タカ長のタカの渡り観察

タカが好き、山が好き、花が好き、心はいつも旅もよう。日々移ろいゆく心もようを綴るナチュラリストのつぶやきです。

裏山の道普請

2009年01月31日 | 山歩きから
裏山を快適に歩くために、、、、、

 タカ長観察地の裏山は私たちにとっては身近で手軽な自然の中のトレーニング場。色々なコースがあって、結構野鳥も多くて気に入っているのです。

 ところがその入口に笹が茂って、雨が降った時はもちろんですが、晴れれば晴れて朝露にズボンの裾を濡らすことになるのです。そのため毎年のように笹を刈っています。



 今朝はその作業をする日でした。笹を刈る、と言っても機械力をるようするのではありません。家庭用の剪定ばさみで切るのです。効率は良くありませんが距離は短いので気になりません。





 一番茂っているところは人が歩くだけ切ったのではすぐに歩きにくくなるのでバッサリと切るのです。参加者が10名いたのであっと言う間に小さな広場が出来ました。これでしばらくはズボンの裾を濡らすことなく裏山に入って行くことが出来ます。



 笹を刈ったところから見えるこの枯れ木はオオルリのソングポストになるところです。今年は私たちが設置した巣箱で営巣するオオルリが来てくれると嬉しいのですが、、、、。

 今朝はこの枯れ木は強風に吹かれてゆれていました。このあたりの枯れ木はいずれ倒れてしまうことになりそうですが、今年はまだ大丈夫ではないかと思っています。

 まもなく野鳥の春がやって来ます。鳥を求めて裏山においで下さい。


日韓共同調査に向けて

2009年01月29日 | 韓国情報
タカは北からやって来る?

 タカは北からやって来る、と言ったらサシバは南から日本に帰ってくると言って叱られそうですね。ここで言うタカはタカ長観察地のメイン、ハチクマの話です。

 まもなく東南アジアの越冬地を出発するハチクマは、5月になれば韓半島を経由して日本に帰ってきます。そこまでは衛生追跡で確認されていますが、日本に帰ってくるハチクマのすべてが、1羽残らず韓国を経由しているのかどうかはタカ長は断言できません。第2、第3のルートがあるかも分かりませんから、、、、、。

 とは言ってもほとんどのハチクマは韓国から渡って来ているはずですから、春の渡り調査では韓国での調査は欠かせないのです。しかし、韓国にはタカの渡りを見る人が少ないのでこれまでほとんど調査は行われていません。連続調査としてはタカ長とトビ吉おじさんが行った5日間の調査だけ、と言っても間違いない状態です。

 そこで今シーズンこそはいままで以上の調査をしてみたいと、タカ長はキム・ソンヒョン研究員を窓口に韓国の人たちと連絡を取りながら、調査体制を整えているわけです。タカ長としては5月に20日間の連続調査をするつもりでいるのですが、、、、。

 それぞれの調査担当者にはそれぞれの事情がありますから、計画が100%実施されるかどうかは現段階では不透明ですが、今年は小さな一歩でも踏み出して、目に見えるものを残したいと考えています。



 突然タカとはまったく関係のない写真を出しましたが、間違いではありません。ソンヒョン君が送ってくれた最新の写真です。先日の韓国東海岸での調査のときに撮影したものです。4枚アップしますから何の写真かお考え下さい。

 サービスが悪いようですが、本当のところはタカ長も自信を持って識別できないのです。うそを言ってはいけないので、識別は皆様にお任せすることにします。







タカの渡り調査、どなたか韓国までご一緒してくださいませんか?

 ただいま調査員募集中、と言ったところです。




今日の裏山

2009年01月28日 | 山歩きから
光の春に なりにけるかも???

 

 今朝の裏山はこのような快晴。無風とは言いませんがほとんど風もなくて、のんびりと歩くことが出来ました。このような天気ですから当然鳥の出現にも期待して、、、、。



 林道のそばの木も輝いて見えます。光の強さは確実に春に向かっています。このそばの茂みではベニマシコを見ることが出来ました。いつも仲間に遅れをとっているタカ長、今日は誰にも負けないで一番に見つけました。



 ススキを照らす陽の光も春色ですね。



 このヤシャブシではないのですが、近くのヤチャブシにマヒワの群れがいました。光の強さが増したためなのか、順光の中で見るマヒワの胸から腹にかけての黄色がとても鮮やかで、一瞬コウライウグイスが出現したのかとドッキッとしました。帰宅して改めて図鑑を見ても、あれほど鮮やかな黄色には見えません。でも本当にコウライウグイスが頭をよぎるくらい鮮やかな黄色だったのです。



 峠を越えて大杉にはいると北斜面には雪が残っていました。しかし、それはごく一部、ここでもミヤマホオジロやカシラダカなどが飛び回っていました。



 この左のブッシュの中にたくさんいたのですが、私たちが休憩しているあいだに次々とこの画面の奥の方向に飛び去っていったのです。

 そのすぐあと「タカがいる」と仲間の声。あの小鳥たちはタカの出現を早く見つけたのでしょうか?

 そのタカはハイタカ。いやそれともオオタカ?ハイタカ属には間違いないけど、オオタカにしては全体的にスマートに見えるし、、、、、。そろそろタカを見る目の自主トレを始めないといけないようです。

 光の春はタカの識別に悩む季節の到来、と言うことなのでしょうか?

ターシャ・テューダー展

2009年01月27日 | 日々雑感
何もしなければ何も生まれない
                        ターシャ・テューダー

 今日のタカ長はチョッとだけ教養を深める(?)日。朝は「日本伝統工芸展」に行って、染織や陶芸などの伝統工芸に触れ、、、、、、



 午後はこれ。「ターシャ・テューダー展」に行きました。ターシャ・テューダーのことはNHKのテレビで放送され、今でも再放送のリクエストが絶えないというだけあって会場には多くの人がつめかけていました。その大半が女性であるのも、花を愛し、自然を愛したターシャ展だからでしょうか?





 その内容についてはここでは触れません。関心のある人はぜひ会場へ、と言うことだけにします。

 会場を出たところにある販売コーナーも多くの人で賑わっていました。書籍や絵葉書などなどいろいろなグッツを販売していました。

 タカ長が買ったのは上記の2冊の本です。買ったばかりでまだ読んではいませんが、その内容の一部を紹介します。

九十一歳の計画はー絵も、読書も、料理も、
ガーデニングも、もっともっとしたいと思っています。
現実には、思うほどにはできないでしょうけど。

 肩に力の入っていない、自然体のターシャの意欲を感じますね。人生いつまでも夢を持って、夢を追うことは大切なのでしょうが、その夢に縛られてしまっては幸せにはなれない、と言うことなのでしょうか?

いつまでも若くいたいという気持ちも、わからなくはないけれど、
わたしは、いくつに見られようと気にしたことはありません。
年齢とともに体が変化するのは当たり前。
時計の針を戻そうとするのではなく、
変化した自分を受け入れてしまえばいいのではないかしら。

 ここにも自然体で生きるターシャの姿を見ることが出来ます。


何事にもそれに適した季節があります。
若い人達には若い人の季節があり、
高齢者には若者とは違う季節がある。
それぞれの季節に楽しめることを見つけようとすればいいのでは?

 このような言葉に接すると歳をとることも悪くない、いや、もっと言えば歳をとることが楽しくなるような気がします。

 ターシャの庭は30万坪。タカ長の庭は30坪。その面では月とスッポンですが、この展示会を見るとターシャは物質的にはとても質素な生活をしながら、心はとても豊で贅沢な生活を追った人のような気がします。アメリカ版清貧の生活とも思えます。

 ターシャの心の姿勢は「こだわりを捨てること」にあるようにも感じました。この考え方は仏教の教えそのもの、般若心経でも解かれていることです。幸せに生きることはようの東西を問わず、言葉で言えば簡単なことなのですが、しかし、その簡単なことがなかなか出来ないのも人の常、ターシャを愛する多くの人は、意識するとしないにかかわらず、そのような仏教の教えにも通じるものをターシャの心に感じているのではないか、と思いました。

 2月9日まで行われている「ターシャ・テューダー展」に足を運ばれるようお勧めします。


巣箱を設置

2009年01月26日 | バードウォッチング
雪にも負けず、、、、、、

 今朝のタカ長観察地は真っ白(写真を撮ればよかったのかなぁ)

 裏山に入るとここも雪景色。



 この程度では「樹氷」とか「霧氷」とは言わないのでしょうが、逆光気味の光線で見るとそれらしく見えました。そのような寒さ、雪にも負けないでオオルリの巣箱を設置しました。



 先日設置した巣箱との距離が近いのかも分かりませんが、とりあえずはある程度集中して設置するようにしました。何処のどの巣箱を利用してくれるのかまったくわからないからです。

 裏山を歩きながら巣箱の様子を見ることが出来るように設置しています。

  今シーズン、2個でも3個でも利用してくれると嬉しいのですが、、、、、

こんな本を買いました

2009年01月25日 | バードウォッチング
イヌワシのことも少しは勉強しないと、、、、、、

 昨日牛田山を下りた後広島駅前の某大型書店に寄りました。野鳥関係の本が充実していることで知られている書店です。



 そこでこのような本を見つけて購入しました。著者の山崎享氏はイヌワシの専門家で、私も参加しているARRCNの会長さんでもあります。昨年ベトナムで行われたARRCNのシンポジュームで知遇を得ているので、迷うことなく購入しました。

