの渡り観察に明け暮れていてトレーニング不足の体には10kmの山道歩きはこたえました。今回は天杉山の頂上にこだわりましたが、本当はのんびりと森を歩いて、適当なところから引き返してくる、そのような歩き方が似合う山です。

今日の観察~5月22日

2008年05月22日 | タカの渡り観察
薫風が タカを乗せずに 吹いてくる

 今日の観察地、朝から南よりの風が吹いていました。ハチクマにとっては斜め後ろからの風で、渡りには好都合な風です。事実この風に乗って一気に流れていくハチクマを観察しました。おそらく時速40km以上出ていたはずです。見つけたのはタカ長ですが、いくら説明してもトビ吉おじさんは双眼鏡で捕まえることができませんでした。あまりにも速かったのです。

 朝はまったく出ませんでした。さわやかな風だけです。出ても出なくてもこの風さえあれば幸せなタカ長です。

5月22日   晴のち曇

   観察者    トビ吉 タカ長
   観察時間   8:30-17:00

     ハチクマ      9
     サシバ       1

  昨日と違って今日は出ませんでした。20日の朝、近くの団地で短時間に100羽程度のハチクマが渡っていった、と言う情報も入りました。この辺りが最後の小さな山だったのでしょうか?

  これからは下がる一方(?)と書いたら週末の観察地が寂しくなるでしょうか?過去の記録から見ればまだまだ出るはずですが、今年は全体的に前倒しになっているようなのが気になりますが、、、、、、

今日の観察~5月21日

2008年05月21日 | タカの渡り観察
ハチクマが小鳥を食べる?

 今朝の観察中のことです。1羽のハチクマが渡りコースに乗って流れてきました。春の観察としては近い距離、順光です。

 よく見ると何か持っています。渡りではないのか? と見ていると、そのハチクマは首を曲げ、足を伸ばして持っているものをつつくような、いままで見たことのない飛び方をします。翼を一杯に伸ばし尾羽を広げ体を反転したり、、、、とにかくおかしな飛び方をしながら東方向へ移動していきました。

 渡りを観察する必要があるのでタカ長はここで目を切ったのですが、トビ吉おじさんは執拗に追い続けていました。するとそのハチクマは持っているものを一瞬手放し、もう一度取ったそうです。
 「あんなものを上から落とされたら困るなぁ」と話をしたすぐあとのことです、
そのハチクマが持っていたものを手放しました。今度はハチクマはそれを追わない、と思った瞬間その落下物は突然水平方向に飛んでいったのです。

 天気は晴、ほとんど無風ですから風に飛ばされたわけではありません。横に飛んでいったと言うことは小鳥以外には考えられないのです。大きさはカケスくらい、シジュウカラみたいに小さいものではありませんでした。

 「たら」と言っても仕方ないのですが、そのときカメ吉おじさんがいたら順光で写真が撮れたはずです。早い動きではなかったので「止まりのカメ吉」おじさんでも対応できたはずです。残念、残念。本当に残念。

肝心なときにはいないカメ吉、ドジのカメ吉、遅れのカメ吉、、、、トビ吉おじさんと我が観察地の名物男、カメ吉おじさんの悪口(?)を言って残念がりました。

 カメ吉おじさん、何でいなかったの?

 冗談はさておき、あれは小鳥だったようです。どのようにして小鳥を取ったのかは不明ですが、ドジな幼鳥でも取ったのでしょう。しかし、ハチクマは小鳥を取って食べる専門家ではありません。取るにはとったが調理法(?)が分からなくて悪戦苦闘、一度は手放して持ちかえたが結局食べることが出来なくて放してしまった、と言うことではないかとトビ吉おじさんとハチクマの一連の行動を総括しました。

 5月21日  晴

  観察者   タカ長 トビ吉 二位の方 他 1名
  観察時間  8:00-17:00

    ハチクマ       72
    サシバ         1
    ツミ     東向き  3
    ハイタカSP 東向き  1

  今日は大きな群れは出ませんでしたが、複数羽でたのが多かったのでこの時期としては数字が伸びました。

今日の観察~5月19日

2008年05月19日 | タカの渡り観察
秋までの 暫しの別れ タカ長さん  (ハチクマより)

 このブログのファンの鳥友から一句いただきました。暫しの別れ、だそうですがタカ長とトビ吉おじさんは未練がましく、今週中は通い続けます。タカ長は正常ですが、トビ吉おじさんは完全なタカ中毒ですから今月一杯、ひょっとしたら6月に入っても観察地をうろつくかも分かりません。だって観察地では居つきのハチクマやサシバの姿を見ることが出来ますから、、、、、

5月19日   曇りのち雨

 観察者  トビ吉 タカ長 キョージュ
 観察時間  8:00-12:00

   ハチクマ      5

 観察地の三バカが揃いました。今日は渡らないと思っていても雨の降らない空を見ていると、ドンドン渡っているような気がして落ち着かない。それを我慢して家にいると精神衛生上良くないので観察に出かける。これがバカの生態です。

 朝の弱雨もようの中を渡っていきました。雨の日は渡らない、天気の悪い日は渡らない、と言うのは観察する人間の思い込みに過ぎません。ある条件が揃えば雨の中でも霧の中でもハチクマは渡ります。タカ長は私たち人間でも気味悪いような真っ黒な雲に向かって飛び込んでいく大きな群れを見たこともあります。

 渡りをする「ある条件」が私たちには分からないのですが、人間の狭い目線でその条件を想像しても正解は得られないでしょう。私たちは日本でハチクマを見ていますが、そのハチクマは常夏の国から、まだ寒さの残る中国大陸、韓半島を経由して日本に帰っているのです。日本で私たちが体験する条件だけを思い浮かべただけでは正解にたどり着けないのではないのでしょうか?

 今シーズンも正解が見つからないまま終わりそうです。タカの渡りは分からないから面白いのです。