連・断・続の部屋  

捨てる過去など何もなく、日々の社会との繫がり、自己の活性化、整理のためにつぶやく。

無名病院の演者として講演して

2015-11-13 12:02:12 | 学問
本態性血小板血症(ET) 
白血病関連の疾患。
生活の質、生命予後を左右するのは血栓症と、長い経過で遺伝子変異の付加での急性白血病化
日本で、40数年ぶりの新薬が、2014年11月末、発売となりました。
新薬アグリリンの市場上梓を、患者とともに心待ちにしていたので
会社側からの、情報提供は無かったので、積極的にアクセス。
(大学病院時代は、望まなくとも資料、情報が押し寄せていた。隔世の感!)

研究機関(大学病院、その関連)属さない病院では、新薬については、当初は相手にされない。
会社側は、使用実績で、あれ?!という対応で、”アポイント”をと言って出向いてくる。
かって、某科の教授に、「大学病院に所属しているから評価されているだけだ。いったん退職したら、単なる一介の医師の扱いしか受けられないのを思い知っておけ!」と言われ、恩師宇塚共々で憤慨したことがことがあった。

新薬発売1周年を記念してか、地区でのアグリリン講演会が企画され、
全国でも、きわめて多数例の登録施設ということでの、講演を依頼された。
講演日当日、恒例による、演者の略歴紹介は、特別講演演者のみ。
学会ではない、かような講演会もそうだったかしら?
名もない病院に属する医師だから?

市井の病院となったとき、
仙台血液疾患センターが、日本血液学科会の専門医研修施設であった時も、
恩師宇塚が、年を重ねてきたときも、
世間の冷淡さの根源要因を分析し受け止めてきた。
再認識し、その中での立ち位置。
患者の、最大の利益を損なわないように、深慮し続ける。
症例登録に伴う、検査のため、分析のための検査はしない(遠い将来は還元されるかもしれないが)。
期待されている、研究費も授かっているだろう、研究機関の病院でやってもらおう。
開発にかかわったであろう施設も、数例の登録数であって、
市井の名もない富田病院の15症例の登録は、
マーケッティングの観点からの評価と受け止めて。

2011年、東日本大震災の年の総会で、診断について発表予定であった。
しかし、震災後の影響で、発表を断念せざるを得なかった疾患であり、
感慨深かいものがあった。


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