タカ長のタカの渡り観察

タカが好き、山が好き、花が好き、心はいつも旅もよう。日々移ろいゆく心もようを綴るナチュラリストのつぶやきです。

休業のご案内

2008年11月28日 | バードウォッチング
12月4日まで休業させていただきます

 渡り観察はとっくに休業中ですが、このブログも明日から佐賀県に所用と探鳥をかねてゆきます。そのためにこの間ブログの更新は出来ません。



 佐賀県ではこのような夕日を見たいのですが、、、波戸岬あたりで見えないかなぁ、、、、、。鳥はこれほどいなくても良いのですが、、、、、。


     カラシラサギ     写真: キム・ソンヒョン

 帰りに今津で探鳥するつもりです。短時間の探鳥になるでしょうが、この鳥が見えないかなぁ、、、、、、、、、。
 
 そのようなわけでしばらくブログの更新が止まります。でも、タカ長ブログを忘れないようにお願いします。


紅葉の山歩き

2008年11月26日 | タカの渡り観察
疲れを取るための山歩きです

 と書くと余裕一杯のらくらく登山のようですが、本当はそれほどのものではありません。この何日間か気疲れすることも多かったので、その気分転換のための山歩きになったことは確かですが、、、、、。

 行き先は安芸の宮島、弥山です。紅葉の名所と言われている紅葉谷から大聖院まではゆっくりと紅葉見物、それから先は登山モードに切り替えて歩きました。





 このように鮮やかな紅葉が青空の下で輝いていました。今年最後の紅葉登山としては最高ですね。



 紅葉の写真のあとにこれを載せたのには意味があります。この木はタカノツメと言うそうです。誰かに教えられなければ私にはまったく理解できない木です。タカ長としてはタカと名がつくものは覚えないといけないと仲間が言っていましたが、無理なことは言わないでもらいたいですね。この木が何故タカノツメというのか分かりませんが、私にはこれといった特徴の無い木にしか見えませんでした。

 

 近くにコゲラが飛んできてくれました。何とかそれらしく撮れましたが、鑑賞に堪えるものではありません。



 弥山への登りは大聖院コースを利用しました。平成14年9月の豪雨で山が崩れて登山道も流されていました。そのコースが歩けるようになったので登ってみましたが、階段ばかりの道なので好き好んで利用するコースではないようです。

 タカ長は落ち葉の道が好きです。

情報交換会は終わりました

2008年11月25日 | タカの渡り観察
日本の時間は早いですね、、、、

 情報交換会は無事終わりました。多くの人に喜んで頂けた(?)ようでタカ長の気分もルンルンです。



 韓国から来ていただいたキム・ソンヒョン研究員は二つ、ピン・ギチャン研究員は一つのプレゼンテーションを行ってくれました。考えてみれば当日の写真はほとんど撮っていませんでした。これは少ない一枚、最後の挨拶をしているキム・ソンヒョン研究員です。

 情報交換会のあと角島に行き、韓国に向けてハイタカが飛び立って行く現場を見てもらいました。そのあと牧崎に行ってタカ長は鳥ではなくダルマギクを見ていました。





 このダルマギクはこの時期の牧崎の風物詩なのかも分かりません。その時間ソンヒョン研究員は一生懸命トビの写真を撮っていました。

 

 ダッダッダッとシャッターを押すたびに機関銃のような音がする連写、連写、、、、。あっと言う間にトビの写真を600枚くらい撮ったそうです。

 羽も傷ついていないきれいなトビでしたが、600枚も写真に撮られたトビはこの角島では初めてではないでしょうか。

ソンヒョン研究員がしみじみ言っていました。
「日本の時計は早いですね。これで4回日本に来ましたがいつも日本の時計ははやいです」

 今回は3泊4日の滞在ですからいつもよりいっそう時計の動きが早く感じられたのでしょう。お目当てのクマタカを見ることが出来なかったのでなおさらだったはずです。次回は是非クマタカをゲットしてもらいたいものです。


ともあれ韓国からのお客さんも無事帰国され、タカ長たちもそれなりに忙しい日常生活に戻っていきます。

韓国からのお客様

2008年11月22日 | タカの渡り観察
クマタカを探しに行きましたが、、、、、

 タカの渡り情報交換会へ出席していただくためにお呼びした韓国からの若い研究者が無事に到着されました。

 今日のタカ長、朝5時に出発して下関でキム・ソンヒョン、ピン・ギチャン両研究員を出迎え、その足できらら浜自然公園に行きました。両名は日本のこの種の施設の展示方法とか、ボランティアガイドによる一般への啓蒙活動のノウハウに関心があるのです。



