連・断・続の部屋  

捨てる過去など何もなく、日々の社会との繫がり、自己の活性化、整理のためにつぶやく。

介護施設に笛を聴いていただく!

2018-05-01 09:12:04 | 日記・エッセイ・コラム

大型連休初日は、美里町にある介護施設【まりちゃん家】に、仙台NHK文化センター教室“定禅寺笛の会”のメンバーとお師匠様と連れ立って訪問してきました。

休日だったので、居宅している20名の方が、大広間で待っていてくれました。

番傘を左右に配置し、その間をステージとし、人数分の譜面台を設置し、5分ほどで終了。

こんな近くで、音楽聴くの初めてなど楽しみにしてくれている気配もあり、40分ほどの演奏時間だけど飽きないで、いてくれるかしらと、お師匠様の事前のコメントは、”下手の時の反応はすぐでるから!”のフレーズがちらっと頭に浮かびました。

年齢を想定し、知っている曲で、一生に歌える曲を主にという作戦勝ちでした。

しかも、施設側で歌詞を準備してくださっていて、全員ではありませんでしたが、曲に合わせて、手拍子してくれたり、歌ってくれました。

さすが、地元民だねと、上手!と感心したのが、”さんさ時雨”。

お師匠様は、祇園小唄とさんさ時雨では、三味線を弾いたので、興味シンシンの様子。

お家元が、季節の曲と言って、"こいのぼり、せいくらべ”を演奏したときの反応は、

歌詞の事前配布がないだけではなく、うまい、美しい笛と言って聞き入っていました。

施設からのお礼としてと、最高齢の96歳の方が、ミュジーックスタートとの掛け声で、カラオケボックスのスイッチを入れて”娘よ”を歌ってくれたのでした。

現在、臨床医としての対象は、外来通院可能なレベルの血液疾患の診療(かっての年中無休、患者の状態レベルに合わせて、病院滞在継続していた急性白血病とは様変わり、

高度障害者、リハビリ必要な疾病罹患者です。

病院での診療なので、高齢者の集団居住空間を訪問するのは初めてでした。

開設は、2016年秋。

施設入居後亡くなられた方の、遺影は、大広間入り口前の祭壇に飾られていました。

入居者の状態は様々で、自力で動き回れる人、車いすに乗っているは人、車いすの乗り方も様々でした。

この世との別れが近い人を感じながら、いずれはと思いながら、祭壇の前を通り、

毎日の、食事を大広間で食べていられるのだなと、

改めて、仏壇の遺影に見守られながらの、食卓の風景と重なりました。

デイサービスに通っていた高齢者が、”ピンピンコロリ”と繰り返しながら体操をするのに驚きましたが、避けて通れない状況を受け入れるてもらうという、考えが広く静かに広がりを見せていることの一環かなと思いました。

演奏したのは、

越天楽今様→朧月夜春のメドレー(早春賦、どじょっこふなっこ、春が来た、春の小川)最上川舟唄→さんさ時雨→祇園小唄→つむぎ歌→瀬戸の花嫁→浜辺の歌→山さくらの歌→あざみの歌→ゆうやけこやけ→花→ふるさと→荒城の月  鯉のぼり、せいくらべ

下線は、歌詞を配り、今回の聴衆、演奏しない出演者で合奏した曲目。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする