はぐれ遍路のひとりごと

観ながら歩く年寄りのグダグダ紀行

位牌岳の愛鷹ツツジ

2016-05-16 17:01:35 | 低山歩き
歩行記録                                                           H28-5-14(土)
歩行時間:5時間00分   休憩時間:1時間50分   延時間:6時間50分
出発時刻:6時25分     到着時刻:13時15分
歩  数: 16、842歩(推定距離11.6km)    GPS距離9.3km
行程表
 水神社駐車場 0:18> 林道ゲート 0:07> 登山口(桃沢橋) 0:50> つるべ落としの滝 0:35> 池の平稜線合流 0:15> 主稜線合流
 0:20> 位牌岳  0:20> 池の平稜線合流(滝分岐) 1:35> 池の平 0:30> 林道ゲート 0:10> 水神社駐車場

                                    位牌岳のツツジ
     


                                    コース概略図
         
                                駐車場の地図

 愛鷹・位牌岳に愛鷹ツツジの群落があると昨年ブログで読み、一度は見てみたいと思っていた。するとタイミング良くあやさんが
位牌岳の周回コースを紹介してくれたので、そのコースを歩き事にしました。
ただ向きはあやさんと逆コースにして、沢筋の道を登り尾根道をのんびり下るコースにしました。

 出発点の水神社の駐車場は初めて行く場所なので、事前にネットで場所とルートを調べてから前日にカーナビをセットした。
私のカーナビには水神社は表示されないので、途中にあった 「沼津国際カントリークラブ」 を更に北に遡った辺りをゴール地点に
しておいた。
いつもならこれで完了だが、ネットで見た新東名の沼津長泉ICを出た後が分かりにくかった。
そこで一応カーナビも一応確認してみると、ネットのルートとは明らかにIC付近のルートが違う。ゴルフ場の道もネットでは
ゴルフ場の西側を走っていたのに、カーナビは東側を走っている。何度やり直しても同じルートが表示された。
仕方なくゴール地点をゴルフ場にすると、今度はネットと同じルートになった。
後でネットで確認すると東側からも道は通じていたが、随分遠回りな道で矢張り西側の道が正解だろう。

 
            水神社駐車場と農道                                  ゲート

 右側に見えていたゴルフコースが終わると擦れ違いに困るような道になったが、それも長く続かず水神社の駐車場に着いた。
駐車場は車20台は停まれそうな空地で、既に1台の車が停まっていて登る準備をしていた。
 先に水神社にお参りする予定だったが、参道が駐車場の右隅で、登山口は左の高台になっていたので帰りに寄る事にした。
だがチョッと待った。登山コースはゴルフ場から続いている道の延長だが、その道は鎖で封鎖されいる。
これでは逆コースでは駐車場まで来ることはできない。良かったな~ 再確認をして。

 封鎖している杭には 「愛鷹山つるべ落としの滝登山口」 と表示されていた 
 「この駐車場を利用する時は、ルートが沼津国際カントリークラブの西側の道である事を確認しましょう。」

 駐車場から20分も掛からずゲートに着いた。今回はつるべ落としの滝経由の沢コースを登るので、このゲートを越すが
池の平経由に尾根コースは更にこの林道を右に進む。ゲートの左右にはそれぞれの標識が建っています。

 
               登山道入口                                    案内板

 登山道入口には長泉町の建てた案内板があり、水神社からつるべ落としの滝まで65分で、滝から位牌岳までが90分とあった。
私の凡その予定は登り4時間、下り3時間とみていたが、案内板の時間はそれより大分短くなっている。
以前なら案内板の表示時間より早く歩いていたが、最近では逆に大分遅くなってきている。淋しいもんですな。

 
                千畳岩                                    ヤマアジサイ

 「千畳岩:大きな一枚岩を千畳岩といいます。所々に窪みがあり一年中水が溜まり、鹿などの動物の水飲み場になっています。」
話し半分? いや話一割 くらいかな。
 近くに 「板状節理:溶岩が冷却に伴う収縮により 板状に割れ目の入ったもの」 の案内板もあったが規模が小さく写真に写したが
判然としなかった。
この板状節理は昨年知多半島の遍路で見かけたが、まるで帽子の庇のように平らな岩が突き出していた。
これと同じような物に、海岸や川辺でよく見かける 「板状節理」 もあるが、どちらも溶岩が冷却に伴う収縮により出来た物らしい。
何故水平と垂直に分かれるのだろう?

