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夜行バスの中では、運転手の休憩と交代の停車の時以外は熟睡でした。目が覚めたらお馴染みの稚内の町を走っていました。
トイレで洗面を済ませ、チケットを買って改札に向かうと既にツアー客の長蛇の列。ベンチに座って朝飯を食べている間にも続々と押し寄せ、しまいには初め並んでいた三倍程になってしまいました。
列の最後方に並びながら、これは久しぶりに通路に横になるのかなと思いながら船内へ。
ところがツアー客は決められたスペースに押し込まれており、船首の二等室は空いていました。船は全く揺れず(いつ出航したのかわからないくらいでした)久しぶりに船室で横になって寝られました。
礼文に着くといつもの顔がお出迎え。島はどんより曇っています。この天気では花を見るコースに限ります。宇遠内に下り、西上泊から浜中へ出て、バスで星観荘に戻ることにしました。
歩き始めて気付いたのは湿度の高さ。夕べの札幌でも感じたのですが、こんなところにも地球高温化が着実に進んでいることを感じてしまいます。
宇遠内への道は風もなく、じっとり汗をかきました。途中ではヒオウギアヤメ、フタナミソウ、オオタカネバラなどが見られました。霧が出ているので、どの花も生き生きして見えます。
宇遠内に下りた後も、もう何度も歩いた慣れた道。途中、エゾカンゾウ、チシママンテマ、イワギキョウなどを見ました。
このルートは実は花は多くありません。しかし、西上泊手前にはチシマゲンゲとレブンシオガマの群落があり、これが最後のお楽しみです。
林間の道の視界が開けると、左に群落が見えてきます。一帯は濃いピンク色に覆われています。以前はもっと花も多かったのですが、来るたびに減っているように思えます。
今年はレブンシオガマはちょうど見頃だったのですが、チシマゲンゲがやや花期を過ぎていたのが残念でした。でも、やはり俺はここの眺めは礼文では一番好きですね。しかも他の高山植物の群落と異なり、ごく近くまで近寄れるのも素晴らしいです。
そこを後にして西上泊に着きました。アトリエ仁吉で新しいストラップを買い、仁吉さんと少しだけ話して浜中に向かいました。フェリーで一緒だったとおぼしきツアー客がひっきりなしにバスでやって来て店に入ってくるので、商売の邪魔になっては申し訳ないですから。
浜中からはバスで帰ってきました。星観荘に着くと、何と一昨日の最終便で発送し、今日到着するはずの荷物が届いていませんでした
幸い洗面道具は持ってきてあったし、夕べ脱いだ下着類もあったので、すぐに洗濯してピンチを切り抜けました。
今夜の星観荘は、客の平均年齢も高く、とても静かです。来るとたいていいる親しい知人は珍しくいません。しかし、星観荘で以前知り合った人の、実と義理のお母上お二人がいらしたのにはびっくりしました。
明日は天気はどうかなぁ?