隊長のブログ

元商社マン。趣味:ヒップホップダンス、ジャズダンス、日舞(新舞踊)、旅行、映画、スポーツ観戦。阪神タイガースのファン。

街歩き 第66回 『小石川後楽園』 (その2:最終回)

2018年04月13日 | まち歩き

『小石川後楽園』 (その1)⇒ https://blog.goo.ne.jp/taichou-san2014/e/085e5dae722af6a8ec88c994c5c592ba


「円月橋」は、光圀公があつくもてなした明の儒学者・朱舜水 (しゅしゅんすい) が設計したといわれる石橋です。水面に映る様子と合わせると満月のように見えるので、この名がつけられました。

 

 


かなり急勾配な橋ですが、現在は渡れません。勾配の急な点では、広島・厳島神社の 「反橋 (そりばし) 」  と、いい勝負ではないでしょうか。

 

 


稲田の様に見えますが、カキツバタです。5月初旬から中旬が見頃だそうです。「八つ橋」が架かっています。

 

 


「八つ橋」は、京都名物の和菓子のことだと思っていましたが、この様に幅の狭い橋板を八枚、稲妻のような形につなぎかけた橋をそう呼ぶそうです。ガイドさんから聞いて初めて知りました。


梅林エリアにある「水戸偕楽園里帰りの梅」。「水戸偕楽園」 は、九代藩主斉昭 (なりあき) 公が小石川後楽園の梅を移植して造ったといわれています。その梅を株分けして後楽園に里帰りしたのが、「水戸偕楽園里帰りの梅」です。

 

 


広大な水戸藩の屋敷は、明治維新後に「陸軍東京砲兵工廠」となりました。写真は、工廠(工場)が移転した時に置いていった大砲製造工程の機械の一部と伝えられています。

 

 


珍しい白い “ハナモモ” 。

 

 


池で舟遊びをした際に使われた船着場。

 

 


庭園の中心的景観の「大泉水」。蓬莱島と徳大寺石を配し、琵琶湖を表現した景色を造り出したもの。

 

 


「瘞鷂碑 (えいようひ) 」。水戸藩・七代治紀 (はるとし) は、将軍家から賜った鷹を大切にしていました。鷹は治紀が没した四年後に亡くなったため、八代斉脩 (なりのぶ) がこれを哀しみ碑を建てたものである。

 

 


「内庭」は、水戸藩の書院の庭としてあった所で、昔は唐門をへだてて、大泉水のある「後園」と分かれていました。江戸時代は「うちの御庭」と呼ばれた、池を中心にした純日本式の庭園。昔の姿をそのままとどめているといわれています。

 

 


「寝覚の滝 (ねざめのたき) 」は、内庭池水の末流が滝となって木曽川に落ちるところで、木曽路の名所「寝覚の床」にちなんでこの様な名前で呼ばれています。

 

 


「西行堂跡」。藩祖・頼房 (よりふさ) の時代に、御鞍打師「小野荘兵衛」作の西行法師の木像を安置したことから西行堂と名づけられました。尚、この堂は戦災により焼失しました。

 

 


「駐歩泉 (ちゅうほせん) 」は、九代斉昭 (なりあき) が、西行堂側の流れを西行の和歌「道のべに しみづながるる 柳かけ しばしとてこそ 立ちどまりつれ」にちなみ「駐歩泉」と命名し、自ら筆をとり碑を建てたといわれています。

 

 


ガイドツアーが、解散地点の「枝垂桜 (しだれざくら) 」に戻ったのが、午後1時20分頃。午前11時半にスタートして、二時間弱のツアーでした。案内してくれたガイドさん、ありがとうございました。


帰りは、唯一の出入口「西門」を出て、東京ドームの方向に向かいます。閉鎖中の「東門」。この “開かずの門” が開くのは、毎年2月に東京ドームで開かれる「世界らん展」の期間中だけだそうです。

 

 

 

2023/3/31 追記:3月23日(水)に、「小石川後楽園」を五年ぶりに、訪れました。この日の午前中は、WBC決勝戦をテレビ観戦し、その興奮冷めやらぬ内に、同庭園に向かいました。

前回、復元工事中だった「唐門」は、2020年12月に完了し、その美しい姿を見ることが出来ました。

 

扁額は、明の遣臣・朱舜水の書によるものとされています。

 

内庭の池には、散った桜の花びらが浮かんでいました。

 

前回は、閉鎖されていた「東門」から庭外へ。

 

 

==「街歩き」バックナンバー==
http://blog.goo.ne.jp/taichou-san2014/c/c2c437caab6ac1e2be19246ef261eea9

第1回~55回  省略

第56回 2018/1/21 『小石川七福神巡り「福禄寿」』 http://blog.goo.ne.jp/taichou-san2014/e/e6336cfa557a320ab98576b046fc1627

第57回 2018/1/27 『御朱印巡り「三河稲荷神社、金刀比羅宮東京分社」』 http://blog.goo.ne.jp/taichou-san2014/e/0bbc52b3032789b1a383922088a1189f

第58回 2018/2/5  『御朱印巡り「回向院」』 http://blog.goo.ne.jp/taichou-san2014/e/1d42f2ff00f7bcd05b8a36eba5e50db6

第59回 2018/3/18 『「本郷薬師」と「十一面観音菩薩」』 https://blog.goo.ne.jp/taichou-san2014/e/5d0516d8a7eaa0e1ded72d449a97f3de

第60回 2018/3/23 『御朱印巡り「妻戀神社」』 https://blog.goo.ne.jp/taichou-san2014/e/7a1727af1df30b99693d13c8991f5ac9

第61回 2018/3/30 『小石川七福神巡り「毘沙門天」』 https://blog.goo.ne.jp/taichou-san2014/e/81fdf1b86abe14c9a5f6c11afbe8a1ce

第62回 2018/3/31 『小石川七福神巡り「大黒天」「布袋尊」』 https://blog.goo.ne.jp/taichou-san2014/e/abfa63fbad721434be839ddccbeb0100

第63回 2018/4/2  『小石川七福神巡り「弁財天(女)」「寿老人」』 https://blog.goo.ne.jp/taichou-san2014/e/045e651e5f48a43c0dec0e6d80c5e1c1

第64回 2018/4/4  『小石川七福神巡り「弁財天(男)」「恵比寿」』 https://blog.goo.ne.jp/taichou-san2014/e/665edd886b1250f1b6d36a83f17992e5

第65回 2018/4/7  『御朱印巡り「麟祥院」』 https://blog.goo.ne.jp/taichou-san2014/e/409bcc9fb53107fc6a5240f7b7e3c817

第66回 2018/4/12 『小石川後楽園』(その1) https://blog.goo.ne.jp/taichou-san2014/e/085e5dae722af6a8ec88c994c5c592ba

 


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1 コメント

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小石川後楽園 (もののはじめのiina)
2018-04-27 10:00:40
小石川後楽園も、この季節はがあって好いですね。

それにしても、よく撮られています。八つ橋を食べたくなりました。そうですね、ガイドさんがいると説明を聞けて安心です。
https://blog.goo.ne.jp/iinna/e/87f4525240e71d385decd32684d33050

「西湖の堤」をTV世界遺産でみましたが、黄門さまが日本庭園に採り入れてはじめたのですね。芝離宮にもありました。

芝離宮
https://blog.goo.ne.jp/iinna/e/4ac847482be56f1bba09ececf6ba60a5

蚊帳は、どこぞの売り場で売っていましたが、身の回りでは見たことがありません。

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