すずしろ日誌

介護をテーマにした詩集(じいとんばあ)と、天然な母を題材にしたエッセイ(うちのキヨちゃん)です。ひとりごとも・・・。

キヨちゃんワールド全開な数日

2019-10-27 09:52:04 | うちのキヨちゃん
 補聴器を理学療法士やご近所まで巻きこんで探したが、未だ見つからない。これは捨ててしまった可能性もあるが、何しろゴミ箱も全部見たので、そこから先には行っていないはずなのだが・・・。
 そんなキヨちゃん、ここ最近はとにかく炊事をするのが億劫になってきており、今までは下ごしらえだけとか、たまに作ってくれていたりがあったが、いよいよ、
 「何もしとらんぞ。」
と言う日が多くなってきた。
 まあ、それはそれで良いのだが、ただキヨちゃんは私が仕事から戻って作るまでが待てない。残業せずに急いで帰っても、すでにベッドにいる事もあるので、それから作って起こしたりもする。勿論、何かしら食べている時もあり、そんな時は置いておいたら、夜中に小腹がすいたら食べている時もある。
 さて、金曜の夜である。仕事は溜まっていたが、とりあえず記録は翌日に残して急いで家に戻った。ところが、まだ早い時間なのにすでにベッドにいる。珍しくうどんの出汁を取ってくれており、うどんもざるに入っていた。聞くと少しうどんを食べたと言っていた。
 それから簡単に芋とシイタケと大葉を天ぷらにしてうどんに添えた。キヨちゃんに声をかけようかと思ったら、自分でゴソゴソと起きてきたが、これが赤ちゃんのハイハイより危なっかしい。
 おそらく早すぎる時間に安定剤を飲んだのと、夕飯に一杯ひっかけたに違いなかった。天ぷらだけ食べると言い、少しだけ食べたが、途中からは座っているのも怪しくなった。危ないなと思っていたら少し咽たので、そこで終了。
 「安定剤は夕飯の薬とは別に寝る前に飲んで。」
と伝えた。まあ、普段はキヨちゃんもそうするのだが、時々こういう事がある。
 すると、起きてきたのには理由があって、その日に泌尿器科の先生がとても丁寧であったことを話したかったらしかった。
 「今日の先生はすごく丁寧だった。母ちゃん検査におしっこ採らないかんのに全然出ん。ほんで先生に『いつも病院では出ないんです。デイサービスに行ったり出掛けた時も遠いんですが、家に戻ると途端におしっこが近くなって、何遍も行くんです。』って言うたらな、『それは気を使っているから出ないのです。おしっこが出るのは頭の脳から(多分頭の脳とは医師は言わないだろう)命令が出て出るので、気を使っていたら出ないんです。家に帰ったらほっとするから出るんです。』ってなあ。母ちゃんは外で物凄く気を使っているんじゃ。」
 そんな話をしながらふらふらで歩く事も出来ないキヨちゃん。結局くりりんと二人で担いで寝室に行った。
 「アッハハ~。ごっめ~ん。」
とご機嫌なキヨちゃん、まさに酩酊状態。しかも、パッドを通り越してズボンまで濡れている。慌てて紙パンツとパジャマに着替えさせて寝かせた。
 (気を使うからおしっこが出ない。)
・・・・。ほっとするにも程があるぞ・・。
                            つづく

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コメント (3)
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