はぐれ遍路のひとりごと

観ながら歩く年寄りのグダグダ紀行

玉露の里へ初歩き

2011-01-07 17:01:58 | ウォーキング
昨日(1/6)初歩きに行ってきました。
藤枝駅 - 白藤の滝 - 北方 - 玉露の里 - 大旅籠柏屋 - 山辺の道 - 神神社 - 焼津駅の
35kmのコースでした。

実は玉露の里には歩こう会の例会で歩くのですが、玉露の里への4km程が行きも帰りも同じ道になっています。
そこで違う道を探そうと出かけたのですが------

昨年は藤枝の駅からビク石山に登り玉露の里に行くコースを歩いています。だがビク石の下りに少し足場の悪い場所があり、敏捷性が衰えだした中高年の集団歩行には向かないだろうと諦めた経緯もあります。
そこで国土地理院の地図を見ると、ビク石の登り口にある西方から農道が玉露の里の方に延びています。
そして農道の途中から点線の道が玉露の里のに繋がっているのを見つけた。
国土地理院の山道は廃道になってもそのまま掲載されている場合もあるが、マー何とかなるだろうと気楽な気持ちで出かけることにした。

藤枝駅を出発して瀬戸川の桜並木の下を通り藤枝総合運動場に向かいます。いつもならここから清水寺に寄って清水山に登るのだが今日は先の状態が分からないので体力は温存しないと、と山は登らずトンネルでショートカット。
次に葉梨川に出てその遊歩道を上流に向かいます。
遊歩道も終わり県道に出ると「白藤(シラフジ)の滝」の看板が出ていた。聞いた事は無いが休憩場所になるかなとそこに向かう。
白藤の滝駐車場にはトイレも設置されていた。そこから5分ほどで滝に到着。


 手前左が漢音滝  右奥が白藤の滝  <年明け以来写真が大きくなってしまった?>

今日は生憎水量が少な過ぎたが、もう少し水が多ければ平らな岩肌を滑り落ちる白い水流が綺麗だろうと感じさせる滝だ。
滝までの道には藤の木が植えられているので春に妻を連れてきてやろう。そんな気を起させる滝だった。
滝から駐車場には戻らず農道を行く事にした。途中にはまだ幾つかの滝があると案内されていたが今日はパスしよう。

西方小学校を過ぎての中を歩いているとお年寄りが「どこに行くのかね?ビク石なら道は違うよ」と声をかけてきた。
「いえビク石ではなく、この山を越して玉露の里に抜けたいのですが」と質問すると
「昔は農道の終点から山道が延びていて岡部の朝比奈と行き来があったが、最近は歩いて行く人が居ないからなー。それに今は猪も出るし、獣道も走っているから道が分かるかな~」と不安げに言う。そして
「この山は思った以上に険しいから失礼だが止めた方がいい。この下に県道があるからそこから行けばいい」
たしかな提案なのかもしれない。ここから手前には白藤の滝のような岩場もあるし、他にも滝が何ヶ所かあるという。更に奥にはビク石のように巨岩がゴロゴロしている場所もある。一見平凡な低山だが実際は------少し不安になった。それでも
「ビク石は前回登ったし、今日も道が分からなかったら戻りますから-----」
「それじゃー気をつけてのー。そうそう猪が出るからラジオがあったら付けっ放しにした方がいいよ」
「ありがとうございます。気をつけます」と言って別れた。

を出ると農道が二手に別れる。そこに「農道を作っています」と通行止めの標識が、たしか地図では通行止めの方に山道があったはずだ。それに工事名が「北方・朝比奈間農道建設」となっている。しかも工事期間は去年の夏から今年の2月15日になっている。これならもう農道は殆ど出来ているので問題なく岡部側には抜けれそうだと元気が湧いてくる。

車も人も通らない傾斜のきつい濃道を黙々と歩く。今日ここまでの道はウォーキングに最適だったから、この先が岡部まで続いていたら歩こう会の例会に使えそうだ。そんな事を想像しながら歩いていると、きつい斜面も足取りは軽くなる。

工事現場に着く。しかし農道はまだ先に延びていて、そこから先は下り坂になっている。少し先に行くが道はドンドン下っていく。確か地図では農道の最高点の所から点線が延びていた筈だと、慌てて途中から引き返した。
工事現場は今日は作業をやっていないようで静かなものだ。通行止めの柵を除けて未舗装の広い平坦な農道を進むと、何と道脇に古い石仏があった。これなら間違い無くここは岡部に抜ける山道だった所だろう。意を強くして歩いて行くと工事現場はものの200mほどで終ってしまった。

アレーこの200mのために去年の夏から工事していたのか。新設された農道の脇には農地は何も無い。一体何のためにこの200mの工事をしたのだろう?疑問が湧いてきた。
一度にやる予算が無いから少しづつ進める?そうかも知れないが、それならこんなに道幅を広くしなくて既存の農道の巾にして距離を延ばした方のが完成はズート早くなるだろう。その方が農家だって助かるのではないか。
イヤー農家自身はこの農道など有っても無くてもどうでも良いのかもしれないな。どうしても必要なら完成を急がせるはずだから。

工事現場の終了地点はむき出しの土の壁になっている。ただその上の林の所に道の入口のように少し開けているところが見える。ずるずる滑りながらも土の壁を登りきると。
ビンゴ!!林の中にしっかりした踏み跡が付いている。工事ために付いたのではなく年代を感じさせる道だった。これで大安心、落着いた気分で緩い下り坂になった山道を歩き出す。
道は踏み跡がしっかり付いていて不安は無いのだが、少しずつ枯れ枝や竹が道を塞ぐようになってきた。道の左を見ると放置されて延び放題になったお茶の木が出始めた。位置から言ってこの茶畑は岡部側の農家の畑だろう。こうなれば山道は兎も角農家の作業用の道があるはずだ。
左側が明るくなった、生垣のように並んで生えている木の向こうにミカンの木が見える。生垣から身を乗り出してみると作業小屋も見える。そしてミカンの収穫用の籠が幾つか積んである。このミカン畑は放置されていず今でも手を加えているようだし、そしてミカン端に入ってみると、その先には綺麗に選定されたちゃばたけもあった。
これでOK!もう時間も12時を過ぎている。小屋の前で昼飯にしよう。

                          <つづく>