 2008年10月20日 サンライズ出版 定価 1,680円
         ISBN978-4-88325-372-2

 読むのはこれからですが、目次を開くと下記のような章に分かれて詳しく記述されています。出版社から袖の下をもらったわけではないのですが、その題目だけ紹介します。

  第1章 「幻の鳥」イヌワシとの出会い
  第2章 日本イヌワシ研究会の設立
  第3章 映画「イヌワシ風の砦」の完成
  第4章 猛禽類
  第5章 北方系のイヌワシvs南方系のクマタカ
  第6章 森の精「クマタカ」との出会い
  第7章 イヌワシの分布と生態
  第8章 クマタカの分布と生態
  第9章 イヌワシとクマタカの不思議な行動
  第10章 天狗伝説とイヌワシ
  第11章 イヌワシもクマタカも棲める琵琶湖源流域

 まだ読了していないタカ長が言うのはおかしいかも分かりませんが、関心のある人の購入をお勧めします。
     (印税が入ったら山崎さんに夕食を奢ってもらおうかなぁ)

牛田山に登る

2009年01月24日 | 山歩きから
一夜明ければ雪景色

 今日は私のグループの牛田山登山の日。昨日までは参加すると言っていた人もいましたが、今朝の雪に登る気をそがれたのでしょうか?予定のバスに乗った人はタカカノを含めて3名だけでした。
 「大丈夫なのですか?」とご近所の奥様は心配されていましたが、市内の山が大丈夫でないほどの雪が降れば交通機関が麻痺して行きたくても行けない状態になります。つまりバスが動いていると言うことは牛田山には登れる、と言うことなのです。



 広島駅新幹線口から東照宮まで歩いて行って参拝。写真に白く見えているのは雪ですよ。汚れではありません。



 東照宮から二葉山に向かって登り始めます。まわりにはシリブカガシが多くて、道上にはたくさんの実が落ちています。これを集めたらオシドリの餌を調達できるはずです。



 市街地から100m登った二葉山の稜線は深い森。このみどりは貴重です。

 仏舎利塔から尾長山に登り牛田山に向けて稜線を歩きます。





 ご近所の奥様が「大丈夫ですか?」と心配された稜線の雪もこの程度です。心配不要ですね。

 

 この稜線の左側には黄色い実のタマミズキがあるのを何年か前に見つけたのですが、昨年はそのタマミズキを見つけないまま牛田山に着いてしまったのです。だから私たちの頭の中は「タマミズキ・タマミズキ」
 何とか見つけてホッと一安心ですが、何処から見てもこのように落葉した木の向こうにあるので、大きなタマミズキの木も見落とすことがあるのでしょう。



 牛田山山頂から広島市西部からはるか宮島、経小屋山方面を見たところです。雪雲に覆われていますが風はなく、頂上で昼食を採るときは陽も射してくれたので思ったほどの寒さは感じないで済みました。

 今日のような天気のときは家を出るまでは気が重いのですが、歩き始めれば快適に歩けます。空気がピリッと締まった感じで、この時期にはこの時期の良さがあるのです。

 とは言ってもこの気温では頂上でゆっくりと昼寝、と言うわけにはいかないので13時には山を下りてしまいました。軽い半日の登山、と言うことでしょうか。

オオルリの巣

2009年01月23日 | バードウォッチング
オオルリ様へ朗報です

       オオルリ用マンション 先行予約販売開始

                                   お申し込みはお早めに、、、、、、

 タカ長観察地の裏山にオオルリ用のマンションが完成し予約販売を開始しました。ただいま4棟が完成しましたが、肝心のオオルリ様はまだ南の国でバカンスを楽しんでおられるようですね。



 これが完成したオオルリ用マンションです。このマンションを渓流のほうに向けて設置します。お買い上げいただいたオオルリ様はこの箱状のマンションの床の上に、ご自分好みのミズゴケなどを持ち込んで繁殖用の部屋作りをされます。
 このマンションをご利用頂けると雨でのり面が崩れて巣が壊れてしまう、と言ったような被害にあう心配はありません。



 これは中国自然歩道沿いに設置しているところです。いま作業をしている木の下の、自然歩道ののり面に何年か前にオオルリ様が営巣された実績のある場所です。実績のある場所ですから、山口県宇部の鳥友のフィールドでオオルリ様がご使用になったマンションを移設しました。言ってみれば中古マンションですが、オオルリ様は新築を好まれるのか、中古を好まれるのかタカ長には判断できないのです。



 設置が終わったマンションを自然歩道から写してみました。これだけ距離がありますから、オオルリ様がご入居されてもお互いの生活圏を侵害することにはならないはずです。



 これは別の場所に設置した新築マンションです。下は小さな渓流になっています。



 これも別の場所に設置したデラックスタイプのマンションです。1LDK、屋根にも傾斜がつけられておりつくりも一番シッカリしています。タカ長としては一押しのマンションですが、不景気風が吹き荒れているこの時節ですから買い手がつくかどうか心配しているところです。

 マンションはあと3棟完成しており、設置を待つだけの状態になっています。予約状況が好評ならあと3棟程度建設したいと考えています。

 マンション事業も昨今の不景気で業者が倒産する時代です。オオルリ様の状況はタカ長には分かりませんが、この先行販売を利用されて今春裏山に到着早々からマンションでの生活をされるよう切望しているところです。


タカ長観察地のツル情報

2009年01月22日 | バードウォッチング
もうツルが動き始めた???

