はぐれ遍路のひとりごと

観ながら歩く年寄りのグダグダ紀行

北のピークと大崩3山 Ⅱ

2015-01-21 10:08:24 | 低山歩き
                                                    2015-1-18(日)
歩行時間:6時間55分   休憩時間:1時間40分   延時間:8時間35分
出発時間:7時45分    到着時間:16時20分
歩  数:  24、314歩(推定18km)   GPS距離:14.5km
行程表
 本郷バス停 0:15> 立石神社 1:05> 北のピーク 0:45> 富士見峠 0:15> 高草山 0:35> 鞍掛峠
 0:30> 満観峰 0:40> 日本坂峠  0:30> 花沢山 0:55> 道標  0:55> カンポ下  0:30> 焼津駅 

                           北のピークと大崩3山観歩記 Ⅱ
 
                 満観峰山頂                               満観峰より

 確かに満観峰の山頂は凄い人だかりだ。静岡勤労者山岳会?だかがマイクを使って各地区の活動案内をしていた。
この団体だけで7・80人いたから全て合わせると150人くらいいただろう。初日の出のときより多かった。
その内マイクは 「暮は仙丈岳と地蔵岳にいた」 とか自慢話になってくると、案内盤の上の土足で上って話をし始めた。
案内盤は山に登ってきた人が見たいのに、自分たちが占領するのはまだしも登山靴を履いたまま上がるなんて少々頂けないな。
と、次の女性が 「私は山を始めて30年になりますが…」 また自慢話かと思ったら 「初めて満観峰に登り一遍に満観峰が好きに
なりました。この次は春にまた来ます。」
これを聞いて彼らの無礼が許せる気になった。
 確かにここからの富士山の眺めは素晴らしい。特に富士山の下に広がる静岡市街がアクセントを付けている。
昨年末「 富士山眺望比べ」 と称して徳願寺下の丸山展望台と芹ヶ谷峠、朝鮮岩と歩いたが、それぞれに違った良さがあり
一概に何処が一番とは言い難い。しかしここからの富士山も矢張り特出物だろう。


                       大崩山塊ハイキングコース・タイム表
 実は満観峰に来た理由がもう一つあった。初日の出の時に自作 「大崩山塊ハイキングコース・タイム表」 を山頂ポストに
30部ほど入れてきたのだ。その結果が知りたくて山頂ポスト開けたのだが・・・・・ 残念!タイム表は20部ほど残っていた。
折角補給しようと思って持ってきた分は花沢山の山頂ポストに入れておこう。
それにして利用されたのが、いや持って行ってくれたのがたった10部とは情けない。このタイム表を見れば、ここにきている
殆どの人は興味を示すと思ったのに・・・・ どうやら私の思い込みによる独り善がりだったようだ。
 
 
               花沢山中腹から                            花沢山中腹から
 意気消沈して最後の目的地花沢山に向かう。あれほど多かったハイカーもこの花沢山に向かう尾根に入ると少なくなった。
会ったのは自転車の人を入れて4人と追抜いて行った1人だけだった。以前は満観峰から日本坂峠をを周遊するのが主だった
と思うが、最近は鞍掛峠から往復する人が増えている。それでも日本坂峠には4人の人が休んでいた。

 花沢山の山頂近くに丸太のベンチを置いた見晴台があるが、ここから見た焼津港の眺めは満観峰から花沢山のルートの中で
一番だろう。そのベンチから5・6分行くと、今度は富士山の見えるポイントがある。満観峰から眺めた景色と変わり映えはしないが、
視角が狭まった感じがする分、少し落ちるかな。
ここまで来れば山頂は近い。5分も歩けば東西に建っている反射板の間を通り抜け山頂になる。

