毎日新聞読者の個人情報約100件や読者管理に関するマル秘情報が、インターネット上のファイル共有ソフト「Winny」(ウィニー)を通じてネット上に流出したことが9日、分かった。同紙は昨年、約6万5000人の読者情報が同様にファイル共有ソフトで流出したばかり。今回は件数こそ少ないものの、実名入りクレーム報告書や配達、集金のトラブルに対応するわび状といった読者に対し迷惑千万な情報で、管理体制が改めて問われそうだ。
ネット上に流出したのは、埼玉県西部にある販売所の顧客情報や内部文書、写真など約300メガバイトにのぼる。毎日新聞社が発行する雑誌の届け先や購読者の住所、電話番号、あて名印刷用ラベルなど、個人情報が少なくとも100件、含まれていた。
このほか、集金ミスや新聞購読の勧誘についてのクレームに対する謝罪文、接客マニュアルといった内部文書も存在。顧客が信仰する新興宗教に関する手紙といった生々しいものもあった。
さらに新聞拡張団の強引な勧誘を“説教”する書類も…。「11月挨拶に伺ったところ、契約の覚えがないとの事。自筆サインが多すぎます」と架空契約を結んだことを糾弾する文章だが、被害者の実名と住所、電話番号入り契約書の画像が添付されているため、流出で被害に輪をかける形となった。
流出は昨年の大みそか、販売店の所長がウィニーを使って画像処理ソフトなどを違法ダウンロードしようとして暴露ウイルスに感染し、流出したものとみられる。
すでにネット上の掲示板では、ハッシュと呼ばれる流出情報を特定できる記号が記入されており、ウィニーを使えば、だれでも簡単にダウンロードできる状況となっている。
所長は夕刊フジの取材に対し、「個人情報じゃないけど何かあったみたい。ダウンロードしてなかったのに入ってきて、何か入っちゃったんだよね。それが広がっちゃった。顧客データは頂いていない。ハードディスクは抜いてあるのでほとんど出ていない」と、話しぶりからどうみてもパソコン初心者。重要情報を流出させた自覚は皆無だった。
毎日は昨年4月27日、関連会社社員が愛読者組織の「毎日フレンド」会員6万5690人分の住所、氏名、生年月日、電話番号をファイル共有ソフト「Share(シェア)」を使って流出させたことが発覚。社員が内規に違反してデータを自宅の私物パソコンにコピーしたのが原因だった。この際、同社は社員を諭旨解雇し、管理責任として東京本社販売局次長をけん責の処分とした。同局次長は関連会社社長を兼務していたが、辞任した。
同紙は「ネット君臨」と題した年頭企画で「2ちゃんねる」や「ひきこもり」といったネット社会の闇を掘り下げている。またも自らネットの“罠”にはめられ、みっともないったらありゃしない。ZAKZAK 2007/01/09
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ネット上では元日早々に祭りとなっていました。
特にこの
記事について興味があったため、以前誘われたままになっていたmixiに入会し、当事者の日記を直接読むことができるようになりました。
いろいろな議論がありますが、私の意見としてはこの方(以下、引用)
『ただ、ひたすらに思う。
何故、分けて考えられないのだろうかと。
募金に関して、使途不明朗な金の流れがあったのは事実。他者の善意に胡坐をかいた、嘘と欺瞞があった。ここまでは確かだ。そして、マスコミの論調と正反対の意見がネットから飛び出した。ここまでは、悪しきことではない。個人資産を多く残したまま、「特定の個人」が「他人の善意」で「立場を利用して」「利潤を得る」ことは糾弾されて然りであり、この意見が大きくなったネットと言う場は、この一点で評価されるべきだ。
同様に、誹謗中傷やデマ、あるいは個人情報の暴露などがあったこと、あるいはそれを実行した個人は糾弾されて当たり前だ。現在のネットには完全な匿名性は存在しない。殺人予告・爆破予告の犯人が逮捕されているように、特定され得る匿名でしかない。行き過ぎた個人は当然ながら糾弾されるべきだが、それと「2ちゃんねる」という場は関わりがない。2chが意見の集積場として機能しているだけのことでしかない。問題は、結局のところ個人に収斂される。何故、そんなことが解らないのか。2chがなくなれば、意見集積の場が移るだけのことだ。私が作ったっていい。2chねるがなくなれば、二匹目の泥鰌を狙ったサイトが立つのは目に見えている。
何故、二元論でしか語れないのか。
ネット上で、マスコミ世論からは解離した批判が起こった。これは是認されるべきだ。同時に行き過ぎも起きた。これは批判されるべきだ。同様に、難病で死に直面する女の子がいる、救われて欲しいと思う、だがその親の行動には批判を加える。これは、当然のことではないのか?マスコミの同様な悪事も、あるいは2chの持つ問題点も、人道的見地からの問題も、あるいは募金を私腹を肥やすために利用することも、全て別の話だ。
分けて考えるべき。
「行き過ぎがあった」からと言って、「金の流れの不明瞭さ」や「金を集めるための欺瞞」は正当化されない。同様に、それがあったからと行って「行きすぎ」は正当化されない。匿名とか実名とか言う前に、こっちをちゃんと考えるのが当然の態度だろう。それを混同する人間が多すぎる。この記事自体が恣意的混同に満ちすぎていて話にならない。全てを別個に捉え、吟味し、匿名の是非なんてものを討論するのはそれからだ。誰もまだ、論議の土俵にすら立ってない。違うか?』
の意見に賛成です。