 きらら浜自然公園について早々に彼らは勉強していましたが、そこのHレンジャー氏からクマタカの情報を頂いて早々にその現場に向かいました。前にお話したように韓国ではクマタカはド珍鳥、いままでに3例しか記録が無いのです。しかもその3例のうち2例は半世紀以上も前、タカ長が生まれる前の記録なのです。

 そのため何はさておいても教えられた現場に行ったのですが、、、、このような日に限ってクマタカは現れませんでした。



 教えられた現場について、、、



 教えられたほうの山を中心にタカを探したのですが、、、、、、タカの影は全然見ることが出来ませんでした。

 タカを見に行って空振りと言うのは慣れた人ばかりでしたから、まぁきは楽なのですが、しかし、クマタカを見せてあげたかったです。

クマタカは次回のお楽しみ、と言うことで現場を後にしました。


赤く色づいた荒谷林道

2008年11月21日 | タカの渡り観察
荒谷林道は色づきましたが赤い鳥は、、、、、

 情報交換会の準備に追われているタカ長、昨日は友だちと気分転換の昼食を採るため豪華な(?)イタメシ屋に行きました。



 こんな照明のある店で出されたご馳走を写真に撮ろうとしたら電池切れ。予備の電池を持っていなかったので私たちの食べたご馳走の紹介はできません。

 代わって今日、裏山から荒谷林道を歩いて赤や青い鳥を探そうとしたのですが、、、、。



 タカ長観察地の北、C山の北を歩いているときは天気が良かったのですが、荒谷林道に下りるころから雨になってしまいました。



 林道沿いの山も色づいています。谷底を見ても何が出てもおかしくない環境に見えるのですが、雨が降ってくると姿を見ることの出来る鳥は極端に少なくなりますね。(当たり前のことですが、、、、)





 休憩しながら鳥を探すつもりでいた砂防ダムの前にはホオジロなどがたくさん草むらの中にいました。が、なかなか姿を見ることが出来ないのです。チラッと双眼鏡の視界に入った鳥の中にはクロジの姿も見えたのですが、満足するほどゆっくり見ることが出来ませんでした。一番降ってほしくないその時間帯に一番多くの雨が降っていました。残念。残念。

 今日確認した冬鳥は、、、
        ミヤマホオジロ シロハラ ジョウビタキ アオジ クロジ
             くらいです。この天気では仕方ないのでしょうか?

明日からタカ長は情報交換会のため忙しくなります。そのため4~5日ブログの更新が出来ないはずです。

 この間のことは後日まとめて紹介させて頂くつもりです。


タカの渡り情報交換会の準備

2008年11月20日 | タカの渡り観察
情報交換会の準備に追われています

 このところのタカ長は23日に迫った「タカの渡り情報交換会」の準備に追われています。先日までは観察のためにタカ長観察地に日参していましたから、ほとんど一夜漬けの状態で準備しているわけです。



 当日は韓国からキム・ソンヒョン研究員とピン・ギチャン研究員が参加してくれます。そのためキム研究員と最後の調整もあるのですが、彼も忙しくて準備は一夜漬けの状態でがんばっています。双方が一夜漬けの状態ですからメールだけでは用事が終わらなくて、何度も国際電話をかけることになっています。

 そのようにして出来た、当日配布する資料の表紙です。内容は???ヒミツ。



 その資料のプリントをタカ長の古いプリンターで行っています。枚数はすでに600枚を超えました。そのほとんどがいままでほとんど行ったことのない両面印刷なのです。
 プリンターが音をあげないか、ひやひやしながらプリンターを操作しています。

 それにしてもインクの消耗が早いこと。こんなに短期間にたくさんのインクを使うのは初めての経験です。



 タカ長の部屋は寒くて指が冷たいので100円ショップで買ったこのような手袋をしてキーボードを叩いています。なかなか具合が良いようです。

 今回の情報交換会は、お話したようにキム・ソンヒョン研究員が韓国・紅島(ホンド)での渡り調査の結果を発表してくれますし、今秋オチョンドに行って渡り監察をされた香川県の人もその結果を発表されます。ソンヒョン研究員からの資料にも日本のホークウォッチャーとも協力して渡り調査をしたいと書いてくれています。