 数日前のことですがトビ吉おじさんから「タカ長観察地の西の町で7羽のツルが観察された」と言う情報がもたらされました。話によるとそのツルはどうやらナベズルらしい、と言うことでした。1月の中旬、いくら何でもツルが北帰行を始めたとは考えないくいのですが、、、、、、。


     ナベズル      写真; キム・ソンヒョン

 その町の様子はあらかた知っているのですが、いまではこのような田園地帯とは言いがたいほど都市化しています。もちろんいまでも田んぼはありますが、7羽のツルが越冬してゆける環境とはタカ長には考えにくいのです。


     

 そのツルはカメラマンに追われて飛び立ったと言うことで、その後の消息は聞いていません。いまも隣町のどこかにいるのか、どこか行ってしまったのか?

 昨年の11月9日、タカ長観察地の上空を3羽のツル(おそらくナベズル)が四国方向を目指して飛んでいったことはこのブログで紹介しました。そのツルの飛去方向に当たる四万十川で鳥を見ている鳥友に確認したら、今シーズンはツルの飛来が多くてその時期には60羽(2008年11月13日のメール)を記録している、と言うことでした。確証は何もないのですがあの3羽のツルは四万十川へ行ったのだと思っています。


     ナベズル      写真; キム・ソンヒョン

 今回の情報を受けて四国の鳥友に照会すると、四万十川のツルは分散して9羽になっている(1月19日のメール)と言うことでした。分散したツルの一部が隣町に飛来したのかどうか、それを裏付ける確証は何もありませんが、出水を除くほかの飛来地のツルはひとシーズン同じところで越冬するのではなく、何かの事情で移動するのでしょうか?私にはまったく分かりませんが、どなたかご存知ですか?

「ツルはどこからやって来るのか」(鴨川誠著)を見ると、ツルが渡りを始めるのは立春からであると書かれています。また「ナベズルよりマナズルの方が行き先を急いでいる」と言う記述もあります。

 2月14日バレンタインデーのマナズルの渡り記録を見ると

    1966年    25羽
    1985年    47羽
    1989年    22羽

 同書にはこのように記録されています。これらの数はもちろん北帰行を始めたマナズルの数ですが、出水を飛び立ったツルたちがすべて一気に韓半島まで飛ぶのではなく、気象条件その他の理由で引き返したり途中で下りたりすることもあるようです。そのようなことを考えるとこの7羽のツルは北帰行まえの国内移動なのでしょうか?

 何も分からないタカ長としてはその真相を知りたいものです。



   

八幡川中流を歩く

2009年01月19日 | バードウォッチング
こんなところにトモエガモ

 定期健診(?)のために歯科に行った帰り道、八幡川の土手をジャランジャランしました。ジャランジャラン。この意味が分かる人はマレーシアに行った人です。
「ジャラン」とは道とか通りとか言う意味。例えばタカ長団地にタカ長通りがあるとすれば「ジャラン・タカ長」と言うことになるのでしょう。そのジャランを並べると「散歩する」と言うような意味になるようです。

 ジャランジャランを始めてまず目にはいったのがマガモの♂4♀3。そして草むらのカワラヒワ。チョト見にはほとんど鳥の姿を見ることが出来ない八幡川中流部ですが、注意して見るとアオジがいたりジョウビタキの♀が目にはいったりしました。草むらに隠れるようにアオサギの姿もありました。

 いくら少ないと言ってもせめて10種は見たいと歩いていると、、、、、


     トモエガモ     写真: キム・ソンヒョン

 1羽のトモエガモ♂が目にはいりました。記念すべき(?)10種目。川土手の下の水に接する部分の石の上にとまっていました。バックは枯れ草、どんなに高価なレンズで撮影しても絵にならないところにとまっていました。順光線なのでマンジ模様もきれいに見えるのですが、こんなところにいるとまったく絵にならなくて感動も何もないトモエガモとの遭遇でした。

今日見た鳥
      マガモ コガモ トモエガモ アオサギ コサギ
      ジョウビタキ カワラヒワ アオジ モズ スズメ ホオジロ ムクドリ ハシボソガラス

 川土手を数百メートル歩き、めでたく10種をクリアしてジャランジャランを終えました。