 山頂ポストにタイム表を入れたが、満観峰より登山者の少ない花沢山なので利用してくれる人がいるか疑問だ。でも折角印刷
して持って来たのだから入れて置くしかない。ケチな私がマートに行って100枚も刷ったのだから無駄にはできない。
このタイム表は大崩山塊で私が歩いた登山道で公的標識のある道の全てと、目印のあるマイナーな道の大部分(?)のタイムを
紹介してあります。ただ目印があっても余りにも分かりにくかったり(徳願寺尾根・飯間山西沢、簡保の尾根・道了権現巻道等)、
そのルートが近道でも周遊にもならず景観も無い道(満観峰南の三角点から鞍掛峠、農道から花沢山直登)は記載してありません。
他に徳願寺尾根の北側の道は歓昌院坂以外も私にとってメリットがないので歩いていません。ただ徳願寺尾根の大鈩山から
丸子二軒屋の大鈩不動尊の道は、いつか歩こうと思っていたがそのままになってしまったので今年中には歩こうと思っています。
このタイム表の載せたルート紹介は私のHPで紹介してありますので参考にしてください。

 
               道了権現裏より                            ワサビ平(?)より
 花沢山に登れば今日の目標は一応クリヤしたことになるが、このコースはここからの下りが中々大変だ。水車小屋や鉄道
遺跡の分岐点の石部峠までは下りオンリーなのでまだ良いが、峠の先から始まるアップダウンが疲れた体には響いてくる。
今日はまだ高草山からだからそれ程の負担は感じないが、これが徳願寺尾根から縦走する静焼アルプスだと疲れが倍加する。
その思いが染み込んでいるので、ここに来ると余計に疲労感を感じてしまうようだ。
ところが今日は中々順調に歩けていて遊びに行った後遺症は残っていないようだ。何しろ昨年は6月末の遊びから帰ってから
睡眠障害に陥り、体調を崩して念願の 「古稀に海から富士山」 を達成できなかった。これは私の残り少ない人生の悔恨として
残るに違いないと思っている。そのため今年の遊びは行先にも注意したので睡眠障害は起きなかった。

 道了権現の後ろ(少し下)からカンポの尾根で唯一富士山が見える場所がある。カンポ下から登った時は、ここから富士山が
見えれば満観峰からの眺めに期待を抱き、見えなければ諦める材料にしている。今日は2時半を過ぎたのに富士山が見えていた。
こんな日は珍しい事で、それだけ今日は景色を眺める条件が良かったのだろう。

 砂張屋の道標までくればカンポの尾根も半分以上終ったと思いたいのだが、ここからも最後のダメ押しのように小さなアップ
ダウンが続くいやらしい道になる。

         

 山の神の先が開けていて伊豆半島と駿河湾が見えている。ここは春になると蕨が生え、条件さえ合えば簡単に味噌汁1・2
回分の収穫ができる。よって一先ず 「ワラビ平」 と名付けよう。
 オヤ?伊豆半島の先に薄く島が見えている。先日静岡空港で見た島の形と同じようだが薄くてはっきりしない。あの島の事を
地元の人が 「大島」 と呼んでいたが私は納得できない。では何島かと聞かれると答えられないが上の図でも大島でないことは
確かだ。大島や利島は明らかに伊豆半島に隠れていて焼津辺りからは見えない筈だ。
島影は伊豆半島の先端から大分離れた海の中に浮かんでいる孤島で、方位磁石の角度では南60°の方向に見える。
では新島や式根島でも無さそうだ。すると残されたのは神津島だがこれにも疑問がある。何しろ見えているのは大海に浮かぶ
孤島で周りには他に島影は見えていない。だが地図では神津島の近くには式根島などが見える筈なのだが・・・・
今日は双眼鏡を持参してきていたので島の周囲を眺めたが他には島影は見えなかった。
結局今日も島の名前は分からなかった。

 
                 松風閣                                カンポ下登山道入口
 松風閣が見えれば長かった今日の行程も終わりに近い。
カンポ下の登山道入口の看板を見て思いだした。“砂張屋道標~カンポ下 通行禁止”だった事を。
規約破りはしたくはないが、余りに異常なく、と云うより完全に平常状態で崩壊の兆しなどは全くない。しかし登山道の地下では
崩壊が進んでいるのだろうか? それはともかく注意して歩きますので許してください。

 瀬戸川に架かる当目大橋から後ろを振り返れば大崩山塊の山並が見える。今日はここから見える山の尾根を全て歩いて
来たのだと思うと満足感が湧いてくる。そして焼津駅ではその満足感にしたりながら乾杯をしました。