2017年の平均寿命は、過去最高で、男性は80.75歳、女性は86.99歳と厚労省の報告にある。
見送る側の悲しみ、寂しさは、逝去年齢に関わらないが、
止む無しと死を受け止めなければならない年齢での見送りはある。
残されたものより若く、次代を担う年齢での逝去に遭遇したときは、悲嘆にくれる。
急性白血病の治療を専門として臨床に従事してきて、治癒かなわずっ先立って行った患者。
今でもこの世に心残して逝っただろうと、日々の回診の中での患者の姿を思い出す。
塗炭の苦しみの末根治した患者には、白血病の再発はなくても、
年齢不相応な、一般疾患の罹患は、気にかかる。化学療法の影響ではないのか?
心筋症は、1960年代から因果関係を問われ、研究を進め、あるレベルで把握できている。
血管病変については、短期的な研究では、少ないという報告がったと記憶している。
治療に伴う、食思不振期間を考慮してはいなかったかもしれない。
悪性腫瘍から治癒した人は増加してきているので、血管病変との因果関係もデーターとして把握し、予防策につながるデータを期待したい。
人事を尽くした後、病脳期間短く、平均寿命で世を去った両親、恩師宇塚善郎先生にも最期の日まで寄り添うこと可能であったという年齢順の逝去を見守れた幸せで、次の自分の死を、心穏やかに受け入れられている気がする。
年齢相応、年齢順に見送るのは、心の平安にはとても大事。