 ヤマアジサイと思われる額の部分が白いアジサイが所々に咲いていたが、この沢ルートは花が少なかった。
尾根道と違い陽の射す時間が短いからか。

 
              沢の滝入口の標識                             上の滝入口の標識

 大きな石がゴロゴロした沢に 「つるべ落としの滝入口」 の標識のあるの見つけ、喜び勇んで沢を遡った。
特に道らしい場所も無く適当に登ったが、上りは楽でも下りはチョッと手こずりそうな場所だと感じながら登っていった。

 結論を言ってしまえば “滝入口” の標識は、そこが滝入口ではなく、滝入口が先にある事を示した標識だった。
お陰で帰りは沢を下らずに巻道で登山道に戻る事ができた。                         

  
                                 つるべ落としの滝

 つるべ落としの滝と聞けば、滝口から落ちた水は途中の岩に触れることなく一気に滝壺に注ぎ込んでいると思いますよね。
でもここの滝は途中何カ所か岩にぶつかりながら落ちている。これではつるべは壊れてしまう。
つるべの水汲みは少し要領がいて、つるべをそっと落とすと木製のつるべは水面に浮かんで水が入らない。
そのためつるべの向きを下に向けて勢いよく落とすとつるべの中に水が入る。
この滝のように井戸の周りに当てながら落とすような事はしない。“つるべ落とし” なら矢張り豪快に滝壺に落込んでいなければ。

      
                   最初のツツジ                                  文人風ツツジ

 昨年見たブログには 「つるべ落としの滝から位牌岳でツツジが満開だった」 とあったので、いよいよ愛鷹をツツジを見る事が
できると期待していたのだが、滝から30分も歩いてもただの一輪も出てこない。それに道にはツツジの花カスすら落ちていない。
早すぎたのかそれとも遅すぎたのか?
ブログは昨年の5月17日の記録だったので、今年は去年より暖かいので少し早く咲くだろうと3日早い今日(14日)にしたのに。
なんか騙されたような感じだった。登山者も車が1台停まっていただけで、そのあと私を追い越していく人もいない。
変だ、変だと思いながら歩いて、滝から50分の所でようやく1本のツツジの木を見つけた。

 
                 真っ盛り                                  殆どが蕾

 その後も登山道から離れた所にチラホラ咲いているだけで素晴らしいとはとても云えない状態が続いていた。
それでも稜線が近くに見えだし、傾斜も緩くなってきた辺りからあちらこちらにツツジが見えだした。
今を盛りと咲いている木もあれば、殆どが蕾状態の木もある。これなら今週より来週あたりが見ごろかもしれない。
ツツジはこれで一応満足。

 花を見ながら歩いていると男女のパーティーに抜かれた。抜かれたのはこれが最初で最後だった。

 
              池の平からの稜線合流                            主陵縦走路合流

 池の平からの稜線に合流すると傾斜が緩くなり、広くなった所に出ると踏み跡が分散して分かりにくくなっている所があった。
初めて歩く人は、歩きやすい所をと道を選んでいると分からなくなるので、少々歩きにくくても黒くハッキリした所を歩くと良いでしょう。
 (これはさっき追い抜かれた人が後で会ったとき 「分かりにくかった」 と言っていたので)

 
               富士方面                                    沼津方面

 縦走路と合流すると視界は開けたがスッキリしない感じで海岸線はぼやけていた。
富士山は近くにあるのだが富士山の前に越前岳が聳えているので所詮は見えないだろうと思う。
例え見たとしても朝、高速を走っている時も富士山は見えなかったので諦めはつく。

 右側の写真は稜線伝いに行った突き当りが袴腰岳で、そこから左に向きを変えた先が愛鷹山のようです。

  
         長泉町最高点                  イワカガミ                   ???

 縦走路の横に 「長泉町標高最高地点1399m」 の標石が建っていた。位牌岳の標高は1458mなのでまだ山頂ではない。
と云う事は位牌岳の山頂は東側が裾野市で西側が富士市で、この標石の場所は長泉町と裾野市、富士市の3市の境界になる。
更に縦走路に合流した地点から愛鷹山に向かい少し南に行った所が沼津市との境界なっている。
この辺りの境界は複雑で沼津国際ゴルフ場や水神社の駐車場は沼津市で、川を渡った水神社は長泉町になっていた。

 見晴らしの良い場所にさっき追い抜いて行った2人が休憩をしていた。
30代位の気さくなご夫婦で 「甘いもので疲れを癒してください」 と栗饅頭と一口羊羹の接待を受けた。
四国ではたびたびご接待を受けたが山では初めての経験んで嬉しかった。
貰った以上すぐサヨウナラでは気が引けるので少し話をした。
ご夫婦は地元沼津の人で、山歩きをは今年になって始め、ここが2回目の山だという。
最初は沼津アルプスの大平山に登ったそうで、他にどんな山が良いか聞かれたので、伊豆3山の城山、葛城山、発端丈山や
達磨山、金冠山などの山を挙げておいた。

 
                位牌岳山名表示                              三等三角点

 10時丁度に位牌岳山頂に到着。水神社から3時間35分かかっているが花を見ながらなので自分の歩きとしては妥当な時間だろう。
登山口にあった案内板の155分(2時間35分)よりジャスト1時間余計になってしまったが・・・・・・

 三等三角点の名称は 「大沢入」 となっていたが、確か黒岳下の林道は 「大沢入林道」 で、そこを割石峠に続く沢が “大沢” なので、
その名前を採用したのだろう。でもこれでは分かりづらいのに何故素直に “位牌岳” にしなかったのか?