すずしろ日誌

介護をテーマにした詩集(じいとんばあ)と、天然な母を題材にしたエッセイ(うちのキヨちゃん)です。ひとりごとも・・・。

「母ちゃん、まだまだボケとらん。」な話。

2022-09-22 19:54:53 | うちのキヨちゃん
 昨日仕事に出た後携帯に親戚の兄ちゃんから電話が入った。
 「栗いるか?」
 「いるいる!!」
ここの兄ちゃんには毎年栗を貰うのだが、とても奇麗で大きいのだ。
 「ほんなら、くりちゃんの実家にも送るか?」
 「嬉しい。ありがとう。」
 早速くりりんに電話して、兄ちゃんに電話してもらった。くりりんは昨日は台風後の影響で、自宅待機で仕事の指示待ちだったのだ。
 昼家に帰るとすごいきれいな栗が届いていた。

     

 計ってみると2キロ近くある。それに粒も大きいのだ。
 お昼ご飯の時、キヨちゃんがこう言った。
 「ひでちゃん(兄ちゃん)栗をくれたんじゃってなあ。くりちゃんがそう言うけん、畑から慌てて降りたのに、忙しい子じゃわ、降りたらもうおらなんだ。まだお礼の電話もしてないんじゃ。」
 そうなんだ。そんな忙しい中わざわざ届けてくれたんだ・・・。

 くりりんは結局休みになったらしく、貰ってすぐ実家に栗を送ったとラインが入る。

 さて、夕方仕事から戻り今日のいきさつを話すと、くりりんびっくり。
 「え?お母さん、兄ちゃんとさんざん話してたよ。台風は大丈夫だったかとか、うちはトタンが飛んだとか色々。栗のお礼も言って、ほな帰るわなって兄ちゃんも声かけて帰ったよ。」
・・・・・。マジでか。すこ~んと抜け落ちてる?記憶。

 夜2時間かけて鬼皮を剥き、2時間以上かけて渋皮煮を作った。

     

 朝、兄ちゃんにお礼の電話をして、キヨちゃんのいきさつを話したら、兄ちゃんも大笑いしながらびっくりしていた。
 さらに、「お礼を言ってない」と思っているキヨちゃん、今夜しっかりお礼の電話をしていた。
 「お礼言おうと思ったらもうおらなんだ。」
のくだりから、台風大丈夫だったか迄のフルコースだ。おそらく今頃兄ちゃん夫婦はキヨちゃんの話題になっているだろう・・・。
 で、夜食事の時いつものように晩酌をしていたキヨちゃん。
 「すずも一口飲め。」
とくれたので、遠慮しつつほんの一口飲んだら、
 「ようけ飲んだんちゃうか?」
と言う。そして、
 「まあええわ。酒はまだあるけん、くりちゃんにまた入れてもろうたらええ。昨日、お母さんのお酒買ってきました~って言いよったよな。母ちゃん覚えとる。まだボケとらん!」
と得意げに行った。
 あ、それはちゃんと覚えてたのね・・・。


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コメント (3)
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