「太陽にほえろ!」当直室 仮設日誌 PART2

6年半ご愛顧いただいた『太陽にほえろ!当直室』(since2002年5月)復活ブログ、引っ越しました。(2014年7月)

コネタ・ラボラトリー2011.3.21

2011-03-21 21:55:08 | コネタ
▼大震災直後のファミ劇初回放送(12日)にて。
緊急テロップを入れる前提の為か、いつもの「ファミリー劇場」ロゴが最初から画面に乗っかっていませんでした。
やはり無い方がいい・・・。
ただ、再放送では復活していましたが。

▼最近日本テレビではリバイバルがブームなようで、『熱中時代』もリメイクされますね。
『デカワンコ』の後釜。
なかなか洒落たキャスティングのようですし、昔を断絶していないので北野広大の登場もひょっとするとありうるかもしれません。
ワンコも好評だったので、もしかすると再開もありうるかもしれません。(最終回次第ですが)
それにしても、金八がファイナルを迎えるのも奇遇ですが・・・。

▼私信ですが、盟友たかさんからブツが届き・・・。
そういえば、たかさんも私も「一部の時代劇」好きですが、その二人が唸る東野御大の『水戸黄門』の第一部がTBSチャンネルで4月1日より放送されます。
露口さんの悪役っぷりが久々に拝めますので、視聴可能な方はお見逃しなく。


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考えさせられた休日

2011-03-21 17:14:40 | ファミ劇日誌
久々にゆっくり休ませていただきました。

様々な方面で予断は許されない状況は続きますが、被災された方々や被災地で活動なさる各方面の方々にエールを送りながら、
それを念頭に置き、自分自身必要以上にナーバスにならず、抑えながらいかに平常心を保つか、色々考えています。

私に出来ることは、ただただ、自制し有事に備え、出来ることはやり、かつ平常心を保つこと。
それしかないのでしょうね。

通常に戻そうと思っても、なかなか頭から離れません。
離してもダメだとも思っています。

被災されていない方も精神的に潰されそうな心境に居られる人も多いようです。
ここに来られている方々には、ご覧になれる状況であれば心静かに太陽作品をご覧になるのも一考かと思います。
私も、遊興をするつもりにはなりませんが、精神の均等を保つためには必要ではないかと。
ナーバスになり過ぎても、良いことは無いですから。
残った柱が、倒れた柱の分支え合わないと、共倒れになってしまいますから。

この休みに色々考えさせられました。


【ファミ劇日誌 ミニ】

これまでの放送作品は、ジーパン自身に焦点を当てる→藤堂一家の中のジーパン という流れで進んできましたが、藤堂一家の一員として認められたジーパンには試練の時期が用意されました。その始まりが「海を撃て!!ジーパン」でした。
マカロニの場合も同じように試練の時期が訪れ、20話台から30話台はマカロニ本人が精神的に参るのではないかという試練続きでしたが、実は72話はジーパンが登場して20話目。意図的だとは思いますが、タイミングとしては丁度いいと思います。
そのシリーズ的シフトで、作品のカラーがハードな方向へ向かっていきます。
同時に今までそれほど感じなかったシンコとジーパンの淡い関係にもクローズアップされていきます。


第72話 48.11.30 海を撃て!!ジーパン (ジーパン)山西道広 石山克己 トニー・セトラ

父親の影響と、自らの身体能力への自負の部分とで、拳銃に頼ることをしなかったため、拳銃の腕の上達に興味の無かったジーパンが、ボスの過去の「失敗」を聞かされます。
生命を守るために銃を持ち、生命を守るというのは、犯罪者にも該当するというボスの信念。
ただ、それでも拳銃を携帯しなかったジーパンの目前でシンコが撃たれてしまいます。

生命を守るために、ジーパンは銃をとります。
拳ではどうにもならない事態が生じた時に自らの無力を痛感した・・・ととれますが、あの時点でのジーパンは私情で動いています。

全て悟ってのであれば、スミスに向けた銃口を見て、あれ程項垂れる必要も無かったものと・・・。
私情で銃を向けたからこそ・・・。

その答えは、後になって解ります。

今回、藤堂一家各人が各々の役割を全うしている部分が目立ちます。
山さんとボスの連携プレイ取調べ、長さんの現場百回、ジーパンの子供への聞き込みなど。
またボスの英会話も披露となりました。
それにしても、長さんが妙にカッコイイ話ではあります。

山西道広氏も2日目ゲストにして主役級に躍り出ています。

ロケ地、ラス前は三崎港で、56話と同じです。

BGM的には「叫べ!ジーパン」が効果的に使用されています。
個人的にはこの曲のタイトルは「撃て!!ジーパン」なんですよね・・・。

クルマネタから行けば、新車のコロナHTがジーパン専用車的役割を担っています。

 
第73話 48.12.07 真夜中に愛の歌を (ゴリさん)堀内正美 中田喜子 渥美国泰  

日常のちょっとしたことが事件に結び付くパターン。
音楽芸能関係の光と影的な部分(大人の事情)で苦しむ若者をゴリさんが救う・・・・半分は救えませんでしたが、ゴリさん的「おせっかい」精神というのは、普通と違ってもっと信頼できるおせっかいだという安心感が何となくあるんですよね。その辺りは多分に「先生時代」を彷彿とさせる部分はあるのではないかと思います。
どちらかというとゴリさん的というよりは、竜さんのイメージ的な作品になっていると。

