『現場の混乱を最小限にとどめるため、希望があれば臨時講師として雇用する』といいながら、『本来は合格ラインに達していないながら不正によって不合格となった21人については、本人が希望すれば10月以降採用する』という採用方法となると、9月に学校から一時的にいなくなった先生が不正採用だったことがわかってしまう。
「現場の混乱を最小限にとどめる」のであるのなら、今年度の勤務は継続させ、先生、生徒、保護者に混乱が起きないようにして、来年度以降の処遇を考えるべきであると思います。
「現場の混乱を最小限にとどめる」のであるのなら、今年度の勤務は継続させ、先生、生徒、保護者に混乱が起きないようにして、来年度以降の処遇を考えるべきであると思います。
大分県教委、教員不正合格者21人の採用取り消し決定
大分県の教員採用試験を巡る汚職事件で、県教委は29日、2008年度に採用された21人が点数のかさ上げで不正に合格していたとして、採用を取り消すことを決めた。
ただ現場の混乱を最小限にとどめるため、希望があれば臨時講師として雇用する。本来は合格ラインに達していないながら不正によって不合格となった21人については、本人が希望すれば10月以降採用する。
県教委の教育行政改革プロジェクトチーム(調査班)が、点数を改ざんしたとされる元義務教育課参事・江藤勝由被告(52)(収賄罪で起訴)のパソコンデータの復元などに成功した。採用取り消しの21人の内訳は小学校14人、中学校6人、養護1人。県教委は1週間程度かけ本人に通知する。
江藤被告は07年度採用試験でも不正を行ったとされるが、同年度分は「元データの確実な特定ができたとは言い難い」として採用取り消しは見送った。
だが県教委は、不正の影響で不合格になった人についてはほぼ把握。希望者には論文と面接の試験を行い、合格者は来年4月から採用する。
調査班は、県教委の人事担当者や校長・教頭らに不正への関与を尋ねた調査結果を、29日の臨時教育委員会で説明した。その中で02~05年度採用試験と05、06年度校長・教頭任用試験で職員が上司の指示を受け、ボーダーラインの下方修正や点数のかさ上げをしていたことが判明。県立高校長と中学校教頭の2人が昇任や採用に関し、当時の県教育委員らに働きかけていたことも新たにわかった。
(2008年8月30日02時08分 読売新聞)