 今回の情報交換会が日韓共同で渡り調査を始めるきっかけになることを願ってやまないタカ長なのです。

初雪を見た裏山歩き

2008年11月18日 | バードウォッチング
瀬戸内海の光る海

 天気図が冬型になってタカ長の裏山も朝は時雨模様でした。こんなことに負けてはいられない元気印の仲間7名で裏山に登りました。



 紅葉の水苔池のそばを通り、稜線に登り、、、、、、



 落ち葉の道を歩いて山頂の名刹に着きます。



 境内の紅葉もすっかり色づいていました。秋本番、と言いたいのですが今日の天気は冬型、空からは白いものが降ってきました。私たちには今年の初雪です。

 

 展望台から見下ろすと海が光っていました。これはもう間違いなく瀬戸内海の冬景色です。タカが渡っていた空とはまったく違いますね。



 場所を変えて世界遺産の島、宮島を見ました。桟橋から厳島神社にかけての町並みの屋根が光っています。

 「花火大会を見る穴場だ」と仲間が話していました。あの前で上がる花火がどのように見えるのでしょうか?

 いつもとは少し違う道を歩くだけでよその山に登った気分になり、参加者全員とても満足した今日の山歩きでした。



珍鳥クマタカ

2008年11月16日 | タカの渡り観察
所変われば鳥変わり、、、、、、

 昨日もお話しましたが、このところのタカ長は23日~24日の情報交換会の準備に追われています。その情報交換会で韓国のタカの現況と分布について話をしてくれるキム・ソンヒョン研究員は昨日クンガンでトモエガモを見ていました。昨日の電話では10万羽と言うことでしたが、今日の電話ではクンガンでは8万羽で、そのすぐ南にあるセマングンでは20万羽だそうです。日本ではどちらかと言えば珍しい部類にはいるトモエガモですが、行くところに行くといるものですね。



 あつかましくもボケボケの写真を出したのにはわけがあるのです。これはタカ長が10月27日に山歩きの途中撮影したクマタカです。100ミリのレンズですから写真らしい写真は撮れないのでしょうが、それらしい機材があればきれいな写真が撮れそうな距離で帆翔していました。

 キム・ソンヒョン研究員からの資料によるとクマタカは1914年1月、1925年2月、1934年9月の3回記録があるだけであり、その後2000年9月に1羽の観察記録が追加されたと言うことです。前の3例はタカ長が生まれる前の話ですから、韓国ではクマタカが珍鳥中の珍鳥だと言うことが分かりますね。そのため今回の資料でもクマタカの欄には写真は空欄になっています。

 日本では所によってはトビよりもポピュラーなタカですが、国が違うとこのようなことになるのですね。数は少ないとは言ってもクマタカよりはるかに記録の多いのがイヌワシのようです。ソンヒョン研究員も繁殖の可能性について触れながらも、観察者の数が少ないのでこれからの調査の必要性を語っています。

 日本の今の環境は森林に依存しているクマタカやハチクマなどの天下で、草原の狩場を必要とするイヌワシには非常に厳しい状態である、と言うことなのでしょうか?





 この2枚の写真はタカ長が2007年に登った韓国慶尚南道の伽耶山の山頂付近の様子です。韓国の山は標高は低いのですが、ご覧のように山頂部分に岩がある山は非常に多いのです。この姿が一般的だともいえます。

 韓国の草原の状況についての資料は持っていないので何とも言えないのですが、イヌワシが繁殖できそうな山はふんだんにある、といっても間違いなさそうなのです。このようにイヌワシが好みそうな岩場はたくさんあっても、クマタカが好みそうな深い森が少ない国なので、クマタカとイヌワシの観察記録に差が出来ているのでしょうか?

