すずしろ日誌

介護をテーマにした詩集(じいとんばあ)と、天然な母を題材にしたエッセイ(うちのキヨちゃん)です。ひとりごとも・・・。

小太郎君

2024-04-04 15:54:29 | ひとりごと
 小太郎君は親戚のワンコだ。リュウが我が家に来たのが2009年で、その翌年に彼はやってきた。元々その家で飼っていた犬が死んでしまい、
 「私たちも歳をとるし、もう飼わない。」
と言っていたおじさん夫婦だったが、親戚筋の人がやはり動物を飼った方が張りが出るだろうと勧めてくれていたのだ。
 「うちは柴犬がいいんでよ。」
とおばさん。
 「うん、柴犬じゃ柴犬。」
 「黒柴は嫌でよ。赤い子がいい。」
 「うん、赤犬じゃ赤犬。」
 そう言われて連れてこられたのが小太郎君だ。しかし来てみたらどこにも柴犬の要素はない(笑)。(写真はうちのリュウが子守をしていた頃。乗っている方が小太郎君)

     

 全く予想だにしない子犬が来たが、やはり飼えば可愛い物で、おじさんもおばさんもメロメロになった。そして、小太郎君は柴犬ミックスのリュウをはるかに超えて、中型犬と大型犬の間位のサイズに成長する。
 いい番犬だったが、家族やごく限られた人間にしか懐かず、狂犬病の予防接種などは困ったようだ。また、車に乗せたり病院へ連れて行くことが出来ない犬だった。
 年齢的にはうちのリュウも病気さえしなければまだまだ元気でいてくれたと思うが、昨年1月に闘病の末虹の橋を渡った。1年違いの小太郎君はその前後くらいからか、急に太り始めた気がする。それまではどんなに食べてもスレンダーな犬だったのだが、肥満になったなあと思っていたら、今度は皮膚疾患を思わせる肌になり、浮腫が出始めた。
 喘息のような息遣いもあり、おそらく何かしら悪い病気だろうと思われるが、定期的に通院していたリュウですら、検査する事さえリスクがあって止めたのだから、診せたところで・・・という結論になった。
 数日前何も食べない・・・とおじさんが心配していたが、また少し持ち直して近くまで歩けるようになった。子供の頃から知っている私には、どんなに体が大きくなっても膝に抱かれようとする甘えん坊で、今でも行くと体を摺り寄せてくる。
 動物は痛くても苦しくても言葉を持たない。最期まで看取ってやるしかないが、出来るだけ痛みや苦しみがなく余生を送ってくれればと思う。


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コメント (2)    この記事についてブログを書く
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2 コメント

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Unknown (ふくだ)
2024-04-06 16:42:27
ありきたりな言葉ですが、「家族」ですものね。
しかもいつまで経ってもカワイイ子供ポジションですから、愛おしさは増すばかりです。
できるだけ穏やかな時間がいっぱいでありますように。
ふくだ様 (すずしろ)
2024-04-06 17:17:32
はい、その通りですよね。
家族を失う辛さは皆経験していて、覚悟もしているけど・・・ですよね。

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