寝て過ごしたお誕生日。

　ぎっくり腰で昨日から動けない。幾分マシになったかなと思うが、やはり体勢を変えると痛む。
　幸い滋賀に行っていたくりりんが思ったよりも早く帰ってきてくれた。関西方面は混んでいたが、四国は空いていたらしい。なので、帰りにコンビニでお弁当を頼んだので助かった。そして、取り込んでもらっただけの布団や洗濯物もくりりんが片づけてくれた。
　今日はくりりんは仕事の予定だったのだが、急遽休みになった。この辺りは雨ではないのだが、高知県は続いているようで川の水位が下がらない。それで仕事にならないらしい。仕事が無いということは困った事でもあるが、私的にはこの際休みで助かった。
　朝、洗濯物も干してくれたし、明日のお墓参り前に花の水を足してもらうために寺に行ってもらったり、買い物も頼んだ。有難いことにヨリちゃん母さんから美味しいお肉を頂いてきたので、夕飯はそれを焼くことにしたので、夕飯の心配もなかった。
　それで、ほぼ一日安静にしていたのでかなり良くなったのだが、いざ台所に立って出汁をとったり、肉の付け合わせを作っているだけで腰が辛くなった。そして肉を焼くころには結構きつくなっていた。
　なので、洗い物も手伝ってもらうつもりで、
　「くりりん、私が洗ってるから、すすいで籠に入れて欲しい。籠のが水が切れたら乾燥機に入れるから。」
と頼んだのだが、普段しない家事は勝手が分からないようで、あらかじめ籠に入っていたものを乾燥機に入れたら、
　「出来たら呼んで～。」
と言われた。
　「いや違うの。連携して流れ作業でして欲しい。」
　それで、洗った物をすすいで片づけて貰って、たまちゃんの相手もしてもらい、手の届かないキヨちゃんの薬も頼んだ。
　有難いなあと思う。これ、キヨちゃんの二人だったら、踏み台を使おうが無理をしようが私がするしかないのだから。
　痛い思いの誕生日だが、有難い日でもあった。　



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