ここで出てくるいわゆる業界人の何とも言えぬ後味の悪さ・・・M.Mにしてもマイケルにしても潔さというものが欠片もない・・・。

結構ジーパンのゴリさん茶化しがジワジワ効いているようです(^_^;)

今回、覆面車が活躍しますが、クラウン・セリカ・コロナと総登場です。
代わりに初期から活躍していたタウヌスが今回M.Mが借りた放送局のディレクターと思われる人物の愛車として登場し、これを以って退場となります。
(太陽愚連隊『太陽にほえろ!3』にて、「M.Mの愛車」と書いてしまいました。訂正すると共にお詫びいたします。)

ところで、メインゲストは今後常連になる方が多いですが、堀内氏と中田さんは後の「兄妹」でも共演。


第74話 48.12.14 ひとりぼっちの演奏会 (シンコ・ジーパン)佐藤仁哉 山本廉 加藤茂雄

シンコの久々の主演編で、かつジーパンとの絡みを交えて後の二人の関係のベースとなった作品です。
シンコという人は、結構頑固ではありますが、人の気持ちがいち早くわかる繊細な部分があるので、ジーパンと張り合いながらも、ジーパンに言われた事を素直に受け入れる部分もあって・・・悩める刑事的部分はジーパンより深かったと思います。

シンコはシンコなりに刑事という仕事について、非情にならなければならないという切迫した自制を持っていながら、そこに女性らしい繊細な部分を兼ね備えた難しい部分をも持ち合わせている人物像は、高橋惠子さんでなければ出来なかったと思う困難で説得力の居るところだったと思いますが、それを見事に演じきっています。

対立しながらジーパンはシンコを信頼し「アシスタント」の役割を全うしています。
このコンビ、色々な若手コンビを見てきましたが、総合面で最強かもしれません。

仁哉氏も青々しい演技が本作にちゃんとハマっていて、必要以上に演技ぶらない部分がいいですね。

クルマネタとしては、コロナが完璧にジーパン専用車になっています。
運転シーンもありますが、室内は新車なのに汚れていたりしますが、あれは白パトのクラウンの後席での「運転演技」です。
さらにみどり荘から走り出すシーンはかなり巧妙にシーンを切り替えています。
(普通に観たら優作さんが運転しているように見えます。)

隆夫がラス前に奏でるドラムソロは初期に収録されたもののようです。
(サウンドトラック・コレクションリリース時にレコード化不可能とされた曲)
テキサス編や399話などで一部が使用されています。

シンコのテーマである「追跡のテーマ」や、久々の使用「希望のテーマ」が作品に華を添えています。


第75話 48.12.21 仕掛けられた銃声 (ゴリさん)土屋嘉男 木内みどり 根岸一正  

七曲署元刑事の犯罪・・・。
それも元一係だった男の犯罪。
強盗のウワマエをはね、更に殺人。

そもそもは一係の熱血敏腕刑事で、ゴリさんのミスを購う為に恐喝行為に至り、刑事を辞めた男。

ボスや山さんは冷静にその現在の佐山という男を分析して対応しますが、
ゴリさんは単純に割り切れないし、それは観ている側も同じだったと思います。

それは演じる土屋嘉男さんが醸し出す「良い男」という部分も影響していると思いますが、
善良な人間が集う一係に籍を置いていた人物がどうしてこのような犯罪を犯したのか・・・。

人間は変わります、でも変わらない部分も確実にあります。
佐山は刑事を辞めた時もやり過ぎた、そして今回もやり過ぎた。
それは佐山自身がよくわかっていたのではないかと思います。

そもそも、アリバイにゴリさんを利用した自体が完全犯罪を全うしようとしている元刑事としては非常に矛盾しています。
佐山自身は一係の能力を十二分に知っている訳ですから、普通であれば避ける筈です。

やってしまった、確かに考えた、実行した、金は手に入った。
だから何なんだ?
という、徹底的に手を汚した佐山が、最終的に到達したのは「無」以外何物でもなかった。

その佐山が自ら望んだ結末は、一係に追い詰められ、可愛がっていたゴリに自分自身の決着を付けてもらうことだった・・・。
そのことは薄々、ボスも山さんも解っていたように見えます。

佐山のエゴ以外何物でも無く、巻き込まれたゴリさんがあまりにも不憫です。
しかし、ゴリさんの長年の苦しみをある意味終わらせた部分はあるかと思います。
でも、その決着の付け方はあまりにも悲しい・・・。

人間どう転ぶか解らない、だからしがみ付けるものがあるのであれば、必死にしがみ付け!
佐山がゴリさんに言った「刑事にしがみつけ!」はそういう意味だったと思います。


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