すずしろ日誌

介護をテーマにした詩集(じいとんばあ)と、天然な母を題材にしたエッセイ(うちのキヨちゃん)です。ひとりごとも・・・。

姉妹の思い出話

2019-02-07 20:54:14 | うちのキヨちゃん
 キヨちゃんが叔母に会いに行った日、本当に弾丸ツアーで会った時間はわずか数時間だった。それも50年近くぶりだというのに、まるで昨日も会っていたかのように、家に行って暫くすると子供の頃の思い出話をどちらともなく話し始めた。(方言はうろ覚えなので大間違いかもしれません、悪しからず)

 姉妹の多かったキヨちゃんだが、叔母とキヨちゃんが末の二人だった。なので、親や姉妹が戻るまでに二人は学校から帰ると色んな仕事をしなくてはならなかったらしい。
 「学校へは裸足で行ったのう。」
とキヨちゃん。
 当時の仕事は掃除、炊事、買っていた牛の世話。
 「昔から掃除にうるさくて、私が掃除してもパ~ンって、足に雑巾投げつけられて、『お前の掃除じゃいかん、うちがするやってん、おまえはご飯炊け』って言われてな。ご飯たって、昔はかまどで炊くし、ご飯だけじゃなく、おかずもせにゃならん。どっちが大変か。」
と笑う叔母。
 「それから牛の飼い葉を、うちが差し込んで、あいやんが飼い葉切りで切るやってん、時々差し込んだのを手前でシュッて引き抜いて、思い切り下ろしたらガ~ンって顎打ちつけて。こら~って怒られる前には走って逃げよった。」
 お転婆だったらしい叔母のトラップにかかるキヨちゃんの図は、何となく思い描けて笑えた。
 そんな二人の話を聞きながら、おじ様はお茶が冷めたら入れ直してくださり、時々ちょっと話に参加したり、本を読んだり。途中うとうともされていた。
 帰る前に記念写真を撮った。キヨちゃん姉妹はみんな良く似ているが、叔母はキヨちゃんを丸くした感じだ。従兄に写メを送ったら、
 「うちのおふくろ(キヨちゃんの福岡の姉)も含め、みんな似てるな。」
とラインが来た。やっぱりね。
 短い時間だったが、キヨちゃんはずっと良かった良かったと話していた。もし可能ならまた会わせてあげたい。とりあえず、足が元気なうちに再会できてよかった。

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コメント (3)
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