 韓国でのタカの研究が進み、イヌワシの繁殖記録などが出てくることを期待すること大のタカ長なのです。




タカ談義を楽しむことにしています

2008年11月15日 | タカの渡り観察
情報交換会が近づいてきました

 タカ長たちが主催してたか談義の場を設けることにしています。名づけて「情報交換会」。各地で観察されている人たちとタカの渡りの話などを気軽に楽しむことにしているのです。

 この会には韓国からも研究者に来て頂いて、韓国での渡り調査や韓国のタカの現況や分布について発表していただくのです。その打ち合わせのために、このブログ用に写真を頂いているキム・ソンヒョン研究員に電話しました。

 「ヨボセヨ。アンニョンハセヨ」 とタカ長
 「????」  一瞬ことばの出ないキム・ソンヒョン研究員
 「もしもし」
 「あぁ~あぁ」

 タカ長の韓国語に反応しなくて日本語に反応したキム・ソンヒョン研究員。少なくともこの程度の挨拶には自信を持っていたのに、、、、、、。2005年に韓国の安東(アンドン)を訪ねたとき、地元の人に「アンニョンハセヨ」と挨拶したら「ソウルから来られたのですか?」と聞き返され、自分の発音に自信を持ったタカ長でしたが、あれはアンドンの人の社交辞令だったのでしょうか?

 電話したときキム・ソンヒョン研究員は錦河(クンガン)で野鳥の調査中でした。クンガンと言えばトモエガモの群舞で有名なところで、尋ねてみるといま10万羽のトモエガモが来ているそうです。


     トモエガモ     写真: キム・ソンヒョン

 クンガンは韓国三大河川のひとつで、韓国中西部の群山から黄海に流れこんでいます。そのクンガンの河口部に堰が設けられており、その上流が人工湖のようになっています。その人工湖でトモエガモが羽を休めているのです。

 タカ長も2回行ったことがありますが、ウン十万羽と言われるトモエガモの群舞には圧倒されるものがあります。見るところこの写真はそのクンガンで撮られたものではないようですが、竜の舞のように見えるトモエガモの郡舞は野鳥ファン必見のものです。


     トモエガモ     写真: キム・ソンヒョン

 昼間は湖面で羽を休めていることの多いトモエガモですが、何かの事情で飛び立つとこのような群を見ることが出来ます。



 トモエガモは日本でも人気のカモだと思いますが、これだけ数が集まると1羽1羽のカモではなく、群そのものが一つの生き物のように思われます。

 湖面で羽を休めているトモエガモをフィールドスコープで顔の卍模様を確認して「あぁ、トモエガモだ」と当たり前のこと感動したことを思い出します。

西大峰山に登りました

2008年11月14日 | 山歩きから
紅葉の山歩きは最高でしたが、、、、、

 好天に恵まれた今日、タカ長たち山のグループ10名で廿日市市の西大峰山に登りました。麓から見上げる大峰山の紅葉はいまが盛りのようです。



 川上から大峰山まではいつもの道です。いかにも秋らしい落ち葉道でもあります。



 このように大峰山の山頂までは急登もありますが、しっかりとした道が続いていますから不安はありません。



 大峰山山頂から見る朝の三倉岳(中央)と渡り観察でおなじみの上勝成山(左端)です。中央に見えるピークは下勝成山です。

 

 大峰山から西大峰山への道をしばらく行くとブナの巨木があります。名づけて太郎ブナ。

 

 樹齢は何年なのか、この面に不案内なタカ長にはまったく分かりません。解説もされていません。

 この辺りまではチョッと笹も繁ったところもありますが、まぁ問題のない道でした。しかし、これから先は笹が深くなって完全な藪こぎ状態になってしまいました。大事なカメラはザックにしまって撮影禁止の状態になってしまいました。

 西大峰山には三角点とそれを示す小さなプレートが建っているだけ、展望もないので写真的には得ることがありませんでした。ここで紹介するほどの写真は撮っていません。

 と言うことで往路を大峰山まで引き返したのですが、途中チョッとルートをはずれて30分くらい時間ロスをしました。これだけのロスをしたことは最近の山歩きでは覚えがありません。



 向こうに見えているのが西大峰山ですが、そのようなわけで行きは1時間40分、帰りは2時間くらいかかりました。中央に緑に見えているスギの林の向こう側を右側に入りすぎてしまったのです。

 藪こぎを含め今日は色々な体験をしました。少しはメタボ対策になったようです。



 山頂から見下ろしたふもとの川上地区です。紅葉も午後の光の中で見るほうがより美しく見えるようですね。



 麓に下りると渓谷沿いの紅葉が西日を浴びて美しい姿を見せていました。

 タカ長の08年紅葉の山歩き、第4段目も無事に終わりました。

 今日も仲間たちと元気に歩くことが出来て幸せでした。