すずしろ日誌

介護をテーマにした詩集(じいとんばあ)と、天然な母を題材にしたエッセイ(うちのキヨちゃん)です。ひとりごとも・・・。

借り暮らしのキヨちゃん

2011-12-26 21:41:23 | うちのキヨちゃん
 昨日、会社の同僚の同僚のご家族に不幸があった。昨日の今日なので、ご葬儀は明後日くらいかと思っていたが、友引やら年末やらで、今日という事になったと夜電話があった。
 とりあえず、仕事の日だったので午後時間休をとって行く事にした。話を聞いたのが夜だったので、バタバタとして香典などを用意した。
 朝、持って行く礼服を出してびっくりした。礼服のワンピースはあるのだが、ジャケットが無い。普通はセットであるし、クリーニングに出す時も一緒だ。
 「ちゃんと片付けしとかんけん、こういうことになるんじゃ。」
と朝からキヨちゃんに怒られる。
 「ほなけど、一緒においとったと思うんじゃ。」
 そうなのだ。大体普段着ない服は同じ場所(クローゼット)に置いてある。だとすると、クリーニングに出した時に、別々に包まれるから、枚数が多いときなどうっかりジャケットだけもらい忘れたか?
 「コート着といたらどう?」
 「中で着たままじゃおれんよ。」
 困った。夏物と言うわけにもいかない。駄目もとで
 「母ちゃんの・・・ジャケットだけ着れんわなあ。」
試してみるが当然、キヨちゃんの物が入るはずも無い。それでも、どれかは入るかとキヨちゃんのクローゼットを見ていた。
 すると、ワンピースにジャケット2枚と言う礼服を発見。
 「なあ、これって3枚セット?」
 「ほうじゃ。3枚セット。」
タグを見てみると、間違いなく私の礼服のジャケットである。念のために羽織ってみる。当然ジャストサイズだ。
 「・・・。母ちゃん、これ私のだ。」
 うちにもキヨちゃんと言う借り暮らし妖精が済んでいる。アリエッティよりは若干大きい。



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コメント (3)
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