タカ長のタカの渡り観察

タカが好き、山が好き、花が好き、心はいつも旅もよう。日々移ろいゆく心もようを綴るナチュラリストのつぶやきです。

伯耆大山の想い出~2

2021年02月17日 | 山歩きから
伯耆大山には何度も登っています。

伯耆大山は広島から一番近い、アルペン的な風貌を持った山です。だから、タカ長だけではありませんが、広島の山好きは大山に通うことになるのです。

その頃の記録は手元にありませんが、3月と9月以外は一応大山に登っているはずです。その中で一番の思い出は昨日も紹介した初めての冬山大山です。

    

その頃、この遭難者のルートを下りて亡くなった登山者がいたはずです。その罠に落ちないためリーダーのKは実に慎重に行動していました。

リーダーのKを信頼していたからでしょうか、グレイアウトの状態になっても怖さは感じませんでした。

しかし、無事に生還して、大山寺から雲のかかった山頂を見た時には泣けてきました。生還の喜びと山の怖さを教えられた瞬間でした。

初めての夏山は三鈷峰から山頂、弥山への縦走でした。

三鈷峰で北壁の展望を楽しんでいたら冷たい風が吹いてきて、北壁はあっという間に雲の中に消えました。山の天気は一瞬で変わることを体感しました。

その二つの経験がタカ長の登山の下敷きになっています。

慎重な登山活動をするためには、最初の段階で山からぶん殴られるような経験をするのが良いのかも分かりません。

    
                  画像はネットより借用したものです

甘い言葉で誘われて、運よく天気に恵まれて、良かった良かったで終わってしまうと、その後の登山で隙が出ます。

初めての冬山でこのような尾根を歩いてしまうと、冬山は怖いものだと言われても、もう一つ実感がわかないのではないでしょうか。

体力も能力もないタカ長が、時にはバカなことをしながらも、今日まで事故なく登山が出来ているのは、最初の段階で、伯耆大山からぶん殴られたような経験をしているからかも分かりません。

その意味で、伯耆大山はタカ長の大切な山の先生です。



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