goo blog サービス終了のお知らせ 

すずしろ日誌

介護をテーマにした詩集(じいとんばあ)と、天然な母を題材にしたエッセイ(うちのキヨちゃん)です。ひとりごとも・・・。

板ばさみ

2013-05-15 21:27:34 | うちのキヨちゃん
 最近キヨちゃんの鼻息が荒い。くりりんが来て、嬉しいのもあると思うが、とにかく「仕込もう」と思っているらしい。
 私に対しても、今まででも文句はあったが、最近のそれはかなりかちんと来る言い方をする。しかも、辻褄が合わなくなるのだ。
 私が仕事でくりりんが来ている時は、一緒に病院行ったり買い物したりと、いい感じの「親子」になっているのだが、時々急に師匠のごとく語り始める。
 この前もいつものように
 「ああ、朝からふらふらしながら母ちゃんは仕事しよる。昨日も草刈りが大変だった。」
と訴える。くりりんはとても腰が軽くて、言えばすぐに動いてくれる。
 「くりりんに頼んだら良かったでえ。」
と言うと
 「用事があるみたいなけん、言いにくかった。」
と遠慮を見せる。
 そのくせ、そこまで気遣っておきながら、本人に
 「私はじいやんに仕込まれた。仕事は観て覚えないかん。何も言わんでも、動かないかん。」
など言う。
 同じように私にもくどくどいう事が増え、ついつい喧嘩になる。実はくりりんと
 「もし私と母さんが喧嘩したら、母さんの味方になってね。」
と約束していた。ところが、喧嘩の原因がくりりんでは、そうも言ってられない。
 「喧嘩しない。喧嘩しない。」
と小声で私をセーブするくりりん。きっと、くりりんもきついと思う。いや、絶対的にくりりんがいちばんしんどいだろう。勿論キヨちゃんも色々戸惑ったりテンパッたりしてるのだろう。でも、私もしんどい。
 今日もほぼキヨちゃんの用事や病院で二人とも動いていたのに、文句ばかり言うものだから、しかも結構ひどい言い方だったから、私もあろうことかくりりんに
 「母さんがこう言うから、二人で話して!」
とぶつけてしまった。
 流石にくりりんには面と向かっては言わずに、
 「それでいいと思うよ。」
と言うキヨちゃん。収まりが悪い物だから
 「車が汚い!洗えや!」
と私に当たる。
 「先週洗ったばかりじゃわ!」
と言いつつ、怒りながら洗車していると、くりりんが手伝ってくれた。
 明日早くくりりんは実家に帰る。少しヨリちゃん母さんに甘えられるかな?少し息抜きできるかな。
 それでも、ここが私達の家だから、早く帰ってきてね。
 ごめんね、しんどい思いさせて・・・。


にほんブログ村 介護ブログ 介護職へここをクリックしてお立ち寄りください
コメント (3)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする